• 最近友人に聞いた話しです。 大笑いした後に、ちょっと考えさせられた良い話だったのでシェアします。 彼の職場にはすごく癖の強い上司がいるそうです。第一印象がとても良い。またお客さんには非常に評判が良い。お客さんとみんなお友達になってしまう。職場の部下たちも最初は皆すごく仲良く、お友達の様にやっている。でも段々みんな口を聞かなくなって、ついには辞めてしまう人も続出。その原因は彼が癇癪持ちだからです。「お前にはこの会社に居る資格も無い!」とか「本当の能力なしとはお前の様な奴の事だな!」とか言ってしまうのです。私の友達は凄く人の好い、誰とでもうまくやっていく人なのですが、でもこの上司とは出来るだけ顔を合わせ無い様に避けるようになってしまったそうです。 でも、そんな上司と一人だけいつまでも仲良くやっている人が居ました。この彼も皆と同じようにどなり散らされているのですが…私の友達はこのXさんに聞いてみたそうです。「秘訣は何ですか?」。 「まず」、と教えてもらったXさんからの秘伝が「ゴキブリ」説だそうです。 レストランにゴキブリが飛び込んできた。その時「キャ~~!!」と言って逃げ回り、店に大文句を垂れた客「もう食事が台無しよ!どうしてくれるの?」。逆に全く動じずに食事を終えた客。この二人の客を比べて、質問は最初の客の食事を台無しにしたのは、ゴキブリだったのか、それともお客自身だったのか? Xさんの秘訣はとにかく受け流す、と言う事だったそうです。相手がどんなに感情的になっても馬耳東風で言わせておく。そして少し収まったところで「じゃあ、どうすれば良いんですか?」と聞いてみる。相手も(本当はちょっと悪かったな)と思っているので、結構手鳥足取り親切に教えてくれる。 この話しを聴いて、このヴィデオを思い出しました。 23年間妻に口を聞かない夫を、子供の依頼で原因探求した「探偵ナイトスクープ」のエピソードです。このエピソードで本当にすごいのは、完全にシカトされてもお母さんがお父さんに愛情を持って接しているところです。すごい!このヴィデオは感動します。ネタバレしたくないので、この辺で辞めておきますが、この妻は「ゴキブリ説」を23年間実行したのだな、と尊敬します。 英語ですがこの「ゴキブリ説」のURLをここに付けます。 Cockroach Theory- A beautiful speech by Sundar Pichai.

  • 毎年テーマを持って行ってきた私の夏の帰国リサイタルも、本当にお陰様で17年目を迎えることが出来ました。2016年の「『クラシック』って何⁉」以来幸せな結婚をし、博士課程を取得した節目の今年は、今までの感謝の気持ちを込めて「天上の音楽vs.地上の英雄」と題したプログラムをお届けいたします。 前半の「天上の音楽(別名天球の音楽)」では、「西洋音楽の父」バッハの永遠なる傑作、ゴルトベルグ変奏曲をお届けいたします。協和音が数字の比率を体現していることを発見したのは数学者のピタゴラスです。この事から古代ギリシャでは、音楽と言うのは宇宙や数式など、人間が体感し得ない真理を反映する力のある崇高な物だと考えられていました。「動くものの全てに音がある」と考えた彼らは惑星の公転など宇宙の動きも音を醸し出していると考えました。この「天上の音楽」に共鳴するのが良い音楽、と言う考え方はコペルニクスやガリレオが「実際には天上の音楽は在り得ない」と立証した後でも続きました。ゴルトベルグ変奏曲はバッハが黄金比や数の象徴性、そして神学などを緻密に盛り込んだ、計り知れないほどのこだわりの傑作です。 後半の「地上の英雄」では、社会革命・思想革命・工業革命などを経た19世紀のヨーロッパでピアニストたちが繰り広げたピアノを戦場に見立てたような劇的な曲たちをお届けします。ナポレオンやベートーヴェンがきっかけとなって19世紀にわたり重要となった「英雄像」。後半の一曲目はベートーヴェンがナポレオンに捧げるつもりで書いた交響曲3番「英雄」の最終楽章のテーマを基にした「エロイカ変奏曲」。そして祖国ポーランドの独立革命計画に携わったショパンの「英雄ポロネーズ」。最後にヴィルチュオーゾの王として工業革命を象徴するピアノを毎回制覇し、拍手喝さいを得たリストの「メフィスト・ワルツ」。 対局する音楽の理想を前半と後半にわたり比較検討する2017年の「天上の音楽vs.地上の英雄」。ご一緒にご考察願えれば幸いです。 6月17日(土)品川きゅりあんにて13時開場、13時半開演。makiko0617.peatix.com 6月22日(木)千葉美浜文化ホールにて13時開場、13時半開演。makiko0622.peatix.com  

  • ヒューストンで3月11日に東北・熊本復興支援のチャリティー演奏会をします。 ヒューストン日本人会、そして会場を無料提供してくださるFort Bend Music Center Kirby Locationの多大な協力を得て行うこのコンサートは、私と共演者のクラリネット奏者佐々木麻衣子さんにとっての友情記念でもあります。麻衣子さんと私が出会ったきっかけは、2011年のチャリティー演奏会を協力して行った事だったからです。 想えば2011年の東北大震災の際、ヒューストンの日本人コミュニティーは瞬時に結託し、様々な募金活動で力を合わせることによって、在外者としての日本との距離感から来る不安を払拭したのでした。私たち在外日本人には、日本社会に貢献・協力できることは日本と繋がれるきっかけ。日本人としての自分のルーツを確かめるひと時。そして日常生活に埋もれて時にはおろそかになってしまう日本人コミュニティーとのつながりの再確認のひと時でもあります。そして東北、そして熊本でいまだに避難生活を続けていたり、日常生活を平常心で続けることに困難を抱える状況の方々に、ヒューストンから応援している人々が居ると言う事実を知っていただく事で少しでも勇気づいて頂けたら、と言う願いもあります。 私たち日本人の多くは宗教を持ちません。でも、私は日本の古くからの慣習で例えば、子供が危篤の時、村中みんなで屋根に上って大声で子供の名前を呼んでその子を呼び戻そうとする、とかそういう習慣に「祈り」に似たものを感じます。ヒューストンのクリスチャン人口は今まで私が住んだことのある日本・NY・LAよりずっと多く、私にも物凄く敬虔なクリスチャンの友達が何人かいます。彼らは私が問題を抱えている時必ず「祈っているから」と言ってくれます。時々、私の手を握って私に聞こえるように神様にお祈りをしてくれる時もあります。始めは照れ臭かったのですが、私は本当に真摯なお祈りに何度も感動したことがあります。ティベット仏教のお坊さんはお経を唱えることで平和貢献をしている、と信じているそうです。中国からあんな侵略を受け続けているのに、お祈りをしなかったらもっと悪くなっていく、お祈りをしているから心の平穏・平和が保てる、と思うのだそうです。私の音楽は祈りだと思っています。そして、その音楽を3月11日に東北・熊本を始め、世界中の色々な被災者の方々のために捧げたいと思います。 https://www.facebook.com/events/358645517862940/ MATIMAコンサート   

  • 私が医療と芸術の相互作用に最近興味を持っていると言う話しをしたらば、 寺田寅彦さんの『科学者と芸術家』と言うエッセーを送って来てくださった方が在った。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/1108_13798.html 科学者と芸術家と言うのは実はその理想追及の姿勢、独創的な発想、想像力と想像力、 そして「美」を愛でると言う姿勢に於いて、共通点があるのではないか、と言うエッセー。 私は寺田寅彦の名前を聞いた事がある、位で今回Wikiで検索し初めてどう言う人か知った。 そして、私の恩師のお父様である中谷宇吉郎さんの先生であったことも。 中谷宇吉郎さんも物理学者で雪の結晶には二つとして同じ物が無いと言う事を証明した人。 そして随筆家としても大変ご活躍され、私は恩師にご本を頂いて沢山読みました。 寺田寅彦さんのエッセーはちょっと中谷宇吉郎さんのエッセーに文体が似ている。 そして科学者と芸術家の相似点のエッセーでは 私が最近なんとなく感じていたことをがっちりと言葉にしてくださった感じで、 私は自分の考えの裏付けが取れたような、大正時代に同志を得たような、 凄く嬉しい気持ちになりました。 そしてこのエッセーをご紹介くださった方も ご自身も大変お忙しい研究家・教授でいらっしゃるのに、 本当に博識で、すごいな~、と感銘を受けました。 目指したい人が沢山いて、幸せです。 音楽人生、万歳!

  • Houston Methodist Hospitalと言うその4分の1でも世界一の規模を誇る病院機関。 そこに、医療と芸術の融合を実践してデータを集め発表しているCPAMと言う部がある。 CPAM=Center for Performing Arts Medicine.    現在ではfMRAIなどの医療機器を使い、 音楽や一般芸術がどのような効用を持つかデータ化し証明することが出来る。 例えば運動の様に、本当に芸術に健康促進や治癒能力があることが証明できたら、 政府も企業も個人も芸術に今よりも更に価値を見出すだろうし、 例えば特に積極的な興味がない人も、その効用のために芸術鑑賞をするようになるだろう。   実際、脳の活動は個人差があるにもかかわらず、 違うジャンルの音楽の刺激に対しては同じような反応をすることがすでに fMRIイメージで証明されている。 これは個人的な好き嫌いや、音楽に対する知識レヴェルから独立している。 それは非常に不思議な事で、音楽自体に脳に直接働きかける作用があることを示している。   私は今、音楽=治癒能力と言う概念に非常にはまっていて、 今もCPAMのfMRAI技師とミーティングを終えたところ。 自分の特殊技術を持ってこれからどのように社会貢献が出来るか模索中の私にとって 一つのヒントと、沢山のアイディアを与えてくれている。   音楽人生万歳!