音楽人生

半日休んだ!これから頑張る!

3連休の中日の日曜日。 …と言っても私は明日は6月4日のリハーサルが6時間の予定で入っていますが。 でも、今朝は思い切って半日休みました。 だって5月に入ってから初めて、演奏会の入っていない週末なんです。 まずちょっと寝坊。 最近寝起きが辛いのは多分、脳が睡眠中に処理しているインプット情報が多いから? そして、メールチェックなどを素早く済ませてから、 ヒューストンの郊外に小一時間。 ずっと探検して見たかったエリアに到着したら7キロ走ります。 その後、ドライヴで付近を探検。 歴史あるOld Springの街並みや、森の中のWoodlands、 そこから意外に近い工業地帯などを運転して、 物思いにふけったり、同行人との会話がはずんだり。 途中でずっとピンチだった食材色々買い込み。 ブルーベリーが美味しくてお手頃な季節になりました。 スイカもゲット! 帰宅して、お気に入りのパンケーキにバナナとブルーベリーを満載にして、幸せ。 …とやっていたら、すでに2時半。 ここからは真剣モードに切り替えて、頑張ります。 今日はこれから日本に出発する(6月16日)までの 教えとリハーサルのスケジュールをまず調整。 さらに、日本での演奏会の広報活動・予定調性。 それからバルトークの楽譜を分析・理解して、明日のリハーサルに備えます。 そして2時間、論文に費やした後、 学校に行って練習。 そうそう、6月14日の譜読みは譜の分析により、打開したのです! ちょっと込み入った音楽理論の話しになりますが… 私がなぜあの二曲をあんなに読みにくいと感じていたかと言うと、 実は普通の曲だったら句読点が来るべき所に、フレーズの区切りが無く、 その為にフレーズのユニットやテーマのパターンが全く見えなかったために 暗中模索でいつも次の音・和音を探る、と言う状態を続けていたから いつまでも音が耳にも頭にも入ってこずに苦しかったのです。 普通、西洋音楽の拍や小節区分やフレーズの長さは、2とか4とかが通常です。 これは、人間が二本足でいつも「一、二、一、二」と歩いているので、 2拍子や4拍子が一番すんなり来る、と言うのが理由です。 6月14日にやるMaurice Emmanuel(1862-1938)もFlorent Schmitt(1870-1958)も 新古典派の曲風で、それで私は4小節とか8小節とかを区切りと思い込み 全然パターンが見えてこなくて、ぎりぎりしていたのですが、 昨日Emmanuelは9小節を基本的な単位、 Schmittは5小節や7小節を多くひとまとめにし、時たま8小節を入れる、 と言う事をしていたので、分からなかったのだ!と言う事に気が付いたのです。 そこで気になって調べてみたら… Emmanuelと言うのは後にメシアンやデュティユーを教えた作曲家で 古代ギリシャの音楽について本を書いたり、 東洋の音楽や中世ヨーロッパの音楽に興味を持ち、 その異色ぶりは自分の先生や同世代の作曲家に反感を買ってしまうほどだったそうです。 Schmittは20世紀初頭には非常にはやった作曲家だったようです。 彼の「サロメの悲劇」(1907)と言うオペラは ストラヴィンスキーの「春の祭典」(1913)を彷彿とさせる要素が多くあり、 ストラヴィンスキー自身、このバレーを好んで勉強した、と言及しているそうです。 まだまだすらすら弾けるようになったとは言えませんが、 理解したことによって、パターンが明確になり、 […]

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譜読みも人生も、バランスが大切!

昨夜は眠い目をこすりながらブログで公開した練習ノルマを何とかこなしてバタンキュー。 今朝は朝方人間の私には珍しく、起きられなかった。 同居人に声をかけられ、なだめすかされて、何とか6時45分に起きたら頭の中は練習一色。 寝る前に譜読みを進めようと頑張った6月14日の新曲2曲が どうしても指にも頭にも入って行かない。 今日は一日練習しなきゃ!缶詰!今でも走って練習室に行きたい! この強迫観念には私のプロ意識と、誇りみたいな物があるのかも知れない。 こんなはずない。 こんなに譜読みに手間取るはずが無い、 何かを間違えているに違いない。 アプローチか、態度か、集中度か、自分の状態か、練習の仕方か... それさえ分かれば一気に簡単になるはず! 早くその打開に達したい。 しかし、譜読みと言うのは時間と根気を要するものなのだ。 喉元過ぎれば…で、いつも忘れてしまうのだが。 焦っても、逆効果。 それを思い出させてくれたのが、音楽家でない同居人。 昨日の洪水警報が嘘のような青空の快晴の中、私をジョギングに連れ出してくれ、 そして私が(早く練習に行かなきゃ)と焦ってシャワーを浴びている間に 素早くゴージャスな朝ごはんを用意してくれた。 スイカや淹れたてのコーヒーの香りに即されて、会話が弾み、 「焦ってもしょうがないよ。頑張ってね」と送り出してくれた同居人に感謝。 そうなのだ。 焦れば焦るほど、視点が近視になる。 次の音、次の和音と、読み解いていこうとしてしまう。 でも全体像が把握できていない状態で、焦って次の音だけに集中しても、 次の音の予測がつかないので、それは意味の成さない音を覚え込もうとしていること。 最初に楽章ごとの全体の構築を把握。 テーマはいくつあるのか。 どこで・どのようなパターンを成して発展しているのか。 どこに再現部が来るのか。 そして、フレーズ毎のメロディーとハーモニーの進行を把握する。 ここまでは指を動かしながらではなく、譜を読んだり、音源を聞いて。 それから初めて、鍵盤に向かい練習と演奏の作戦を練る。 どの指使いが一番効率的か、 難所は何が難しいのか、どうやったらターゲットを絞って練習できるか。 今日の計画。 10時から12時半まで。(タイマーを使って) Emmaneulのクラリネット・フルート・ピアノのトリオ。 3楽章(25分) 2楽章(15分) 1楽章(15分) Schmittのクラリネット・フルート・ピアノのトリオ、作品85 4楽章(10分) 3楽章(10分) 2楽章(10分) 1楽章(10分) ハンガリアン狂詩曲 (15分) ラフマニノフ (15分) Op. 3-1『哀歌』 Op. 39-5 「楽興の時」より。 ジョップリン3曲 (10分)

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今日の練習!

昨日、朝練を始める前に一日の練習計画を書いたのは素晴らしい効果があった。 何だか読者の方々にお約束したような気持がして、 書いた事を実行しようとして、一生懸命頑張った結果 効果が上がり、楽しくなって相乗効果が最高だった。 練習以外の用事はほとんど手つかずで終わってしまったが、 でも練習合間の散歩やおやつやストレッチで疲労回復も達成! 今日は教えやリハーサルが適当に入っている。 これを上手く利用して、練習にメリハリをつける。 9時から11時。ソロ曲の練習。 ハンガリー狂詩曲は、左手中心の練習。 左手のリズム感とハーモニー、バス旋律をはっきりと意識することで、 右手をより楽に、乗せて弾けるように。 ジョップリン。昨日の左手中心の練習を続け、上のリストと同じ効果を増長。 暗譜を目指す。構造を頭の中ではっきりとイメージ化する。 ラフマニノフ。 難所はすでに分かっているので、そこに集中。 難所を難所たらしめる側面を切り離して集中練習。 例えば左手の跳躍に集中。速すぎるならゆっくりテンポを落とす、など。 ガーシュウィン前奏曲、3つ目の最後の左手の跳躍だけ。 11時から12時までレッスン。 12時から2時まで、バルトーク。 2時からのリハーサルに向けて、月曜日からの練習の総復習。 難しいパッセージをゆっくりと復習し、イメージトレーニング。 メトロノームと良く聞く耳を持って、走ることを防ぐ。 『速い』と言う事に囚われない。あくまで音楽。 2時から3時半までバルトークのリハーサル。 楽しみ! 4時から7時まで教え。(移動時間も加えると、3時半から7時半までの拘束) 可愛い生徒ちゃんたちを楽しもう。一杯笑おう。リラックスしよう。 7時半から。6月14日の演奏会の譜読みを進める。 楽しい、と言う気持ちとチャレンジ精神を忘れずに。 音・音楽・音楽が出来る特権・共演者を愛でる気持ちを大切に。

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今日の練習計画・記録

今日は一日予定無し。 木曜日は通常朝から晩までびっしり教えているのだけれど、 今日はMemorial Day Weekendの三連休の直前の木曜日で、 学校はお休み。プライヴェーとの生徒ちゃんもキャンセル。 こんな日は本当に久しぶりで、ちょっと朝びびくってしまう。 人との約束は無いけれど、やることは沢山ある。 しかし、ちょっと疲れても居る。 どうやったら一番効果的に生産性を上げ、かつ疲労回復できるか。 まず最初に(いつ、どこで、何を食べたいか)と考えてしまう自分に苦笑。 …そうじゃないでしょう! 7時から30分かけて4キロ弱走り、ちょっとまず自分を取り戻す。 外は26度。湿度も高い。汗が滴ってくる。目に入ってしみる。 しかし(だから?)、爽快! 小川の脇のコースを走ると、野花が満開! 緑は嬉しくなるくらい濃い。 いつものルーティーンの朝食(主食=さつまいも、そして最近ブームのコーヒー牛乳)から ちょっと目先を変えたフランスパンとミルクティー。 これだけでかなり気分が変わるな~、とびっくり。 副食のヨーグルトとグレープフルーツ半分はいつも通りなのに。 登校中に郵便局によったり、ずっと溜まっていた用事を済ませていると、 段々今日やるべきことのリストが頭の中で出来あがってくる。 野暮用のリスト(HPの更新!論文の文献探し、など)はここでは割愛するが、 練習のリストをちょっとここで披露。 ①まず今日の練習の最優先事項は兎に角明日初リハーサルのバルトークを 楽譜に指示通りのテンポで楽に弾けるところまで持っていくこと。 ②5月7日のリサイタルで何とか弾きとおして安心してしまっていたハンガリー狂詩曲。 6月4日にまた演奏しなければいけない! ゆっくりメトロノームを使った基本練、跳躍の場所確認。 自分の筋肉と脳内シノプシスをコーチングするつもりで、 かみ砕くように根気よく練習。 ③ジョップリンのラグタイムはつかみ掛けているようでまだ中々。 和音進行や、いかにシンコペーションを面白く強調するか、 作戦を練りながら、メトロノームを有効利用して。 左中心に練習してみよう。 ④ラフマニノフも6月4日に向けて、確認練習。 昔やった曲は筋肉の記憶がすごいが、筋肉は当時の悪い癖も覚えている。 ゆっくり練で、悪い癖を解毒。 これも左中心に、ベースを響かせながら、右手のメロディーをサポートする練習。 ⑤6月14日用のSchmittとEmmanuelの練習。 譜読みは本当に根気がいるけれど、 リズムを変えたり、ゴール設定をはっきりしてゲーム感覚でクリアしていくことで 出来るだけ楽しく、前向きにやって行こう! 今は夏休みで、学校にはほとんど誰も居ない。 人目を気にせずに、大きな声で歌ったり、 自分(の筋肉や脳みそ)に言い聞かせるつもりで独り言を言ったりしながら 建設的に、前向きに、楽しく練習を進めて行こう。 そして気分転換に、やることリストを一つずつ片づけていく。 ストレッチ運動や、コア運動をしてみる。 運動を兼ねて、早歩き散歩をしてみる(雨が止めば)。 水分補給を小まめにする。

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退役軍人のための病院で演奏

今日はちょっと多忙でした。 練習は昨日とおとといの猛練習の現状維持のための復習と、 今日演奏する曲の最終おさらいと、 これから来る大きな本番のためにどうしてもやっておきたい箇所だけ。 午前中、約2時間半ほど、背水の陣の集中。 そして午後、まずVA(退役軍人)の病院で開催された Asia Pacific American Heritage Monthのお祝いに 佐々木麻衣子さんと一緒に一曲添えて来ました。 5月がアジア系アメリカ人の月とされているのは、 日本人が最初に移民としてアメリカに来たのが1843年の5月7日出あったこと、 さらに中国人労働者が貢献したアメリカ横断の鉄道の完成が1869年の5月10日だったから、 と言う事だそうです。 行ってみたら、フィリピンや、インドネシアや、インドや、その他さまざまな 美しい民族衣装に身を包んだ人たちが沢山! そして春巻きや、バナナのから揚げや、色々なおいしそうな物も沢山並んでいます。 バリの民族舞踊を披露するため袖で控えているグループ等も居て、 何だか私たちは西洋音楽を演奏するのが場違いな感じでした。 それなのにトップバッターで、苦し紛れでスピーチから始めました。 「沢山の素晴らしい民族衣装がみられます。 プログラムを見ると、民族舞踊や民族音楽の演奏がこれから続くようです。 一方、私たちは日本人ですが、西洋音楽を演奏するためにここに来ました。」 と言ったら、みんなどっと笑ってくれました。 「しかし、それはそれで意義がある、と思うのです。 私たちは演奏をする度に、『音楽は世界の共通語』と言う事を体現している、 と言う事に誇りを持って活動しています」 と言って、演奏しました。 皆、身を乗り出して聞いてくれました。 麻衣子さんはノリノリで、麻衣子さんが難しいパッセージを見事に吹くと、 演奏の途中でも、自然と拍手喝采となりました。 クラシックに慣れていないお客様だったせいも在るかも知れませんが、 私たちは(そうだよ、こうあるべきなんだよ!)と、 大変うれしく、楽しく演奏をしました。 今、アメリカで退役軍人の医療保障が問題になっています。 需要に供給が追い付かず、 救急でも、物凄い時間を待たされたり、 特別医療を必要とする人は、何時間も運転する病院に通わされたり。 私はVA病院は今日が初めてでしたが、 ロビーに人が溢れかえっていたこと、 駐車場が一杯で、出ていく車を待って何度も行ったり来たりしたこと、 などから、ニュースで言われていた 退役軍人に補償されているはずの医療ケアがいかに行き届いてないか、と言う事を 思い出しました。 この後、水曜日は毎週恒例となった空港での演奏アルバイト。 明日はまた、缶詰練習です!

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