ジョージ・フロイド氏は確かに悲惨な最後でした。「息ができない」と何度も言う合間に「ママ...ママ」と呼んでいた画像を思い出す度に涙が滲みます。でも、ジョージ・フロイド氏の前後にはアメリカだけで毎年平均1,000人もの警察の暴力で殺された顧みられない人達がいるのです。警察一般が悪いのではない。「いじめによる死」と呼び方を変えたら、日本にだってそういうやるせない死はありすぎるのだと思います。
アメリカは暴力に注目します。もし火事も略奪も警察との衝突もなければ、ここまで大きなニュースにはならないでしょう。しかし、暴動を起こせば黒人のステレオタイプを助長してしまうことになる。黒人に対する人種差別を正当化する事にも成り得ない。
アメリカ人がマスクに抵抗を示す文化的背景にはまず、習慣・伝統が無いということが在ります。また白人アメリカ人にとって自分の容姿というのは自分の優勢を示す大事な財産、という見方もできると思います。植民地主義や奴隷制の歴史がある欧米ですから。そして開拓者精神・フロンティアスピリット、というのもあると思います。物質や道具や富や他人に助けを借りず、自分の力で何とかしてみせる!という態度です。