日本を後にして。

本拠地の空港に降り立った瞬間「また生き長らえた...」と思った自分を発見してびっくり。

飛行機事故を懸念して、ではないのだと思う。やはり私は一つのツアーを一つの単位として人生を生きてきているのだ。ツアーとか一つの滞在に文字通り一所懸命になる。前や次の場所・時間はとても抽象的・概念的なものになり、とりあえず今居る場所、一緒に居る人、目前の目標だけに集中する。だから、ツアーが終わるころには人生の終焉に近づいたような気持ちになってしまうのだと思う。そして、飛行機が次の場所に降り立つと「え⁉ 人生終わりじゃなかったの?これからまだあるの??」とちょっと慌ててしまう。まあ、大げさに言えば、ですけど。

5月16日から6月16日まできっかり一か月間。今回の日本滞在は例年よりやや長めだった。音楽会も学校コンサートも含めて細かく数えると全部で14とすごく多かったし、US-Japan リーダーシップ関係の集まりや交友も多くなり、今回はまったくフリーな日と言うのは全部で3日しかなかった。とても充実した滞在だった。ブログを更新している余裕がなかった。Facebookには割とこまめに写真や動画を上げていたのだが...本の執筆も進まなかった。それよりも日本でしか会えない家族・親戚・友人との協調性を意識的に優先させた。

音楽活動を通じて色々な方々の色々な人生の場面に触れ、共鳴する。涙、笑顔、逸話、回想...その一つ一つに感謝。もう日本での演奏活動も18年目になるので、初回から私の応援に毎年駆けつけてくださって来ている方々が段々年齢を重ねられて来ている。中には健康が不安定に成られてきていらっしゃる方も、亡くなられてしまった方々もある。引退を迎え、これから第二・第三の人生を楽しみに計画していらっしゃる方々もおられる。私と同世代、あるいは後輩の中には、今が働き盛り!でバリバリ・イキイキ頑張っていらっしゃる方々もある。お子様が在られる方々はお子様がどんどん大きくなっていく。時間の流れを感じ、それを自分と自分の音楽人生の発展に重ね合わせ、愛おしい。そしてみんな、みんな、私の音楽の一部となっていく。

今回の聴衆は下は一歳児から、上は95歳まで、実に幅広かった!

 

 

 

 

 

 

 

US-Japan Leadership Program 関係の交流と、そこから広がったネットワークとの交流も充実していた。アートギャラリーのオープニングに行ったり、社会に関連性を持った芸術活動や芸術とビジネスを結びつけることに関して色々な起業家・芸術家と協議したり、米国大使公邸でのレセプションに行ったりもしました。医療の発展や社会構造の多様化に伴い、これから家族や親子関係はどのように進展していくのか研究している友達と、こんな映画を見に行ったりもしました。

音楽もナレーションも無い映画は、ドキュメンタリ―でも初めてでした。こんなに泣いたドキュメンタリーも初めてだったかも。

社会に関連性がある音楽造りを目指す一巻として社会や人間についてもっと知りたい!そんな私の想いを汲んで、色々な人が色々な専門知識や個人的体験や気持ちをシェアしてサポートしてくれます。そういう人たちの希望が、私をもっともっと触発し、活性化していきます。前を向いて、ずんずん、前進します。

 

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