洒脱日記136:困難を簡単に変えるコツ。

ピアノを練習していると、時々「これは全てに通じる真実だ!」という気づきに閃くときがあります。バッと道が開けるような感じです。自分の忘備録も兼ねて、これから時々ブログとビデオにまとめていきます。

どんなに練習してもテンポで弾けないところはどうすれば?」という生徒さんの質問に今日はお応えします。

『困難→チャレンジ』『弾きにくい→弾ける』への切り替え

チャレンジの多い箇所は間違った方法で練習すればするほど「ここは難しい」というメッセージを自分の中に植え付けてしまいます。困難だと思えば思うほど、気持ちも体も構えてしまい、力が入って逆効果。チャレンジ満載の箇所であればあるほど、気持ちも体もリラックスして自信を持って臨みたい。その為には「簡単」「弾くのが楽しい箇所」という風に、自分の中でイメージ付けたい。それを目標にします。

① その難所の必然性を考える。

  • 音の密度、速度、跳躍...その全てに作曲家が表現したかった音楽に於いての必然性が絶対在る。まず、それを汲む。
  • 自分の頭の中でその「難所」を「難しいところ」「速いパッセージ」などと言う位置づけにして、心理的な壁を作らない。
    • 代わりに「エネルギッシュなところ」「勢いが在るところ」などと名称を変えて、認識を改める。

② チャレンジ(この部分の何が難しいのか)をできるだけ細かくピンポイントに解析してから、一つずつ対処して解決していく。

  1. テンポの速さ、和音の掴みにくさ、跳躍、音楽的内容の困難さ...難所には複数のチャレンジが重なり合って難所を難所たらしめるケースがほとんど。これらのチャレンジを一つずつ独立した挑戦と考えられるように解析します。
  2. チャレンジを一つずつ切り分けて、解決していきます。これには利点がいくつかあります。
    1. 自信がつく。
    2. 技術的な困難ではなく、考え方(聴き方)の問題で在ることが判明したりする。
    3. 沢山の挑戦を一度にこなそうと思うから難しいけれど、一つ一つの挑戦は意外と簡単であることが判明する。
      1. 簡単なチャレンジのコンビネーションは理解さえすればずっと対処しやすい。

③ 自分を褒める

「もっとうまく弾けるはず」「もっと楽にテンポを上げられるはず」…正直な野心と意欲は練習に必須です。でもこれを長く持続させるためには、楽しくなければいけません。自分をおだてるのもテクニックの内!

④ チャレンジの多いセクションの文節や句読点に当たるユニットを良く把握する。

  • セクションを区切って考えられれば、ユニットごとに体制や気持ちの立て直しができる。
  • ユニットごとにテンポを上げていく練習をする。
    • 始めは一拍から拍数を増やしていく。次に小節。次にフレーズと言う風にテンポでで弾ける箇所を少しずつ伸ばしていく。

⑤ 楽で自然で音楽的な呼吸を続ける。

「困難だ!」と身構えると息をつめて弾いていた李します。そうすると体も緊張し、力が入ります。脳みそは酸素不足になり、持続性もありません。逆効果です。出来るだけ気持ちの良い呼吸をする事はどんな音楽でも弾きこなすのに必須です。本当に困難なセクションは息をどこでどのようにするのか、計画して練習をする事も意義があります。

今日はこの内容のビデオを英語と日本語で収録。そして英語版をやっと編集し終わりました!他にも両手の技術レヴェルを均等化するためにどういう練習ができるか、収録しました。近々編集してアップします。お楽しみに!

2 thoughts on “洒脱日記136:困難を簡単に変えるコツ。”

  1. 真希子さんの講義はためになる。「技術的な困難ではなく、考え方(聴き方)の問題で在ることが判明したりする。」そう思います。私が数学を苦手としていたのも、数学が使っている言葉をまるで理解していなかったからでした。真希子さんは相変わらずガンバり屋さんですね!

    1. Abbrosさん!!お懐かしいーコメント、ありがとうございます。感激です。
      「考え方(聴き方)の問題」というのは本当ですよね。
      ピアノに教えられることは多いです!だから病みつきです!
      ちなみに、書くことも同じく。
      ...「ガンバリ屋さん」なんでしょうか?面白くて面白くて辞められないんです!
      Abbrosさんとの再会の喜びもあるし!
      真希子

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