絵の具について

絵描きの友達についてアート用品の店に行く機会があった。 友達は色々なメーカーの絵の具の文字通り色々ある色の選択に時間をかけている。 絵の具はチューブの中で見える色と、紙に塗ってみた色と、それが乾いた色は全て皆違う。 メーカーごとに、絵の具のチューブの外に絵の具が塗ってあったり、その色の後ろに印刷されたメーカーのロゴがどれくらい浮き出て見えるかでそれぞれの色の透明性が見えるようになっていたりと工夫がなされているのだが、その絵の具をどの薬品で溶いて使うか、どういうキャンバスを使うか、どれくらいの厚さでその絵の具を塗るかなど、全ての要素が出てくる色を左右する。値段だってピンからキリまで。絵描きにとっては絵の具の選択も真剣勝負である。 1900年初期までは絵の具は自然の色素を使うしかなかったそうだ。それは貴重で、色によっては非常に高かったらしい(特に青が高かった)。貧乏な絵描きは2色か3色を混ぜたり、重ね塗りしたりして、欲しい色の印象を与える工夫をしたそうだ。スポンサーがいて、好きな色を買うお金があった絵描きでも多くて7色か8色で絵を描いたらしい。今は科学的にもっとずっと色素の密度が高く、自然と同じ色の絵の具が作れるらしい。他の事も学んだ。たとえば、赤いバラの花の絵を描こうと思っても、ただ赤を塗れば良いと言うものでは無いらしい。赤の後ろに何色を塗るかで、上の赤がどういう風に見えるか、大きく変わるらしい。だから最初にカンバスに金を塗り、青で花びらを描き、その上に赤を塗ったりするらしい。 絵を書くのにも、色素についての歴史や科学や、光について、視覚について、色々深いんだなあ。ぜんぜん知らない世界でした。とても面白かった。

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週末余暇の後は…

さて、今週末は土曜日の午後からきっぱりと日曜の終わりでお休みと決め、勉強もピアノもノータッチ!でした。が、今は月曜日の朝。「小春日和」と言うより「大夏日和」と言うような20度の陽気が延々と続いていたヒューストンの12月が、一晩で大幅に冷え込み、今朝は摂氏5度。気持ちも引き締まります。 次の課題は、水曜日に締め切りの音楽理論のテイク・ホーム試験です。このためには大きな茶封筒を二つもらってあります。一つは「締め切り24時間まえ、開封」と書いてあり、もう一つには「締め切り3時間15分前、開封」と書いてあります。24時間前の封筒の中には楽譜が入っており、それを20時間45分かけてじっくりと分析します。3時間15分前の封筒の中にはその曲に関する質問が入っています。これは博士課程最終試験と全く同じフォーマットです。 今日から今学期総復習をした分析技術のおさらいをするつもりです。今学期教えた「非音楽専攻のための音楽理論」の授業の中でこの分析技術の基本も少し出てきたので、来学期用に教えるノートを整理したり、そう言うこともこの二日で片付けよう、とたくらんでいます。そして練習も怠りません。作戦的には、30分練習して、1時間勉強し、と言うことを日中やり、夕方から勉強に集中しようと思っています。 それでが、頑張ってきます!

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映画「リンカーン」を観ました

最近話題になっている映画、「リンカーン」を観た。 天正遣欧少年のリサーチをして以来、歴史が面白くなってしまい、話題に上っていたこともあって是非見たいとここ数週間思っていた映画、週末の息抜きに行ってきた。リンカーン大統領の第二期目、南北戦争も悲惨を極め、政治も切迫して、奴隷自由化の問題で議会沸騰中の中でのリンカーンを追い、その暗殺までが150分の映画にまとめられている。リンカーンが信念を持った使命を追った、物凄い権力を託された一人の人間として描かれている。その時代の、特に奴隷問題に関する様々な論争と言うのも、非常に面白かった。 演劇や映像に関わる仕事をしている我が誇りの妹情報なのだが、最近の映画と言うのは多様な言語圏に輸出することを念頭に字幕や吹き替えの手間・費用を最小限に抑えるために、せりふがどんどん少なくなっている傾向があるそうだ。このリンカーンはその正反対!アクションも、音楽さえも凄くストイックに最小限に抑えられ、全てが役者の神経の研ぎ澄まされた演技と、せりふのやり取りで成り立っている映画だった。でも、手に汗を握り、150分がぜんぜん長く感じられなかった。 俳優のケブン・スペーシーが、国家が芸術を支援するための費用がカットされそうになった時「芸術は必要か」と言う題でスピーチしたのが、Youtubeで観られる。 http://www.youtube.com/watch?v=aMrNvtT0dBM (英語です) この中で彼は「リンカーンが劇場で暗殺された史実は有名だが、リンカーンがその大統領任期中に、南北戦争の一番大変な時でもいかに観劇を大事にしていたか、と言うことについて言及する人は少ない。彼は劇を見ることによって生き、使命のために闘い続ける勇気を得ていた」と言う事を行っている。この映画のリンカーンは、皆がストレスでカリカリしている時にたとえ話をして、みんなを勇気付けたり、笑わせて和ませたり、感動させたりしている。そう言うのも、観劇から得た技術なのかな~、そう言う対人関係の技術と言うか、人柄と言うのは、その人の成し遂げうることのサイズを大きく左右するよな~、と思いながら、そう言う点でもこの映画は面白かった。 芸術の必要性に関するもう一つの逸話。チャーチルは第二次世界大戦がいよいよ切羽詰っていた時、財政難で芸術支援の費用を削減する、と言う話が出た時「それでは何のために戦っているのか分からなくなってしまう」と猛反対したそうです。

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図書館の子犬!

ペーパーの締め切りに追われて、図書館で頑張っていたら、なんだか図書館が騒々しい。図書館の緊張感にそぐわない遠慮のない笑い声や矯正があがる。始めは無視して頑張っていたが、そのうち興味がわいてきた。声のするほうに行ってみると、クッキーや飲み物が用意してあって、生徒たちやスタッフが地面にペタリと座り込んで、なんだか楽しそうにしている。それで思い出した。「期末試験中ストレス対策、セラピー用子犬作戦!」なるものが一週間くらい前からメールやチラシで宣伝されていた。(わざわざこの忙しい時期に図書館でやらなくても…)と一瞬ちょっと苦い気持ちがしたけれど、自分の仕事に戻って数十分後、なんだか和んでいる自分を発見。遠くに人の笑い声がする、と言うのは決して悪い物ではない。何だかやっているペーパーに対しても「取り組む」と言うより、トピックに少しやさしい気持ちが持ててくる。 特に子犬に興味が無い私にも、この企画は成功だったみたいだ。飴も何個か失敬したし。

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休む時間

聴いた話しですが、クラシック音楽(ハイドンの交響曲)を聞かせながら色々な人の脳波を集めまとめた結果、脳が一番学習していたのは、休符のときだったのだそうです。聴いていることに集中している時は実はインプットをすることに忙しく、脳はそのインプットされた情報を学習するところには至らないのですよね。 私は何かにつけて我武者羅になってしまう癖があります。短い期間で曲を仕上げなければいけない時、ペーパーの締め切り前、試験勉強中などは、寝食、健康管理、お洒落、衛生、社交…全てを犠牲にしてひたすら働くことにある種の自己満足を感じているような…でも、このごろそんな自分の傾向を反省するようになりました。「後は野となれ山となれ」と言った感じで全てを犠牲にしてまでやる価値のあるプロジェクトと言うのは本当はどれくらいあるものか?さらに、そう言う仕事の仕方が非効率的だとしたら…? ベートーヴェンは森の中を歩いて構想を練ったと言います。この前ちょっとオンラインで見た、私の好きな作家、Kurt Vonnegutが単身赴任中(大学で教授をしていました)に妻に送った手紙の中では彼の日課についてこんな文章があります。 『睡眠と空腹と仕事が、私に相談無しにそれぞれの時間を見つけていく。朝5時半には目覚め、8時まで仕事。家で朝食を取り、10時までまた仕事。歩いて町まで行き、雑用を片付け、誰も泳いでいない市営のプールで30分泳ぐ。11時45分に家に戻り、郵便を読み、正午に昼食。午後は学校の仕事をする。教えるか、教える準備。5時半には帰宅。刺激の強すぎる自分の意識をスコッチの水割りでなだめ、夕食を準備し、読書とジャズ鑑賞(ここのラジオは良い音楽を流す)。10時に就寝。腕立て伏せと、腹筋を四六時中やっている。ちょっと鍛えられてきた気がするのだが、気のせいかもしれない…』 私にとって特にこの文章が刺激的なのは、この週末、腕立て伏せと腹筋がほぼ出来なくなっている自分を発見したからです!数ヶ月前、友達に「痩せた?ストレス?」と心配そうな顔をされて、なんだか安心していたのですが、痩せデブやいやです!忙しくても、気分転換に運動することは出来ます。図書館でも恥ずかしがらずにストレッチ!家で勉強している場合、練習室で練習している場合は堂々と腹筋、背筋、腕立て伏せ!! そして散歩の心がけ。 そして掃除、洗濯、料理、そしてお洒落などの手間を無駄、仕事の邪魔、と思わず、気分転換、構想を練る時間、脳みそに学習するチャンスを与える時間、と思って豆に取ること。 それから、世捨て人にならない! もう一人私の好きな作家、ヘンリー・ミラーのこんな物も見つけました。 11 COMMANDMENTS (11の掟) Work on one thing at a time until finished. (仕事は一つずつ、終わるまでやる) Don’t be nervous. Work calmly, joyously, recklessly on whatever is in hand. (イライラしない。心静かに、喜びを持って、他の何も顧みずに、今している仕事をする) Work according to Program and not according to mood. Stop at the appointed time! (気分ではなく、自分に課した時間表にしたがって仕事をする。時間が来たらやめる!) When you can’t create you can work.

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