週末の過ごし方

週日の就寝が毎晩深夜近くそして割りと早朝に起きているためか、はたまた新生活の刺激の多さのためか、週末はかなり寝坊をしてしまう。昨日は土曜日。起きたら11時でびっくりした。金曜日の夜帰宅後から土曜日の午前中というのは一番気持ちがゆったりしている。その感覚を一時間でも長く楽しみたくて、土曜日の朝はゆっくり豪華な朝食を用意したり、外食したりする。最近のお気に入りは「IHOP]と言う店。International House of Pancakesの略でIHOP.その名のとおりパンケーキ(ホットケーキのことです)の専門店で、シロップは色々なフレーバーで5種類くらいある。と言っても、パンケーキに限らずクレープ、ワッフル、そしてパンケーキのねたを混ぜ込んでふわふわにしたオムレツなどの朝食のヴァラエティーは豊富だし、サンドウィッチやサラダなどの普通の食事も結構充実している。日本のファミレスに雰囲気が良く似ていて、店舗もとても多い。IHOPには身体障害者が多いなあ、と思っていたが、昨日気が付いたのだけれど通路の幅がどの店舗も一貫して広く、車椅子でも通りやすいのである。さらに未就学児は朝ごはんは無料とか、一般大衆の身に立って運営をしている感じ。とても親しみが持て、支援したいお店である。 そうしてゆったりと朝食を終えるともう正午はとっくに過ぎている。ここらへんからちょっとずつ現実感が忍び寄ってくる。新居の住み心地向上のためのやることリストがいやおう無しに攻め寄せてくる。さらに、新車(中古車ですけど、私の新車!)もニーズが少なからずある。家具屋、電気屋、雑貨屋、金具屋、色々な店のはしごが始まる。昨日はお店のはしごの途中に急な土砂降りに見舞われた。ヒューストンは土が粘土で水はけが悪く、土砂降りが2時間も続くとすぐに道路が洪水状態になってしまう。それを避けるための渋滞が始まる。そんなこんなで昨日は帰宅は夜の8時。 今日の午後は学校でのリサイタルである。日本で弾いたプログラム「音で描く絵」をヒューストンで披露します。ヒューストン界隈の日本人コミュニティーの方々も多く来てくださるはず。楽しみです。 ルネッサンスの宿題はまたもや後回し。今はルネッサンスの大作曲家デュファイが、この頃盛んに勉強された「演説法」に基づいて作曲したのでは?と言う論文を読んでいる。

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月・水・金のスケジュール

月曜日、水曜日、金曜日は私が「非音楽専攻のための音楽理論」を教える日です。 クラスは1時から1時50分まで。 毎朝7時くらいからクラスの準備を始めます。 一応、なんらかの形での音楽経験を踏まえた人が取るクラスなので、 基本(音符とリズム、スケールと調性)は駆け足で終わり、今は和音の授業です。 今日は属7について話します。 クラスの準備は生徒が使用する教科書をちゃんと読んで、 それと違った視点から説明しないように準備します。 自分が知ったつもりで居る音楽の基本を他の人の言葉で読むのは面白いです。 そしてそれを、とても知りたがっている人たちに、 出来るだけ簡潔に、しかし将来のために色々な解釈・発展の余地を残して、 工夫して喋るのもとても楽しいです。 私は音楽に関すること、特に音楽を人と分かち合う、と言う行為は何でも好きですが、 こういう風にクラスを教えるのはとても、とても楽しい! 10時20分には、出発して、学校に着くのは11時半頃です。 着いたら、図書館や色々のオフィスで用事を済ませたり、クラスのプリントを印刷したりして、 早めに教室に着くと、いつも生徒が2、3人早めに来ていて、質問を抱えて待っています。 この前は中国人のエンジニア専攻の女の子に 「エンジニアは女の子が専攻するもんじゃ無い。就職活動をしているけれど、肉体的にきついものや、出張を多く強いられる物が多くていやだ。自分は音楽専攻になりたい。」と言われて、ちょっと困りました。中国人の女の子でかなりピアノは弾けるようなのですが、音楽の理論的な理解はほぼ皆無で、不思議に思っていた子だったのです。それに「女だから」とか、「男だから」と言う考え方は私は個人的に避けるようにしているので(まあ、アメリカでは一般の風潮がそうですが)、まっすぐにそう言う言い方をされると、反感を覚えるより先に戸惑ってしまい、一瞬言葉に詰まりました。でも、信頼されてそう言う相談を持ちかけられるんだ、と言うことは嬉しいので、出来る限り正直に応えるようにしています。 この前の水曜日のクラスは音楽理論の主任教授が偵察に来て、 一時間の授業をしっかり最初から最後まで見てコメントをくれました。 「君の熱意は素晴らしい!教科書の例をピアノで弾いて見せることが出来るのも素晴らしい!クラス全体が君の事を好きなのが、良くわかるよ」と褒められて、凄くうれしかった。 でも、「もっと生徒たちの音楽体験に、クラスの内容を近づけて。彼らが知っていると思われる曲を例に使うとか、工夫の余地があり!」と言われました。がんばるぞ! 週3回のうち、2回は宿題が出ます。 採点には結構時間がかかります。 スマイル・マークとか、コメントとかを減らせばもう少し早くできるかも知れませんが、 でも、登校・下校時のバスや電車の中とか、色々な待ち時間などを利用して、 どんな細かい時間でも採点をする様にしていると、この朝の準備時間を採点に費やさなくて済みます。 採点も結構楽しい。 生徒がどうして間違えるのか考えると、次の授業の工夫へのアイディアが沸いてきます。 とても集中して、たまに自分がバスに乗っているのか電車に乗っているのか忘れてしまいます。 採点をしていると、一人一人の生徒の顔が思い浮かびます。 皆、それぞれ正直にがんばっていると思います。えらいな~ クラスが終わったら、自分の練習をします。このごろは練習時間がとても減っていて、一日2時間出来れば良いほうです。引越しが完了して、登校時間が半減以下になったら、もっと出来ると思います。 午後はオーケストラのリハーサルが5時から7時まであります。 今、私はレスピーギのTrittico Botticellianoと言う曲のピアノパートを担当しています。この曲は画家、ボッティチェーリの三枚の絵に触発された3楽章の曲から成る交響詩です。結構弾きっぱなしのピアノパートで、楽しいです。指揮はトーマス・ホング氏。ダラス交響楽団のアシスタントとライス大学のオケのアシスタントを掛け持ちしています。時間のやりくりが大変そう!でも大汗をかきながら、楽しそうに指揮をする、3枚目です。中国系かな?レスピーギは聖歌や、ルネッサンスなどの音楽に興味を持ち、その影響を自分の作曲に多いに取り入れた人です。去年中世音楽、そして今ルネッサンス音楽の授業を受けているので、前よりも如実に彼が取り入れた音楽の要素が分かります。 7時から、電車とバスを乗り継ぐと、帰宅は8時半ごろになります。それからお夕飯を食べて居ると、もうその後DVDとかを見て憩いの時間を作ろうと思っても、大抵DVDの最初の10分で熟睡してしまいます。

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オバマ対ロムにー大統領選

アメリカに住み始めてから実に20年以上経って始めて大統領選をかなり真剣に追っている。 たまたま今お世話になっている居候先の友達が政治学の専門家だからなのだが、 思いがけなかった勉強をさせてもらっている。 私はアメリカの永住権は持っているが、市民では無いので選挙権は無い。 だから、と言うわけでもないが、今まで政治は本当に我関せずで来てしまった。 テレビも持っていなかったし… Presidential debateを明日に控えて、CNNはオバマとロムにーの1時間半にわたるドキュメンタリーを繰り返し流している。民主党、共和党と言う二つの党の立場の違いと、この二人の政治家の人生背景と政治哲学の違いは実に如実で怖いくらいだ。私でも価値観の違いから来るこの二人の対極さは良く分かる。私は全くオバマ派で、ロムにーを支持する人が一人でも居ることが信じられないくらいだけれど… ああ、またルネッサンスの宿題が後回しになってしまった。

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脳が急成長!

今学年始業から3週間目が終わった。その3週間で脳が成長しているのを著しく感じる。 例えば、ルネッサンス音楽のクラスで最初の週に課された論文。これは中世後期からルネッサンス初期のモテットと言うジャンルの宗教音楽の書法について書かれている。リズムとメロディーの関係について書かれているのだが、50ページに及ぶ論文である上に、兎に角ややこしい。専門用語がバンバン出てくるし、それに詳細が本当に細かくて、読もうとしても、目が字を追っているだけで何にも頭に入って行かない。他のクラスメートに聞いても、皆同じような反応。「これは書き手が悪い。情報伝達をしようと態度が全く無い!」と文句の言い大会。先生に「難しすぎます、分かりません」とSOSを出しても、「何度も読んでいるうちに段々分かってくるから」と、ヒントもくれない。(何度も読みたくないんだけど。。。)と頭の中で口をへの字にしながら思っていたが、しかし授業中この論文がしばしば引き合いに出されるし、どうやら中間でもこの論文に関する質問がかなり出るらしい。先週、もう一度チャレンジしてみた。 そしたら、読めるのである!どうしたのだろう!ゆっくりとだが、ちゃんと内容が頭に入っていく。書き手が何を言おうとしているか、分かる! 凄い…人間の脳と言うのは、本当に凄い!! (まだ2ページしか読破してませんが)

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非常時の勉強、練習

新居への引越しは中々完了せず、毎日一時間の往復を余技無くされている。 さらに、引越し、中古車の購入に伴う雑用のもろもろに登校前と帰宅後の主な時間を持っていかれてしまう。そんな中、それまで何気なくすごしていた時間がとても貴重になり始めた。 例えば、登校・下校途中。私はまずライス大学からメトロレールと呼ばれる路面電車まで10分ほど歩き、それから電車に揺られて17分。さらに、バスで約20分、そしてバス停から約15分運転して帰宅している。この電車での17分とバス上の20分がものすごく貴重になってきた。教えている音楽理論のクラスの宿題の採点や、ルネッサンスのクラスのための読み物。時間制限があるから、必死になって集中する。ものすごく効率が上がる。さらに早起きして行う宿題や、教えるクラスの準備。夜にやると、疲れているしいつまでも夜なべしてしまうが、朝にやると何しろ締め切りが迫っている。背水の陣である。終わらなければ、遅刻するか、準備不足である。どちらもいやだ。必死になる。練習も同じく。一時間しかない、となると、「一日中練習日」と言うのと違って、どうしても優先順位を明確に、はっきりと目標を持って、効率よく練習するようになる。芸術的・精神的ではないかも知れないが、とりあえず今は効率第一、である。 昨日は新居の排水パイプを修理するためのパイプと道具、さらに掃除・選択に必要な道具や洗剤や、シャワーカーテン、電球などを大量に購入することに帰宅後の3時間を費やした。さらに、お金も大量に使ってしまった。「世捨て人の音楽修行人」から「人並みの生活をするピアニスト」に昇格するのは、中々大変である。

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