私が執筆を通じてしようとしていることは、私と言う女性の人生を、歴史的背景(とちょっと脳神経科学)に照らし合わせて理解しようとすることである。なぜ1970年に日本に生まれた私が幼少期からピアノを習ったのか。なぜ日本人の私が渡米し、半永久的に在米する事になったのか。日本人女性のピアニストがアメリカでプロピアニストになるというのは、歴史の何を反映していると言えるのか?母の世代では難しかったこと、そして祖母の世代では絶対に無理だったことが、私の世代だと選択肢に入る。この3世代の間での、世界に於ける日本の位置づけの変化。女性観の変化。西洋音楽と東洋人に対する認識の変化。
私に書く力を与えてくれるのはやっぱり音楽だ。私には演奏と執筆のバランスが必要だ。今日は書き続け、ペースダウンして居る自分に気が付くとバッハを弾き、元気が戻ったらまた書き、というのを繰り返した、大変幸せな一日だった。
2019年の秋にNIH(アメリカ国立衛生研究所)が音楽と脳神経科学の研究に20億円だす、と発表しました。そして数か月後の暮に、WHO(世界保健機関)が初めて、世界各国から発表されている900の研究を検証した結果、音楽や芸術は人間の健康や生活向上に有効である、と公式発表しました。でもじゃあ、どうやって音楽を日常生活に活用すれば、社会的に適応すれば、音楽の効果を活用する事が出来るのか…ここの所はあまり具体的には発表されていません。私が書こうとしているのは、そういう本です。