帰ってきて3日目。
肌寒い。朝夕は長袖のカーディガンが欲しい。涼しくて過ごしやすいが、日本と随分違うぞ!朝起きたら喉が痛かった。要注意。
時差のあっても夜はぐっすり眠れているのだが、朝型の私には珍しく朝いつまでもとろとろと寝ていたい。目の周りにはパンダの様な隈。疲れも隈も早く取れてくれ~。午後は異様な眠さ。生産性は一時放棄して、ずっと見ようと思っていた映画「ガス燈」(1944)を見る。
イングリッド・バーグマン主演で、多くの人が傑作とする古典映画だが、この映画は心理学的にも大事らしい。「本当は自分は加害者ではなく、こんなに良い人なのに、お前の被害妄想や狂気のために糾弾を受けて自分が被害を被っている」と言うのは、虐待の加害者が良く使う手らしい。被害者の意識を操作して加害者が保身を図るためのこう言う論理を「ガスライティング」と呼ぶのは、この映画が基になっている。しかし眠気と戦いながらの映画鑑賞は映画には申し訳なかったが、授業中でもなんでも(寝てはいけない)と思いながらとろとろと一瞬寝てしまう時、何であんなにも気持ちが良いのだろう。
そんな中、友達がありがたいことに色々誘ってくれる。今日は最近踊りにはまっていると言う同じくピアニストの友達にダンスのクラスに誘われた。片道一時間半の遠出だが、超有名なインストラクターのクラスが格安で受けられると言う。ブラジルのZoukと言うスタイルのダンス。
楽しそうだが、出発が午後半ば、帰りが真夜中近くと言われる。ここで体動かして気分転換して、すっきり時差が取れるかも!?と言う希望的観測で興奮する自分がいる一方、(いやいや、この隈は寝てしか直せないでしょ)と戒める自分が最終的に勝つ。すごく行きたかったけど。こういう風に誘ってくれる友達がいるのは嬉しい。
残った理由の一つにはずっと同じ演目を弾いてきて、そろそろ新曲を練習したくてうずうずしていた、と言うのもある。今回の「恋するピアノ」はシューベルトを中心とした歌心を大事にする音楽的な曲が多かった。そのバランスをとるかの様に、今の私は激しく、肉体的・打楽器的な、リズミックな曲が弾きたいのだ!今、私の頭の中でずっとなっているのはこの曲!
新曲を練習始めるのは、楽しい!ワクワク。
そしてずっと保留になっていた本の執筆も今日、再会。かなり良い調子でぐんぐん進む。
時差のせいで、朝型の私が夜になると目がギンギンに冴えてくる。しかしもう11時半!寝なければ隈がいつまでも消えず、朝がいつまでもつらい...寝るぞ!