演奏会当日のカロリー消費

昨日の『すかピア』の演奏会は長丁場だった。 朝10時半にリハーサルのために会場入り、退出は22時近く。 開演14時半、終演21時  -半ばで2時間の夕食休憩が在ったものの、 出演者は写真撮影と夜の部のリハーサルで夕食は着替えながら20分でかきこむ感じ。 しかしなぜか本番当日と言うのは非日常的に食べてしまう物。 朝食は(スタミナつけなきゃ!)と言う自発的な気持ちと、母の愛が一緒になって いつものメニューに付け足して、ご飯一膳! 昼は母が握ってくれた長特大玄米おにぎり2個! に、加えて、共演者の小泉君の「東大発表であんこともちのコンビネーションは脳の活動を活発にする」 と言う助言のもと、草餅のあんころもちをファミマでゲット! 夕飯には出前のハンバーグ弁当、そしてデザートに差し入れのカステラ、さらにブルーベリーおにぎり! そして深夜近くの帰宅後、過労のためがなぜか空腹感に負けて、えのきの味噌汁、きゅうりと梅酒。 う~ん、凄いカロリー消費量だ。。。 ちなみにすかピアは大成功でした! 会場いっぱいのお客さんがアンコールでは手拍子で大盛り上がり! 楽しい演奏会でした。 すかピアの共演者のみなさま、スタッフ、ボランティアの皆様、そしてご来場くださったみなさま、 ありがとうございました!

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日本食にケチャップ

日本で演奏会を始めて数年後のこと、母とこんな会話をした。 母はチケットの売れ行きを案じて 私に「皆に耳馴染みがある、ポピュラーな曲も少しプログラムに入れて」と頼んだ。 そして私はそれを突っぱねたのだった。 「アメリカで日本食レストランを始める時、アメリカ人に食べやすいようにってケチャップかける? そうじゃないでしょ、少し分かってもらうのに時間がかかるとしても、 ちゃんと昆布や鰹節でお出汁をとって、 美味しいもの、心をこめて作った物はいつかは美味しいと思ってもらえるって信じたいでしょ? 私も同じ。 ちょっと取っ付き難くても自分が一番凄いと思う曲や作曲家を 心をこめて、『良い物は伝わる』と信じて妥協せずに演奏したい」 と言うのが私の反論だった。 以来私はこの12二年間、家族と「世界で活躍する演奏家を応援する会」NPOが見守る中、 自分の好きな曲を一生懸命弾いてきた。 ベートーヴェンの中でも最長で、もっとも難解とされる「ハンマークラヴィア」や 演奏時間が一時間を有に1時間を越える「ゴールドベルグ変奏曲」など、 普通の主催者ならしり込みするようなプログラムも 家族や、「世界で活躍する演奏家を応援する会」の会長の斉藤さん、そして私の聴衆は 暖かく見守って許容して下さった。 しかし今年日本で、私は自分が主体でない演奏会にいくつか共演者として参加することになった。 チェリストとの共演と、「すかピア」(横須賀ゆかりのピアニスト・グループ)である。 これらはずっと聴衆を意識した選曲を行った。 この二つの全く関係ないプログラムが両方 「カルメン・ファンタジー」と日本の童謡である「夏の思い出」の編曲が含まれている、 と言えば大体分かっていただけるだろう。 そして、お客様は確かに楽しんでいらしている。 父も、大喜び。 私と議論を戦わせた母はさすがに簡単にはこの選曲を慶んで見せることはしないが、 今、私はちょっと迷っている。 私だって「夏の思い出」を弾くのが楽しくないわけではないのだ。 でもやっぱり、こだわって、精進して、背伸びして、聴衆に挑戦したい! 7月7日、王子ホールで演奏した「カルメン幻想曲」です。

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日記をつける、と言うこと

2009年の夏、タングルウッド音楽祭の研究生としての毎日が始まった時、 世界的な音楽家と一緒にレッスンしたり、コーチングを受けたりする夢のような機会を経た幸運を 他の私のような若い音楽家たちや音楽愛好家たちと分かち合いたくてブログを始めて以来 2012年が明ける頃ま定期的にブログ更新して来た。 始めは自分が得た幸運な機会から一人でも多くの人がちょっとでも学ぶヒントを得られればと思っていたが、 その後日記をつけることで自分自身の毎日を反芻、反省し、 自分の考えを反復してまとめる機会としてかけがえないの無いものとなって来た。 今年1月ごろからコンピューターの不調で更新をあきらめてからこっち、 少し意識に変化が出てきた、と思う。 全ての思考を言葉にすることを自分に義務付けることをやめてから 言葉に出来ない部分、と言うのが自分に許容できるようになってきた。 しかし今、こうしてまたブログをつけようと夜アメーバをあける時、 しばし(何を書こう)と悩んでしまう。 前は無かった事。 このバランスが難しい。 今日はとても楽しいリハーサルを5時間も仲間とやったのに。 この土曜日の演奏会に向けて、着々と連帯感が生まれてきている。 明日もまたリハーサル。 この新進については、又明日。

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次の演奏会

さて、私の次の演奏会は横須賀ゆかりのピアニストが集まった「すかピア」。 今週21日(土)2時開場、2時半開縁、横須賀ベイサイドポケットにて。 ソロ・ピアノに始まり、一台のピアノにおける連弾、6手、8手、 そして2台のピアノでの最高7人のピアニストによる大合奏! 詳しくはHPにて! http://www.sukapia.com/ 大変なのはリハーサルです。 2台の同等に弾けるピアノがある場所、と言うのは中々無い物です。 いろいろな音楽学校などがご協力くださり、がんばっていますが、 時間に制限があり、中々2時半から9時までのプログラムを全部リハーサルするのは大変! と言う事で小出しに今週は火曜日、水曜日、木曜日、と毎日リハーサル! がんばります。 韓国に行く前、7月7日に王子ホールでブルガリア人のチェリスト、ラチェザールと出演したコンサートのヴィデオです。http://www.youtube.com/watch?v=HiHxY6SNa7o

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韓国4日目-最終日

昨日の夜、どうしてもアイスクリームが食べたくて、ホテルの外の角にあったタバコ屋さんのようなところでアイスを買った。店番は老夫婦。私が韓国語を喋れないと分かると、やさしい顔で「チャイナ?」と聞いてきた。私は一瞬迷ってしまった。かなりの高齢だ。もしかしたら日本の植民地時代を体験した世代かも知れない。こんなにやさしそうな顔をした人に意地悪をされることは想像できないけれど、でも不快感を与えるのは忍びない。アメリカ、と言ってしまおうか。でも「ジャパン」と言った。言うことに決めたのなら堂々と、目を見て言えばよかったのに、目を伏せてしまった。「おお、ジャパン!」と向こうはあくまで友好的で優しかったが、私が目を伏せてしまったので、会話はそこで途切れてしまった。 それがちょっとさびしかった翌日の朝、こんな嬉しいことがあった。今日は練習が無くて、久しぶりに朝が暇だった。東大門の前の市場は必見と発起人に進められている。行ってみよう!地下鉄に張り切って乗った。ガイドブックは片時も離さない。地下鉄の路線マップなど、いつもどうしても必要な情報が満載だからだ。地下鉄に乗り込んで東大門についてガイドブックを読んでいたら、車内アナウンスがあった。もちろん全て韓国語である。「何かなあ?」と思っていたら、隣に居た50代くらいの男性が「どこに行きますか?」と日本語で聞いてきた。「東大門まで」と言うと、「この電車は次の駅が終点になります。でも、東大門なら次の駅で乗り換え出来ます。」と教えてくれた。とても嬉しかったので、さっきから(あ、日本人だ~)と思いながら意識していた、同じ車内の二人の日本人女性にも「次が終点になるそうですよ」と教えてくれた。二人はとても慌てていた。韓国人男性は親切なことに「私も乗り換えますから、一緒に行きましょう」と誘ってくれた。とても心強い。だからその日本人女性二人も誘った。「私は1番に乗り換えますけど、この人が連れて行ってくれるそうですから良かったら一緒にどうぞ」。二人はとても喜んで、結局4人で1番線まで歩いて行くことになった。男性は口数が少なく、でもいつも角を曲がる時などは3人がちゃんと付いて来ているかさりげなく確かめてくれて、とても感じが良い。1番線のホームに行くところで、男性が二人連れに「あなた方はどこまで行くのですか?」と聞いた。すると、二人の女性が行こうとしているところは1番線では行けないことが判明。男性はとても困った顔を一瞬して、でも次の瞬間私に向かって「私はこの二人を案内して正しい電車に連れて行きますから、あなたはこの電車で東大門まで行ってください」と言って、二人をつれてさりげなく去ってしまった。この人も本当は1番線に乗るはずだったのに、なんという親切!そしてこの人はどうして私たちにこんなに親切にしてくれる気持ちになったのだろう。私は本当に、本当に嬉しい気持ちになった。 お昼は世宗文化会館の地下一階のレストランで韓国の伝統的なコースを頂いた。これでもか、これでもか、といろいろな料理が出てくる。もう終わりか、と思ってもまだまだ出てくる。とても興味を持って一応全部に箸をつけたが、とても全部食べきれる物ではない。最後にはすの葉に包まれて炊かれた雑穀米が出てきた時はその包み方の美しさ、香りの高さ、色の美しさにとても心を打たれたが、でも半分以上残してしまった。ご馳走してくださったのはこの旅の発起人のご紹介下さった、韓国の日本近代文学の権威ある教授である。彼女は「中国と同じように韓国でもおもてなしをするときは、相手が食べきれないくらい出すのが礼儀なのです。だから残して良いのですよ」とおっしゃってくださったが、でもちょっともったいなかった。 その後光科門をくぐり、その向こうにある王宮を見学した。ちょうど日本語ツアーに間に合うことが出来た。韓国の民族衣装をまとったその方はとても流暢な日本語で見事なツアーを一時間、丁寧にして下さった。本当は日本が1895年に女王を殺したり、侵略した日本軍が王宮の2棟を残した全てを破壊した、などセンシティブな歴史もある王宮なはずなのだが、そう言うことは日本語ツアーでは最小限しか触れず、どのビルがどのような役割を持っていたか、それぞれの装飾にはどういった象徴的な意味があるのか、と言った説明に始終していた。王宮に隣接している民族博物館で、韓国の歴史を垣間見た後、インサドンでいろいろな勧告伝統の工芸品を扱うお店や伝統喫茶、屋台などで買い食いしたりして楽しんだ。 屋台にはいかにも「お父さん」「お母さん」的な人たちがぐつぐつといろいろな物を焼いたり、炊いたり、揚げたりしている。私はまず、日本の焼き鳥にとても似た物を頂いた。鶏肉とねぎが交互に刺さっていて、指差すと網で焼いてくれる。その後にコッチジャンという韓国の辛みそを塗ってくれる。「スパイシー、OK?]とか、手振りで私の白いシャツにソースがたれないように気をつけろ、とかいろいろコミュニケーションしてくれる。そして焼き鳥を食べ進めるにつれ、パチン、パチンと串を短くして食べやすくしてくれる。その次に食べたのはお母さん的な人がやってる屋台。日本の二つ分はありそうな大きな餃子を一つ、注文してあげたら「あいよ!」と言う感じで、ジューっと揚げてくれる。それから太巻きを薄い卵焼きで包んだ物も頂いた。おいしかったのもそうだけれど、身振り手振りの見知らぬ韓国人との意思疎通が嬉しくて、とても元気になってしまった。 こういうのが、一人旅の醍醐味だよなあ、と思う。ホテルへの帰りの地下鉄ででいろいろな外国で私が今まで経験したこういう醍醐味を思い出した。ギリシャの港で私の隣に座り込み、ギリシャ語で語りかけてきた老人。ジャマイカの市場で、ほしい野菜や果物をたずねて次々と的確に案内してくれて、報酬などは全く要求せずに最後に手を振ってニコニコと「私のこと、ずっと覚えていてね」と言ったジャマイカの10歳くらいの可愛い女の子。トルコの屋台で小さなカリカリのワッフルみたいな物を売っていた女の子。私はどうしてもその味が知りたかったのだけれど、両替したばかりで大きなお札しか無く、そのお菓子はとても安かったのです。そしたら「いいの、明日来た時払って」と言って、私におごってくれた。そこは沢山の客船がちょっとだけ止まる港場で私は見るからに外国人。その子の真意を計りかね、私が戸惑ったら、その子はサッサとお菓子を包んで、すっと差し出してくれました。そう言う一期一会をこうして韓国の最終日に思い出していると、なんだか涙が出てくるような気持ちになります。

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