音楽人生

「『クラシック』って何⁉」世界初演、大成功‼

自分で自分の演奏会を「大成功‼」なんておこがましいかもしれませんが… でも、演奏会と言うのは決して一人で出来るものではないのです。 沢山の方のご支援ご協力があって初めて可能な「大成功」。 麻衣子さんはトーク用プレゼンテーションのためのイメージ投影のスクリーンを 文字通り睡眠時間を削ってぎりぎりまで頑張って作ってくれました。 日本人会の皆さんは本当に家族の様に受付や会計や広報や色々走り回ってくれて、 演奏後は本当に家族の様に一緒に大喜びして祝ってくれました。 ライス大学ののスタッフもしなければいけない仕事以上の色々な気配りや好意で 私を全面的にサポートしてくれました。 私は本当は今日の演奏は不安がいくつかありました。 右腕・右肩が疲労気味でリストが弾ききれるか心配だった。 ベルグもまだ十分練習してあるか、不安だった。 でも、お客様が熱心に聴いてくださって、 色々な方に応援していただいて、 ノリノリで楽しく弾ききることが出来ました。 本当に、本当にお陰様です。 ありがとうございました。

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本番までカウントダウン!

月曜日:本番6日前。 ホールでピアノ選びと音響チェック。 久しぶりにフルコンで音響の素晴らしいリサイタルホールで弾くと、 練習室とは全然違う。驚愕。 この音響を自分の味方につけて、上手く共鳴するぞ~!! 夜は前半の演目解説を執筆。 疲労気味の右腕と肩に湿布。 火曜日:本番5日前。 朝は前日のホールの響きを復習するつもりで練習室でイメージトレーニングの様な練習。 午後は土曜日のリサイタルの次の週にあるトリオの本番の初合わせ。 これも大きな本番。14日(土)と15日(日)の二回。 初合わせがうまく行って一つホッと安心。 夜は後半の演目解説。 今夜も湿布。 水曜日:本番4日前。 朝は一人で練習。 ペース配分と脱力を心がけて、ゆっくり目にかみ砕くような練習。 正午には麻衣子さんに、通しげいこを聞いてもらって感想をもらう。 通しげいこの後は二人で日本食レストランでお弁当! とんかつがカリカリでおいしい。 4時から7時までは空港で演奏のアルバイト。 土曜日の演目を通す。 聴衆が聴きに来るのは音楽で在ってマキコでない、と言う当たり前の事に気が付く。 肩の力が抜けて、楽になる。 ジョップリンを弾くとき「誰が弾いても同じじゃないか」と不満・不安だったけど、 その普遍性が実はラグタイムの価値、そしてメッセージなのだと気が付いて、 ちょっと泣きたくなる。 今回のプログラム、後半の「ぎりぎりクラシック」は 黒人、ユダヤ人、そしてジプシーの音楽。 歴史上ずっと差別の対象だった彼らにとって 音楽とは「人間みな兄弟」の共感を促す、一種の防御法でもあったのでは? クラシック特有「自分にしか出来ない演奏」と言う気負いをしょい過ぎていた。 45分セットを3回。間に15分休憩が二回。 休憩中に腕の疲労を回復すべく、 イブニングドレスで空港のど真ん中で堂々とストレッチ体操をしていると、 道行く旅人たちに「腕を引っ張って手伝いましょうか?」とか 色々からかわれる。でも、気にしない。 道行く旅人は、私の熱演のベルグのソナタには見向きもしない。 でも、ジョップリンにはお尻をふりふりして踊ったり、 色々笑いかけてくれたり、沢山の反応がある。 リストのハンガリー狂詩曲は必ず拍手で迎えられる。 どんなに間違えても、だ。 面白い。 ああ、モーツァルトの「キラキラ星」変奏曲に反応する子供は面白い。 今日は5歳くらいの女の子が突然大きな声で歌いだした。 もう「歌うしかないでしょう、これは!」という感じ。 親は苦笑して見守るしかない。 女の子にはもう「キラキラ星」の世界しか存在しないから、一心不乱で歌う。 道行く人は大笑いか、微笑むか、兎に角和んでいる。 面白い。 夜、映画『3丁目の夕日』を観て、息が出来なくなるくらい泣く。 ティッシュ―4枚分鼻をかんでも詰まったまま。 子役の演技が上手くてびっくりする。 素晴らしい気分転換になった。映画を観るのも久しぶり。 木曜日:本番3日前。

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充実!集中!

有難い事に、ヒューストンでやる3回シリーズ「What is ‘Classical’Music?!」は Japanese Association of Greater Houstonの多大なご協力を得ることが出来、 3回シリーズの2回目は熊本復興支援のチャリティーコンサートになること、 総領事館にもご協力いただけることなどが決定。 さらに、博士論文も教授やアドヴァイザーとの面談などを通し、 新しい視点を編み出して、今後の課題を明確にして行っています。 演目解説も書かなきゃ… リサイタル進行表の作成などもあります。 さらに、昨日の夜はヴィデオ・カメラとプロジェクターを使って プレゼンの時のパワーポイントや、演奏中の手の動きをお見せし、 視覚的要素を取り上げることで聴衆の皆様によりお楽しみいただけないか、 会場で2時間ほど実験。 そういう間を縫って、練習を進めます。 毎分が貴重。 今日も頑張ります! 集中するぞ~!!!!

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歌うヒューストン日本人会。

ヒューストンの日本人コミュニティーは結束が強い。 色々な会があって、皆良く集まって歓談をする。 そして、集まると歌を歌う。 ピアノがある時は、私も演奏を添えさせていただいたりする。 オペラ歌手の方々が美声を披露されることもある。 また、一人ひとり皆の前に出て、順番に 過去の思い出の逸話や、専門分野についてお話しを披露したりもする。 そしてどんな趣旨の会でも大抵最後に皆で声を張り上げて皆で大声合唱をするのだ。 この前は伴奏譜が無かった。 曲は「千の風になって」。 前に二人の男性が立って、リードをする。 二人はイヤフォンで携帯から「千の風になって」を聞きながら大声で歌っている。 皆も二人に倣って声を合わせる。 一番が終わったところで突然、二人が止まってしまった。 微動だにしない。 皆どうしてよいか分からない。 (2番は歌うのだろうか?それともこの曲は終わったのだろうか…?) 数秒経過。 二人の内の一人が、突然、自分らを凝視する群衆に気が付き、自分の携帯を指さして 「あ、間奏です。。。」 大爆笑である。 でも、笑いながら涙が出そうになった。 19世紀の、マスメディアが浸透するはるか昔。 皆、こうやって一緒の時間を楽しんだのに違いない。 そして、そうやって大きな声で大きな口を開けて声を合わせて歌っている人達は、 皆専門分野では一目置かれるツワモノなのだけれど、 本当に、本当に、日本人コミュニティーと言う家族を思いやる、 良い人達なのだ。 ヒューストンの日本人芸術家や、日本人留学生を本気で支援し、 そして日本で震災があると、力を合わせて募金活動をやり、 何もない時はこうやって集まって音楽を鑑賞し、お互いの近況を報告しあい、 そして最後に一緒に声を合わせる。 こういうコミュニティーに属せて、私は幸せ者である。

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弾くために食べる!? 食べない!?

「リサイタルを弾く前はやっぱりステーキを食べないと」 …と言う意味の記述を呼んだのは、確か宮沢明子のエッセー集だったと思う。 そう言う事を実際に言う人、実行している人、と言うのも周りに居る。 兎に角エネルギーを補給して、ガツンと、と言う感じだろうか。 私もどちらかと言うとこちらのタイプ。 腹が減っては戦は出来ん! 逆に「演奏前の食事は抜く」と言う人も多い。 その心は「脳に回したい血が食べると胃に回ってしまう)と言う物。 そういう人たちは大抵、演奏後にがっつり食べて、そして呑んでいる。 「緊張で一日食べられない」と言う人に会った事もある。 私には想像が出来ない。 私は食べて元気を出す、と言うタイプの人間として、今まで来た。 疲れたら、食べる。 病気かな、と思ったら食べる。 景気づけに食べる。 お祝いに食べる。 ストレス解消に食べる。 食べる、食べる、食べる。 子供の頃から大食漢だった。 赤ちゃんの時に母が何か月目かの検診の際「食事には何を?」とお医者さんに聞かれて 「バナナと、ゆで卵と、ベビーフードと…」 とリストしたらば「それは一日分ですか?」と聞かれたそうである。 勿論、一食分だった。 母が食事を切り上げようとすると、うなったり、テーブルを叩いたりして怒るのだそうだ。 赤ちゃんの時から味も分かったらしい。 母が鶏がらスープから自家製のおかゆを作ると喜んで大量に食べるが、 ブイヨンで作ると、口から吐き出して一口も食べないのだそうだ。 (この逸話は、私は誇りである) 「マキちゃんと食事をすると、本当に美味しそうに食べるからつられて一緒に食べられる」 と食が細くて困っているご高齢の方や病弱の方などに良く言われる。 そうすると張り切ってもっと食べて見せてしまう。 私は大抵の男友達よりも食べる。 しかし! 何だか小食の方が体も脳にも良いそうなのである… 最近私は健康に凝っている。 いかに自分をベスト・コンディションに保つか、 そして自分のベストの演奏を行い、ベストのリサーチを行い、論文を書くか。 どうしたら時間を効率よく使えるか。 どうしたら生産性を高められるか。 その為に走ったり、発酵食品を多くとったり、果物と野菜を増やしたり、色々している。 その健康志向のリサーチを進めていたら、「絶食の勧め」と言うのに出会ってしまった。 これである。 この人はアメリカ国家老化現象研究センターの神経科学のトップの人。 この人によると、動物実験でも人間でも、兎に角エネルギー摂取を減少することが 病気の予防、治療、脳の活性化、老化予防、全てに良いのだそうである。 では、どれだけカロリー制限すれば良いのか。 この人は色々な方法を述べている。 1.食事摂取時間を24時間中8時間に収め、16時間を「絶食の時間」にする。 2.一週間のうち二日は500キロカロリー以下の摂取にする。 3.忘れた。 このヴィデオを見たのが昨日の夜。 夕飯食べながら見たので、腹八分(実感的には五分)で中断。 今朝は中位のサツマイモをチンしたのを半分、グレープフルーツを半分、ミルクコーヒーコップ半分。 昼食は練習しながら:アーモンド7粒、ひまわりの種一握り、ミカン二つ、チョコボール二個、ぬか漬け(人参半本分、こんにゃく二切れ、キャベツの芯二切れ)。 4時:リンゴ一個とヨーグルト(砂糖なし、低脂肪)

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