コロナ日記94:音楽、お届け!

  • NY州知事とヒューストン市長が外出禁止令再発令を検討
    • NYではソーシャルディスタンシングが全く守られずバーや飲食店が大混雑
    • ヒューストンはコードオレンジ:コントロールの効かない感染者上昇形。
  • インドでは一日の新感染者の記録更新(1万2千人)
  • フランスのマクロン総理は6月15日(月)に更なる規制緩和執行の発表
  • スペインは6月21日(日)以降ポルトガル以外の全てのEU国に国境を開放。
  • 全米の都市でBLMのプロテストは続く。

最後に目を閉じて音楽を聴いたのは、いつですか?

外出禁止令が続く中、旅行も外出も普段の様に行けない。そんな時「どこでもドア」の役目をしてくれるのが、音楽や読書や絵画や映画なんかだと私は思っています。音楽は特に香りと同じで、言葉を通さずに感覚に訴え、より直接的に私たちを思い出や想像の世界へと一瞬にして連れて行ってくれます。

Covid-19の影響を受け、ここ数日でNYフィルハーモニック、メトロポリタン・オペラやロンドンのシェークスピアカンパニーを始め、舞台芸術を代表するグループが数々2020年中の公演を見合わせることを発表。中止や延期の発表はこれからも増えると見られています。

ソーシャル・ディスタンシングを守りながら公演をすると、交互に空席の列、さらに聴衆一人一人の間に2席空席を設けることになるそうです。この状態で経費をカヴァーしようとすると、チケットの値段が通常の2倍から5倍になってしまいます。

でも私たち芸術家は元々利益のために修行を重ねてきた人種ではありません。将来の不透明さ・収入の不安定さ・競争率の高さを恐れずに、芸術の力に突き動かされてこの業界に入って来ています。小さな劇団や演奏会場が赤字覚悟で、壇上の奏者の数を減らし、客席と客席をグンと離した形で秋からの公演の決行を発表しています。多くのアーティストが無償でオンラインで配信を行っています。

私も外出禁止令が出てからYouTubeなどで昔しの演奏録画を上げたり、新しいシリーズを作ったり、どうやったら皆さんのお役に立てるのか色々試行錯誤をしています。日本文化会館が外出禁止令中のコミュニティーの人々のために発信している『リトル東京リトルポッドキャスト』の最新エピソードには祈りを込めて「アヴェマリア」を収録しました。6月22日(月)の午後12時半(アメリカ西海岸時間)からは国際交流基金ロサンゼルス主催の「Music Mondays!:Cheer Up with “Virtual” Concert」で山田耕筰やドビュッシーの特に日本をテーマにした曲を特集したライブ配信を行います。私は今こそ音楽の癒し効果を皆さんにお届けしたいと思って頑張っています。どうぞ応援してください。

1 thought on “コロナ日記94:音楽、お届け!”

  1. 小川 久男

    コロナ禍は、芸術家のリトマス試験紙となりました。
    芸術家の原点は、人を幸せにする技法です。
    現世を生きる人々にとっては、究極の救いとなります。
    と思うと、どんなときにも芸術に触れていたいと思います。

    小川久男

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