今日のブログの本題に入る前に、これは書かなくては。
今日の特筆①:トランプ夫妻と側近スタッフ数名がCOVID-19陽性と発表。
- ホワイト・ハウスには充実した医療設備があるのに大統領が一晩入院したということは、報道されているよりも重症の可能性大。
- これからどうなるのか、政治・大統領選・最悪の場合のシナリオなど、色々物議を醸している。
今日の特筆②:ゴサムライターズの審査員代表と電話で会話。自信がつく。
去年の暮、ベストセラーとなった手記を書いた友達がその時の編集者を紹介してくれました。その編集者に「この本は出版できる」と言われ、ちょっとびっくりしました。もっともっと出版業界はタフだと思っていたからです。でもこの編集者にいくつか方向転換をする事を勧められ(同じ内容でも回想録ではなく、ハウツー物の方がより売れる可能性が強い、など)、それを考察したり書きなおしたりしている内にパンデミックになりました。
パンデミックになって、本は全くギブアップになりました。私が物凄く悲観したからです。振り返るとちょっと笑っちゃうくらい私は(もうこれはダメだ)と思っていました。流通が破綻して食糧難になる。失業率が何十パーセントにもなり経済は破綻し、出版業界は全部潰れる、と思ったのです。私の書く本なんて誰も見向きもしなくなる。私の提供できるものの中に価値が在るとすれば演奏だけだ、と思ってしまったのです。ブログやコラムは書きつづけましたが、本は全く放棄してしまいました。
でも8月の終わりにやった詩人とダンサーとのコラボの時に、なんだか触発されたのです。またやろう、と思いました。それでいくつかのフェローシップに応募しました。そしたら受かったのです。更に、昔の物書き仲間もエージェントが見つかったり結構良い話しが聞こえてくるようになりました。
今日は審査員に審査の評と、合格した特典(色々なエージェントとお話しをする機会がある。出版に向けて色々手助けをして頂ける)について伺いました。その時に、本を読む人がむしろ増えていて、出版業界は他の文化・芸術分野に比べて潤っていることを教えて頂きました。
審査の過程
- 184のエントリーがまず事務的にふるいにかけられて、応募要項に満たない物やルール違反や基礎的な理由で100に絞られます。
- 次に7人の審査員に100の応募が均等に分けられ、それぞれが1-10の点数を付けます。最高10点を獲得した17の作品が残りました。
- この17の作品を今度は7人全員が読み、協議になります。この時の注目点は
- 興味深い舞台設定と物語展開
- 文章力
- それで最後の3人の1人に私が残ったのです。
私はもっと強気になってよいらしい。
「英語が私の第一か国語でない事は、審査の協議中に話題に上りましたか?」…聞かずには居られませんでした。私はアメリカはもう在住31年です。アメリカ人に「アメリカ生まれですか?」と聞かれることも、最近はあるようになりました。それでもネイティブの人が私の英語を読んで違和感を覚えないか、いつも気になります。でも今日話した審査員の方は即答してくださいました。「一言も上がりませんでした。」そして、ブログにはちょっと書ききれないような強いお褒めの言葉を沢山くださいました。私はもしかたら本当に出版できるのかも...
そう言えば私はずっと物書きになりたかったのでした。
子供の頃から空想癖が強く、本が大好きでした。両親が就寝前にいつも本を読んでくれたのがとても良かったのだと思います。小学校低学年の時に妹が高熱を出したことがありました。妹が読書を禁止されたのが可哀想で、紙芝居を作りました。リスの話しでした。妹が寝ている子供部屋に入る事を禁止されたので、子供部屋の外で待ち構えて、妹がトイレに行ったときに、トイレに座る妹の前で紙芝居を読んで聞かせました。練習中に楽譜立てに本を立てて読みながら練習しました。怒られると、トイレに行くふりをして、トイレに籠って読みました。学校では5分休憩も20分休憩も本を読みました。私と遊びたい友達が本を隠してしまうほどでした。
中学校一年生の時に横浜市全体の中学生の部で作文で金賞を頂き、新聞に作品の一部と写真が乗りました。でも「書くことはいくつになってもできるけれど、ピアノは若い時にしかできない。だからピアノをやりなさい。」という先生や親の言葉も納得していました。受賞後すぐにNYに転勤になり、読めない・書けない・聞き取れないの英語三重苦に圧倒される中、ジュリアードプレカレッジに受かったことも私をピアノに専念させることになりました。
でもそう言えば私はずっとずっと、物書きになりたかったのでした。今日、思い出しました。私は書くことにもっと時間とエネルギーを費やしても、良いんだ。なんだか、色々吹っ切れて、人生が新しくなった気持ちがします。
明日ライブ配信するチャリティーコンサートは西海岸時間では午後の2時半から4時まで。日本時間は朝の6時半から8時と非常に早朝なのが残念。もしご興味がおありでしたら、こちらからご登録下さい。英語ですが「聴くことのパワー」という題目でお話しをし、演奏します。
お疲れ様です。
天真爛漫だからこそ平田真希子さまそのものです。
直情径行だからこそファンが増えるのです。
知情意だからこそ魅力あふれるのです。
小川久男
ありがとうございます。
真希子