日本での演奏その3、無事終了!!

神奈川県民小ホールでの演奏会、おかげさまで盛況のうちに終了いたしました。 まだまだ反省の余地は多々ありますが、でも今日は音楽に集中して演奏できたと思います。 お客様にも喜んでいただけたようで、嬉しかったです。 今日の演奏会では、ひとつとても不思議な体験をしました。 私は本番中の邪念が多く、悩まされるのですが、今日はかなり没頭できた瞬間が多かったのです。 そういう瞬間のひとつ、シューベルトのソナタの割りと最初の方のところで、 突然視覚と聴覚のタイミングがずれ始めたのです。 目が自分の指のタッチを捉える前に、音が聞こえるのです。 (エッ!!??)と思った瞬間にまた元に戻りましたが、一、二秒くらい、かなり不思議な感覚でした。 レースカーの運転手に同じような体験をする人がいる、と読んだ事がある気がしますが。。。 明日は、ロスに戻ります。 日本での演奏会はいつも私に多大な勇気と元気を与えてくれます。 これからも、頑張るぞ!

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日本ていいなあ

「ゆっくり、気を付けて降りてくださいね」 バスの運転手さんが、降車に手間取っているご高齢の男性に、静かな声で、声をかけられました。 私は、ちょっと泣いてしまいました。 私も、日本のバスは慣れていないので、バスの乗り降り、料金支払いの一々に戸惑ってしまいます。 乗客の皆さまに申し訳ないし、小学生でもないのに恥ずかしい、という気持ちもあります。 でも、いっつも優しい運転手さんに救われます。 スイカで支払えることを知らなくて、小銭の持ち合わせが無く、お札も一万円しかなく、 大慌てしていた時も、運転手さんが優しく色々一緒に検討してくださって、ほっとしました。 今日は、私がお世話になっているNPO、「若手演奏家を応援する会」の主体である 「サウンドウェーブ」と言う調律、ピアノ販売の会社のピアノお披露目会にピアニストとして出席。 サウンドウェーブの斎藤さんは、調律師としても、個人的にも、大のピアノ愛好家で、 商売度外視で、面白いピアノがあると、どんどん買って、どんどん改良してしまいます。 サウンドウェーブはそういうピアノの宝庫。 今日は、主に明治時代のヤマハと、 クロイツァーと言うピアノ(中身はシュベスター、ほぼ全て手造り!) が主役のお披露目会でした。 どちらもアップライトなのですが、製作者の職人魂をほうふつさせるような、 素晴らしいピアノで、日本は凄い国だと思いました。 (クロイツァー、シュベスター、それぞれ日本のメーカーです。) 私の他、宮川久美さん(カナダ)、小川遥さん(フランス)と言う同じ「若手演奏家」達が集まり、 各国のピアノ事情、日本のピアノの海外での評価など、話が盛り上がり、 新聞や、ラジオの人も、巻き込んで、大笑いしながらの、ピアノ談義の一時でした。 サウンドウェーブのHPはこちらです。http://pika2piano.com/index.html

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素晴らしい日本!

私は13歳で父の転勤に伴い、NYに移住しました。 16の時、父と家族は日本への転勤でまた帰ったのですが、私はホームステイでアメリカに残りました。 音楽の勉強を続けたかったからですが、子供なりに日本より、アメリカを選んだ、と言うこともあります。 中学生なりに、人間関係におけるせせこましさ、と言うのを批判的に見て、 それを日本独特のものと考えていました。 でも、2001年から日本で演奏活動をするようになって 私は日本の隠された良さ、と言うのを次から次へと発見して、毎回驚愕する思いです。 本当に自分のこだわり、生きがいと言うものを真剣に追求し、その道を極めている人が、 あらゆるところに潜んでいて、私の演奏会とか、こういうブログとか、そういうマイナーなところで、 いきなりパッと正体をあらわしたりするのです。 昨晩、演奏させて頂いた、千葉県は稲毛のjazz喫茶「キャンディー」はオーナーの美葉子さんを始め、 出演者も、聴衆も、そういう人たちが集まるところです。 美葉子さんは、キース・ジャレットの追っかけをやったりする、激しいジャズ・ファンですが、 私がお世話になっている「世界で活躍する若手演奏家を応援する会」の斎藤さんの働きかけで、 2004年に、私のリサイタルをしてくださったのを皮切りに、今ではときどきクラシックもやっています。 物凄いLPコレクションと(ほとんどジャズだけど、クラシックも面白いコレクション)、 物凄いオーディオ・セットがあって、 ライヴが無い時は、名録音の数々が聴けるようになっています。 そして、そこに来るお客さんがまた、打てば響く、と言うか本当に素晴らしい聴衆なのです。 「キャンディー」のお店自体もそうなのですが、本当に投げかけた音楽が、 聴衆の皆と、その時間、空間に、どんどん育っていくのがありありと分かり、 それがまた私を触発して。。。と言う、相乗効果が物凄いのです。 そして演奏終了後、お客様持ち寄りのお酒とご馳走で、 音楽、芸術、歴史、そして文化比較論など、色々な話でにぎやかになります。 皆さん、本当にあらゆることに詳しくて、自分の勉強不足が思い知らされ、刺激になります。 素晴らしい一時です。 「キャンディー」、キャンディーのお客さんを始め、日本での演奏会は私の大きな元気の種です。 (「キャンディー」HPはこちら; http://members.at.infoseek.co.jp/jazz_candy/)

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日本での演奏会、その1~明日は千葉県、稲毛市

私が幼少の頃、マンションの向かいに住んでいたご夫婦が埼玉の演奏会に来てくださいました。 32分の長いシューベルトのソナタ(19番)を聞きながら、 私が3歳くらいのとき、よくべそをかいていたことを思い出していたそうです。 私は本当に小さい頃は良く泣く子で、注射が怖くては病院中を泣き叫びながら逃げ回ったり、 母に叱られては、地団駄を踏む代わりにぴょんぴょん両足で飛びながら泣きわめいたり、 激しく泣いた記憶は沢山あるのですが、いわゆる「べそをかいた」記憶は自分にはあまりありません。 でも、そのMさんによると、私はある日遊びに行った帰りに「ママのために」と白い花を摘んできて、 Mさんと母が談笑中に、母にプレゼントしたそうです。 ところが談笑が終了した頃には花はくたくたにしぼんでしまい、 「捨てても良い?」と母が私に許しを求めたところ 「折角ママのために摘んできたのに」と3歳の私はべそをかき始めたそうです。 そんな思い出にMさんが浸っておられるとは全く知らずに、 私は髪振り乱し、息も荒くシューベルトを弾いていたわけですが、 演奏後、その話を聞いて、本当にしんみりと嬉しくなってしまいました。 人間はどんな道を選択し歩いて行っても、一人では生きていけない、と言うのは皆共通だと思います。 私も、上のMさんを始め、多くの方に見守られ、助けられ、ここまで来れたのだと思います。 私は実は2回、かなり大きな病気をしています。 その時も、親子ともども色々な方に支えられて、乗り切りました。 特に二十歳の時は、(もう駄目かもしれない)と腹をくくった位の大病で、 でもその時の主治医の方が、奥様の分娩の時にも病院に詰めてケアしてくださり、治りました。 その人には、医者としてそこまでしてくださる職業上の義務はなかったと思います。 その人はどう言うお気持ちでそこまでしてくださったのか、 私はどう言う縁で、そこまでしていただく好運に恵まれたのか、 そのことを考えると、ときどき泣きたくなります。 今まで作った4枚のCDを送って、 あの時のお陰で今こんなに元気に自分の道を自分なりに進んでいることをお知らせしたいのですが、 病院をその後移ってしまわれていて、宛先を調べるつてがなくなってしまいました。 とても、感謝しています。 明日は千葉県、稲毛のジャズ喫茶「キャンディー」での演奏会です。 音楽を通じて、少しずつ少しずつ、お陰さまでここまで来られたお返しが出来たら、と思います。

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帰ってきました。

自分の誕生日、18日(水)の夜、日本に着きました。 日本で誕生日を祝うのは渡米して以来、20年ぶりです。 母が私の好物の切干大根や、ブリと大根の炊き合わせ、具だくさんの豚汁などを用意してくれて、 両親と一緒に母手作りの純日本家庭料理で祝う誕生日でした。 帰国二日目はいつも美容院に行きます。 日本の美容室は気配りが細やかで、いつも幸せな気持ちでリラックスでき、時差解消にも役立ちます。 日本で生まれ育った同世代の日本人と日本語で一杯、何気ない話が出来るのも嬉しいです。 今日、帰国三日目は練習します。 14日、ロサンジェルスで学友と日系人コミュニティーに見守って頂いた学校でのリサイタル以来 野暮用に続く野暮用に奔放して、 その後、飛行12時間を含むドア・ツー・ドア約24時間の旅行を経て 実質的に、練習は皆無、です。 明日の日本での本番第一に向けて、今日は気持ち新たに練習に集中します。 明日11月21日(土)の本番は埼玉の与野市、「カフェギャラリー・シャイン」と言う所での、サロンコンサート。 18:00開場、18:30開演、入場料3,500円にはワインとオードブルが含まれています。 バリトン歌手、平林龍さんをゲストにお迎えして、 ウィーン楽派の歴史的流れ、色々な側面を検討していくプログラムです。 予約・お問い合わせはおふぃす紗羅のハリウ三まで:090-8529-4583

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