休む時間
聴いた話しですが、クラシック音楽(ハイドンの交響曲)を聞かせながら色々な人の脳波を集めまとめた結果、脳が一番学習していたのは、休符のときだったのだそうです。聴いていることに集中している時は実はインプットをすることに忙しく、脳はそのインプットされた情報を学習するところには至らないのですよね。 私は何かにつけて我武者羅になってしまう癖があります。短い期間で曲を仕上げなければいけない時、ペーパーの締め切り前、試験勉強中などは、寝食、健康管理、お洒落、衛生、社交…全てを犠牲にしてひたすら働くことにある種の自己満足を感じているような…でも、このごろそんな自分の傾向を反省するようになりました。「後は野となれ山となれ」と言った感じで全てを犠牲にしてまでやる価値のあるプロジェクトと言うのは本当はどれくらいあるものか?さらに、そう言う仕事の仕方が非効率的だとしたら…? ベートーヴェンは森の中を歩いて構想を練ったと言います。この前ちょっとオンラインで見た、私の好きな作家、Kurt Vonnegutが単身赴任中(大学で教授をしていました)に妻に送った手紙の中では彼の日課についてこんな文章があります。 『睡眠と空腹と仕事が、私に相談無しにそれぞれの時間を見つけていく。朝5時半には目覚め、8時まで仕事。家で朝食を取り、10時までまた仕事。歩いて町まで行き、雑用を片付け、誰も泳いでいない市営のプールで30分泳ぐ。11時45分に家に戻り、郵便を読み、正午に昼食。午後は学校の仕事をする。教えるか、教える準備。5時半には帰宅。刺激の強すぎる自分の意識をスコッチの水割りでなだめ、夕食を準備し、読書とジャズ鑑賞(ここのラジオは良い音楽を流す)。10時に就寝。腕立て伏せと、腹筋を四六時中やっている。ちょっと鍛えられてきた気がするのだが、気のせいかもしれない…』 私にとって特にこの文章が刺激的なのは、この週末、腕立て伏せと腹筋がほぼ出来なくなっている自分を発見したからです!数ヶ月前、友達に「痩せた?ストレス?」と心配そうな顔をされて、なんだか安心していたのですが、痩せデブやいやです!忙しくても、気分転換に運動することは出来ます。図書館でも恥ずかしがらずにストレッチ!家で勉強している場合、練習室で練習している場合は堂々と腹筋、背筋、腕立て伏せ!! そして散歩の心がけ。 そして掃除、洗濯、料理、そしてお洒落などの手間を無駄、仕事の邪魔、と思わず、気分転換、構想を練る時間、脳みそに学習するチャンスを与える時間、と思って豆に取ること。 それから、世捨て人にならない! もう一人私の好きな作家、ヘンリー・ミラーのこんな物も見つけました。 11 COMMANDMENTS (11の掟) Work on one thing at a time until finished. (仕事は一つずつ、終わるまでやる) Don’t be nervous. Work calmly, joyously, recklessly on whatever is in hand. (イライラしない。心静かに、喜びを持って、他の何も顧みずに、今している仕事をする) Work according to Program and not according to mood. Stop at the appointed time! (気分ではなく、自分に課した時間表にしたがって仕事をする。時間が来たらやめる!) When you can’t create you can work. […]