美笑日記11.12:世界平均幸福度を上げよう。
「疲れや貧しさに喘ぎ、自由に焦がれて岸辺に群がり、安住を拒まれて嵐にもまれる哀れなさすらい人たちを私に送れ。私はランプを掲げて黄金の扉を示す。」『移民の国』アメリカ民主主義の理想です
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「疲れや貧しさに喘ぎ、自由に焦がれて岸辺に群がり、安住を拒まれて嵐にもまれる哀れなさすらい人たちを私に送れ。私はランプを掲げて黄金の扉を示す。」『移民の国』アメリカ民主主義の理想です
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むしろ選挙を待っている一週間の不安の方がつらかった。結果が出て(じゃあ自分にできることは何だろう)と対策を練れる今の方が楽です。
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「気が重い」という言い方がありますが、昨日は一日実際に胸に漬物石でも乗っかっているかのような違和感が常にあり、実際に息苦しくさえ感じました。原因の心当たりはあったので敢えて病名検索などはしませんでしたが、それ位実際の体感としての違和感だったのです。そしてその原因とは…来る米大統領選挙です。非常な接戦。信じられません。 世の中にはもっと悲惨な状況にいる方々がいるのもはっきりと理解しているのです。ガザやウクライナの様にニュースでよく見る紛争の犠牲者たちの他にも、シリア・アフガニスタン・スーダン・ヴェネズエラなどの紛争は何千万人を避難民としてさまよわせ、その多くを飢饉に晒しています。ウイグル族やロヒンギャ民族の様に迫害の被害にあっている人たち何百万人もいます。自然災害の被害からの復興に難航している人々も沢山います。そんな中で選挙の結果の不安にここまで胸を潰されたような気持ちになるのは、情けないし申し訳ない。自分の甘えが恥ずかしい様な気持ちすらします。 でも、この国は一体どうなっているんだ?トランプ支持者は一体どうしてそういう結論になるんだ?これから世界はどうなるんだ? 性暴力・事業記録改ざん・人種差別・機密文書持ち出し・選挙結果覆し未遂…罪人が有力な大統領候補? 更に心配なプロジェクト2025。 昨日は本当にゾンビになっていました。選挙後に何が起こるのかを悲観して機関銃を買ったと私に教えてくれた友人もいます。いやだ。考えたくない。でも悲しいかな、恐怖心と同時に日常も進行します。練習はした。少しメールもした。でも息も絶え絶え。夜に友人にSOSを出しました。「実際に息苦しい。不安に押しつぶされそう。」すぐに折り返し電話をしてきてくれました。「ああ、自分の周りにも武器を買った人はいるよ。」別に話しの内容は平穏ではないのですが、何十年来の友人の声を聴き、価値観や現状への認識を確認しあうだけで、ずいぶんと気持ちが落ち着き、夜はよく眠れました。 今朝は定期健診でお医者さんのところに行きました。とてもやさしくて熱心な女医さん。前から(いい人だな~)と思っていた人です。「最近何か変わったことはありませんか?」と聞いてもらったのに甘えて思わず「選挙が不安でたまりません」と正直に答えてしまいました。そしたら「私もです」と真剣に頷き、「私は21歳までルーマニアに居ました。共産主義の圧政を体験した身としては、悪夢を見ているような気持ちです」ととても共感してくれたのです。10分くらい話し込みました。忙しいお医者さんの時間を無駄にとってはいけないと思いつつも、女医さんも色々話したがっているようにも見受けられたのです。そしてずいぶんと気持ちが軽くなりました。 今日はハロウィーン。午後にお気に入りのスーパーTrader Joe’sこと「トレジョ」に行ったら店員さんたちが思いっきり仮装していて、味見サイズに切った新商品のケーキが振舞われ、何だか楽しい気持ちになりました。 このブログは、記録のために書いたほうが良いのではと思い、書き記しました。
美笑日記10.31:米大統領選を控えて募る不安 Read More »
「ゴーストタウン」「平均寿命が最も低い街」「犯罪率」…ネット検索ではそんな見出しが目立つゲーリーですが、「行けば都」美しさと人情があふれている。
美笑日記10.19:インディアナ州ゲーリーに行ってきました。 Read More »
ゲーリーという街について 北米最大の製鉄所があるゲーリーという街に行ってきます。マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンの出身地。ミシガン湖の最南端に位置し、シカゴの中心街から50キロほどのところにあるインディアナ州の街です。 1906年、USスチールがここに「Gary Works」と命名された製鉄所を設立したことで始まったゲーリー市。製鉄業の繁栄と共に著しい成長を遂げ、1950年には20万人以上の人口を誇りました。しかし、第二次世界大戦中に空襲を受けた世界の都市の再建が進むにつれ、最新技術を取り入れた外国の製鉄所にアメリカの製鉄業が押され始めます。1970年代には3万人の雇用を誇った「Gary Works」は1990年代にはわずか6千人、そして現在では約4000人の雇用人がいるのみ。製鉄業の衰退と共に経済低迷状態となったゲーリー市から移住する人が続出し、2022年の国勢調査時の人口は6万8千人をやや下回ります。三軒に一軒が空き家。貧困率は米国平均の3倍です。 なぜゲーリーに行くのか 直接のきっかけはこの夏に遡ります。US-ジャパン・リーダーシップ・プログラムで2017年に同期だった起業家のEze Redwoodが、Economic Recovery Corps(経済復興部隊)のフェローの一人として経済疲弊している街を30か月で復興させよとEconomic Development Adniministration(アメリカ合衆国商務省経済開発局)から仰せつかったと話してくれたのです。彼が担当することになったのがGary INとMichigan City INです。今年の夏に在ったUS-ジャパン・リーダーシップ・プログラムの同窓会で私が「音楽で達成する共感・共存・協力の未来」というプレゼンを行ったあと、周りが「マキコがゲーリーに行ってEzeを助ければよい!」という感じになったのです。 最初は戸惑いました。ゲーリーの人口は約8割が黒人、残りの一割はヒスパニック系です。一方、私が専門とするのはクラシック音楽ー歴史的に白人富裕層の音楽です。ぬくぬくと経済大国に生まれ落ちた恩恵に任せて思う存分音楽人生を満喫してきた私のような苦労知らずが、アメリカの不平等の抑圧の苦労を背負わされてきた人々に何が言えるというのか…? 考えを変えたのには日本製鉄の買収への非論理的な抵抗の背景に東洋人に対する無知と差別がある、とEzeに説明されたからです。この地域に住む人には東洋人の知り合いがいないのです。住民の多くにとって日本と中国は同じで、その上「中国政府は信用できない」という常識はある。そして日米同盟の歴史や情勢については知らない。 それではマキコが行きましょう! 世間知らずのままでいては申し訳もないし、進展性もないし、面白くもない。こういう好機でもないといけないゲーリーの様な街に出かけて行って、少しでも私が受けてきた恩恵の結果である音楽や専門知識や経験で貢献できることがあれば…そして、握手をして、笑顔や言葉を交わして、一緒にお食事をして、どんなに背景や肌の色が違っても同じ人間だと実感し合えれば… そういう訳で10月10日から15日までゲーリーに行ってきます。 Kawai USA(河合楽器のアメリカ本社)が電子ピアノを貸してくださいます。行くからにはできる限りのことをしたいと思って張り切っています。
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