ライス大学で博士論文執筆中に物凄くお世話になったエリザベスが今日Facebookに私の写真を上げて、今日が私の論文審査合格の3周年記念だと教えてくれる。ストーカーの刑事責任追及と並行して書いた論文。あの時も外出が怖かった。つけられていないか。襲われないか。外出の時はいつも背後を意識していた。一時は論文を書き終えるのは無理かと思った。エリザベスの前で大泣きもした。でも、沢山の人に支えられて、本当に心の底から誇りを持てる論文を書けたことで、私の自信と将来の展望は大きく変わったと思う。
幸福の脳神経科学のクラスは非常に面白い。そして幸福と生産性のはっきりとした因果関係を見ると、今回の外出禁止を徹底するか経済を優先するかと言うジレンマは、私は外出禁止を徹底するしかない、と思う様になる。実際の感染者数や死者数だけではなく、生存者のトラウマも考えなければいけないからだ。更に、裕福さと幸福感の因果関係は薄い。私たちは社会的動物なので、お互いに自己投影をする。仲間を見捨てなければいけない状況が一番、私たちの性質に反している。逆に、お互いの役に立つことが自分たちの存在意義に意味と誇りを持たせ、本当の幸福感につながる。
アメリカ国内の今日の最大ニュースは2兆ドルの経済対策の可決だろう。3週間以内に年収が75,000ドル以下の大人ほとんどに1,200ドル、そして子供一人当たりに500ドルが振り込まれると言われている。そうしなければ食べるものや薬が買えない人達が困窮している貧困層が居る。米史上最大の経済対策の金額と大抵の新聞の見出しが副題に付けている。
外出禁止令が出ても、中々感染が食い止められないので、恐怖心を煽る効果を狙ってなのか、それともただ単に事実を報道しているだけなのか。最近の記事にはコロナの症状の苦しさを描写したものが多い。更に医療崩壊で人手も医療器具も足りず、放置状態で誰にも看取られず死んでいく患者の事など。NYでは病院の外に遺体の安置をするためのテントがすでにいくつも張られている。自分が感染して苦しいのはまだ我慢できるけれど、自分の感染で大切な人が苦しむのは本当に、絶対避けたい。
家の中で運動した方が感染のリスクは低い。でも、一日一回外に出ることの必要性を毎朝感じる。花の色が、草木の香りが、遠くまで見渡せる景色が、全て愛おしい。当たり前のことの有難みが、当たり前で無くなるまで分かっていなかった。植物ってなんてよくできているんだろう!なんて多様なんだろう。花に見入っているだけで、世界が愛おしくなる。