美声日記9.6:音楽と間

来る9月26日(土)に日本の魅力を世界に発信するJAPAN HOUSE Los Angelesのサロンにて「音楽と間」と題したイベントで演奏と講義を行います。(このイベントに関する私の英語のブログはこちらです。)

日本に於ける『間』の重要さは日常的な言葉の形成からも分かります。『時』が一点の時刻を指すのに対し、『時間』は瞬間から永劫まで可能性の全てを意味します。『空』は頭上の広がりや無を意味しますが、『空間』は全方向への大小の広がりです。そして『人』は個人を指しますが、『人間』は中国の仏教用語では世間を意味し、広辞苑は「社会的存在として人格を中心に考えた人、またその全体(人類)」と定義しています。

拡大・効率・利益などを強欲に追い求める現代。『間』は、節度を無限な可能性を追求するための枠組みとします。そしてこの考え方は日本特有のものではありません。

「音楽は音符と音符の間の静寂にある」という意味の名言は歴代の作曲家や奏者に沢山あります。『間』の重要性は、人間の生態反応でも確認できます。音楽は脳の沢山の部位を活性化させますが、特に活発化するのはどういう音楽の場面だと思いますか?曲の最初?盛り上がり?終盤?…どれも違います。休符や楽章と楽章の間、つまり無音・静寂の状態の瞬間なんです。

今回のイベントは岡添幸子先生による茶道のデモで開会します。お釜でお湯が沸く際に聞こえる「松風」を始め、お湯を注ぐ音、お茶を点てる音など、音がおもてなしの一部となる茶道で始まり、音楽と『間』の人間性を愛でる音楽会です。

MUSIC AND MA: イベントの詳細

  • 日時: 9月26日(土)開場13時、開演13時半、終演16時
  • 場所: JAPAN HOUSE Los Angeles 5階
    • Ovation Hollywood 6801 Hollywood Blvd, Los Angeles, CA 90028
    • 駐車場: ハイランド・アベニューまたはオレンジ・コート(ハリウッド・ブルバードとフランクリン・アベニューの間)から地下駐車場に入ってください。
  • 演目:ドビュッシー、ショパン、山田耕作など
  • 入場料: $25 (ご予約はこちらから)

このブログは日刊サンに毎月3週目に掲載中のコラム「ピアノの道」♯184(9月20日発表)を基にしています。

2 thoughts on “美声日記9.6:音楽と間”

  1. Dearest Makiko! I so admire what you have accomplished and what you are doing. I only wish I could hear you play now. Please accept my best wishes for long and healthy life! Come to Sarasota with the Sarasota Concert Association. Many would love to hear what you have achieved.

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *