日曜日にヒューストンバレーの仲間と振り付けの楠崎なおさんとの初めてのリハーサルが在りました。ズームでの共演は本当にどうなるのか想像もできませんでしたが、予想よりもずっとずっとうまく行き、嬉しくて興奮してしまいました。
『本当に聴く』ということ。会話でも音楽でも、自分の期待とか、関連している自己体験とか、どう反応するか、とかそういう『自分の事』を考えながら聴くのではなく、『本当に聴く』というのがいかに難しいことか。
「音楽を聴きたい患者さんにスタッフがアイパッドを届けるので、希望者の数だけ演奏してください。一人につき2~3分で結構です。一曲弾いて、リクエストされたら二曲目も弾いてあげてください。その後医療スタッフに希望者がいれば彼らのためにも演奏してもらいます。名前と曲名だけを告げてください。患者さんの名前や病状は聞かないでください。重症の方もいらっしゃるので余り話しかけて負担にならないように。呼吸器に繋がれている患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、びっくりしないように。」
体制の検閲が入ろうが入るまいが、私たちの脳は世界をできるだけ簡略化する事で理解したつもりになって安心しようとする傾向があります。でもその時に、私たちの感情の揺れ動きや現実の複雑さやニュアンスを感覚的に捉えるのが、美術や文化なのではないでしょうか?私は音楽は人間性の底力だ、と信じています。