素晴らしい、対照的な夜景

昨日と今日で、とても対照的な、でも両方とも印象的に素晴らしい夜景を体験した。 昨日の夜はマンハッタンで、高層マンションから見下ろす夜景、 高校時代から大変お世話になっている先輩の新居から見た夜景だ。 私は家族が日本に帰ってしまった16歳以降、留学生としてNYに来ていた日本人の先輩たちに本当に可愛がってもらった。手作りの日本食をご馳走して頂いたり、おみそで色々な会合に参加させて頂いたり、つたない愚痴を延々と聞いて頂いたり。その時からずっとお世話になっている先輩の一人が、ご結婚なさって赤ちゃんも生まれて、最近引っ越したハドソン川沿いのマンションにお招き下さった。そこでまぶしいくらいの夜景を見下ろしながら、昔話を思いっきりして、大笑いして再開を喜び合った。ハドソン川ににじむ夜景が本当に綺麗だった。 今日の夜景は、家族が帰ってから身を寄せたホームステイ先、私のアメリカの実家で見た夜景だ。そこの居間の大きな窓から見る裏庭は、かなり広い。その裏庭には信じられない数の蛍が光っては消え、光っては消えして、飛び交って、光の模様を描き出している。あまりの蛍の多さにびっくりしてしばらく見とれていたらば、そこに静に美しい鹿が登場し、ゆっくりと裏庭を横切っていったのだ。まだ真っ暗になる前、自然の色が段々モノクロになっていく時間だった。夢のような光景だった。 幸せを感じてしまう。

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「ピアノの時間」のエピソード#13が放映されました。

ロサンジェルスの日本語放送チャンネル、NTB(Newsfield Television Broadcasting)で私が隔週で担当しているミニ・シリーズ、「ピアノの時間」のエピソード#13が放映されました。 今回のテーマはカノン(輪唱)。バッハのゴールドベルグ変奏曲より変奏曲3を弾いています。 下のリンクの9:45~13:25のところでご覧いただけます。 http://www.soto-ntb.com/program/2011-7-17/ 何だか特に早口ですが、お楽しみいただければ幸いです。

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緊張と緩和のバランス。

テキサス州のヒューストン(NASAがある所です)にあるライス大学の博士課程に在籍して1年になる。 その前はロサンジェルスのコルバーンと言う音楽学校に4年在籍した。 と、言うわけでNYを離れてすでに5年が経過しているのだが、NYはやっぱり私のホームである。 その一つには、16の時に家族が日本に帰国してから私のホスト・ファミリーとなってくれた アメリカ人老夫婦が、今でもマンハッタン郊外に私のピアノと私の部屋をそのままにしておいてくれ、 いつでも本当の子供の様に歓迎してくれるので、休暇や祝日に良くそこに行く、ということがある。 この私のアメリカン・ペアレンツの家に身を寄せている時は、私にとっては緩和の時である。 風呂に雑誌を持ってゆったりつかり、ゆったり練習をし、ゆったり散歩をして、 ゆったり老夫婦と食事を取って、早寝遅起きをする。 しかし、このマンハッタン郊外の家はマンハッタンから電車で40分と言う距離だ。 そしてマンハッタンには私を気軽に泊めてくれる友達が沢山居る。 一度マンハッタンに来ると、今度は旧友や、仕事仲間、先生などと、 食事会や、情報交換、弾きあいっこや、先生にレッスンをして頂いて、 その間に美術館や図書館に行って、今やっている曲、これからやる曲の情報入手や インスピレーションを求めて、今度は大変刺激に満ちた日々を送る。 今、私はマンハッタンでこのブログを書いている。 3日不在にする友達の犬の面倒を見る口実で、彼女の家とピアノを使わせてもらっている。 日曜日の夜から水曜日の夜までで、実に2回のレッスン(Jeffrey Swann,とClaude Frank,各氏)、 1つの演奏会、図書館での用事、そして沢山のお友達や先輩、昔の先生との再会をこなしていて、 本当に楽しい。 さて、今日はクローデ・フランク氏にゴールドベルグを聞いて頂く。 一昨日のジェフリースワンのレッスンの復習をしっかりして、 がんばって練習!

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ゴールドベルグを熟成させる、一人の時間

同じ屋根の下で一ヶ月同じ釜の飯(と言うより、主にパンとパスタ)を食べたピアノフェストの仲間と火曜日に抱き合ってわかれをしのんでから今日で四日目。ひたすら、静かな時間をむさぼっている。外ではウサギがはね、リスがたむろし、鳥が飛び交う、天国のような気候。その中でベランダに座って、ゴールドベルグの色々な録音を聞きまくり、色々な出版社の色々なゴールドベルグの印刷を見比べ、イメージを固め、録音のために解釈を固める。 生演奏では、出たとこ勝負のような、その会場の雰囲気、お客様から受け取る「気」などに自由自在に反応した、その時だけの演奏、というのが出来なければいけないと思う。そういう包容力を残した、準備をする。 でも、録音と言うのはまったく別物だ。これは残るものだし、ある程度確固たる、確信を持った自信を持って録音が出来る、一貫して同じ効果で弾ける、きっちりと筋の通った解釈を決めなければいけない。 がんばっている。

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すごい物を見た!

今日、日課となった海水浴から帰ってきたら、前庭に見慣れぬ茶色い物がうずくまっている。 (ウサギかな)と思って音を立てぬよう、抜き足で近寄って見ると 「グワッ」と頭を上げたそれは、鷹だった。 英語でRed-tailed hawk, 日本語でアカオノスリ、と言う。 くちばしが鉤状になっていて、怖い顔と、強そうな太もも、そして赤茶の尻尾を持っている。 一心不乱に、多分その鷹本人に殺された、すでに死んでいるリスを食べている。 高速のまん前に在るお家の前庭だ。 鷹の後ろを轟音を立てて、乗用車やトラックが通り抜けるのに、鷹はびくともしない。 私たちが段々近寄っていってついに2メートル付近まで接近しても、 こちらを時たまぐっとにらみつけることはあっても、飛び立つそぶりも見せず、リスを食べている。 はじめはひそひそ声だった私たちも段々大胆になり、大声で仲間を呼び寄せて見物。 一人が大きなくしゃみをしても、鷹はびくともしない。 約20分、鷹がリスを食べる様子を見ていた。 骨を「バキ!」「グシャ!」と音を立てて折り、それまでも飲み込もうとする。 一度、大きな骨のかたまりにのどを詰まらせ、何度か屈伸してそれは吐き出したが、 それまでその後のみ下してしまった。 肉はちゃんと租借している。 腸はずるずると引きずり出して、ちゃんとポイッと捨ててしまう。 周りの木には、食べ残しを狙っているのか、はたまたスキを狙って獲物を盗もうというのか、 他の鷹や、色々なトリがギャーギャー鳴いている。 尻尾の毛まで抜き出し始めた。 尻尾の何を食べようというのか―軟骨か? あらかた食べつくしたところで、鷹は残りを全部口にくわえて、 尻尾をひらひら口から垂らしながら、飛んでいってしまった。 それを追って悔しげなほかの鷹などが後をついて飛んでいく。 飛び立った後に残ったのは捨てられた腸と、尻尾の毛だけ。 圧巻だった。すごい物を見た。

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