• 自分で満足できる演奏、と言うのは滅多に在りませんが、 たまに在ります。 昨日はそうでした。 演奏した後の夜と言うのは満足しても、不満足でも 興奮状態でその夜は眠れないことが多いです。 でも、昨日は来週末のソロ・リサイタルに備えて、 メラトニンを自己投入。 ぐっすり眠りました。 そのせいでしょうか? 今日は、にやけが止まりません。 いや~、音楽人生の醍醐味! 楽しい共演者と、舞台裏でも舞台上でも大笑いや、笑みを交わしながら 本当にサポートし合って、それぞれの最高に近い演奏を引き出しあい、 聴衆の方々も一体となってくださっているのが その一人一人の笑みや、うなづきや、相槌、 そしてアンコールの時の手拍子や大合唱で 本当に心のそこから実感できる素晴らしい演奏会になったのでは、と自負しています。 在外の私。 そして滞日中は自分のリサイタルとの掛け持ちで、 日本に居ながらまだお味噌的な存在を許されているスカピアメンバーの私ですが、 この私だから出来る、チームメートの讃えをここで表明させて下さい。 皆凄かった! そして特に久美ちゃん。 宮川久美さん。 リーダーとして、事務を一手に引き受けて、 私はそのダイナミックな、太っ腹でエネルギーたっぷりの久美ちゃんに 心から脱帽します。 皆、ありがとう! 聴衆の皆様も暑い中、熱いサポートをありがとうございました!

  • いよいよ、スカぴあ2014、本番前日です。 http://www.sukapia.com/ スカぴあ本番は毎年長丁場! 去年までの13時半開演、21時終演(中休み2時間)は 今年は実験的に13時半開演、18時半終演の短いヴァージョン。 それでも当日リハーサルは朝の10時半開始、 と言うことは会場入りは10時15分。 そして本番後のスカぴあスタッフ、サポーターの皆様との打ち上げの時間も考えると 一日プロダクションです。 今日は帰国して久しぶりの予定なしの一日。 ゆっくりして、ジムに行って、買い物ぶらぶらして、個人練習をして… 本番当日は食べる、食べる、食べる! あんころもち、弁当、差し入れのお菓子、栄養ドリンク… 良いとされるもの、精がつく、とされるものは全部、飲み食いします! でも、最終的にやっぱり乗り切れるのは、楽しいから。 舞台裏ではいつも笑いが途絶えません。 忙しいし、緊張するし、ドレスは何度も着替えるんですけれど、 それでもやっぱり、楽しみにして下さっている聴衆の皆様、 そして応援してくれている家族やヴォランティア・スタッフと一緒に リハーサルの成果、そして一年の成長を喜んでもらえる場がある、 と言うのは本当に幸せ。 そして志を共にする仲間と一緒に音楽、そして音楽会を創り上げる充実感。 笑いたくなるのも、自然なのです。 さあ、明日を楽しみに、今日もしっかり過ごします。

  • 昨日は色々な会合のため、船橋、銀座、後楽園と回る一日となりました。 それぞれ本当に刺激の多く、楽しく、色々な意味で勇気付けられる会合だったのですが、 今日は東京の違う地域について書きます。 面白い! 電車で1時間以内の東京都内であるにも関わらず、全く違った雰囲気と文化。 私は普段そう言う観察をする心の余裕無くポイントAからポイントBまでまっしぐらなのですが、 昨日は観察を楽しむ心の余裕を持って歩き回り、本当に楽しみました。 後楽園があんなに行楽地だったとは! ジェットコースターで人がキャーキャー声を立てていて、いかにも夏休み! そして「いかにもアベック」カップルが楽しそう! 銀座は「お金がある人が行くところ」と言う感じです。 お洒落ですが、ちょっと冷たい感じ? でも、そこで足を投げ出して座り込む小学生低学年の子供を注意することもしなく 大声で中国語で楽しそうに会話する観光客が、 なんとなくそのよそよそしい美しさをコミカルに中和している感じで面白かった。 船橋はいつも電話で通過するだけでしたが、これも都会ですね。 帰り道、銀座の駅で忙しい雑踏の中に静かにたたずむ活け花のディスプレー発見! 一人、その前で20秒ほど立ち止まって、日本を噛み締めました。

  • 私は子供の頃から本が大好きで 熱中すると周りの音が聞こえないくらい、 名前を聞かれても気が着かないくらい熱中してしまう癖が在りました。 芥川龍之介の「地獄変」を読んでいるときは、 下車するはずの駅をはるかに乗り過ごしてしまったことがあります。 私のは主義無き乱読で、面白くない時はそう言う熱中こそしませんが、 小説、短編集、エッセー集、雑誌、漫画、なんでも読みます。 日本に帰ってくるとご馳走は図書館で借りてくる漫画です。 我が愛しの妹が私が好きそうな漫画を予約しといてくれるのですが、 自分で図書館に出向いて物色するのも楽しいです。 私が漫画を読んでいると、母はいい顔はしませんが、 私は日本の漫画は立派に文学、文化、芸術だと思っています。 この間そうして借りてきて、思いがけずぼろぼろ泣いたのは 山本おさむの「わが指のオーケストラ」です。 題に「オーケストラ」とあるので、何となく「音楽関係かな~」と思い、 内容を確かめずに借りたのですが、 高橋潔と言う、実在の人物の生涯を元にした大正から昭和にかけた物語でした。 高橋潔青年は、クラシック音楽を愛し夢見るのですが、 色々な事情から聾唖学校の先生となり、 当時、様々な差別や誤解から来る抑圧の対象になっていた聾唖者たちの代弁者として 日本に置ける手話教育の第一人者となる、と言う話しです。 音楽を志した物が、音が聞こえない人たちにコミュニケーションを試みる時、 音楽の本当の意義について考え直す、 そして人間、言葉、社会、と言うモノに対して 自分なりの新しい見方を一つずつ確立していく。 そのプロセスに本当に共感すると共に、 聾唖者として生まれてきた人たちが歴史的にいつも犠牲となって来た 心無い差別やいじめが本当に痛いほど共感してしまい、 泣きながら一晩で4巻すべて読みきってしまいました。 お勧めします!

  • 昨日はスカぴあのメンバー四人と スカぴあオーディション合格者5人(連弾『TAMAMAMA』、と高校生一人、音大生二人)、 合計9人のリハーサルがありました。 音大生の大学生活の話しは本当に面白かった。 音楽大学と言うものは私はアメリカで行ってしまったので、 日本の音大がどんな物か余り知らないのが実情です。 その現実には驚くことも多々在って新鮮です。 スカぴあは色々な大志を抱いて始まったグループです。 ―地域浸透したクラシック音楽 ―横須賀で夢見る人たちと応援し合う関係を築く ―孤立しがちな若いピアニストに共演の楽しさと協力の大切さを体験してもらう。 ピアニストと言うのは、本当に孤立しがちです。 ソロ曲を勉強して育つピアニスト。 ほぼ最初から伴奏と共演して音楽演奏を始める他の楽器とは全く違います。 しかもオーケストラにも加えてもらえず、 特に日本では室内楽を弾く機会も非常に少ない。 小さい練習室に一人で引きこもって、一日何時間、週に何十時間。 社交性にさえかけてくるピアニストも多いのです。 しかも日本では、音楽学校でさえ、公共演奏の機会が非常に少なく、 演奏や共演と言う、音楽をシェアする喜びをほとんど知らずに かなりのレヴェルまで練習のみで成長してしまうのが現状です。 そう言う現実を少しでも変えて行きたいと思った スカぴあメンバーたちが オーディションを始めたのです。 今までは、音大生までの「スカぴあ・ジュニア」の枠しか設けていませんでしたが、アマチュアの方(音楽で生計を立てていないと言う意味です。その中には音大卒業の肩などもいらして、本当に立派に演奏されます。)にも同じような現状があることが判明し、シニアの部門も今年から設けられました。立派に合格されたのは、ママともの「TAMAMA」。素晴らしい演奏をされるデュオ・チームです。もう、スカぴあ・ジュニアと呼べないので「スカぴあ名誉隊員」! 昨日初めて全員の顔合わせでしたが、皆目がきらきらして、 本当に「うまくなりたい!」、「音楽をもっと知りたい!」と言う気持ちが湧き出ていて、 むしろこちらが触発されてしまいました。 音楽で生計を立てるようになると、 音楽と金銭計算が絡まりあってしまって 下手をすると、お金儲けのためのアルバイトで弾く仕事と 本当に音楽にこだわって企画したはずの演奏会が 忙しさの余りごっちゃになってしまったりします。 そんな私を戒めてくれるように、 音楽を志す人たちは本当にまっすぐピアノを弾いてくださいって、 私は姿勢が正しくなる気がしました。 ありがとう。