生、菜食のレストランに行く

菜食主義(Vegetarianism)と言うのは皆さん良くご存じだろうと思うが、
それを超える、Veganism(ビーガニズム)と言うのはご存じだろうか?
菜食主義では、肉や魚介類を食べないが、
Veganismを実行するビーガン(Vegan)の人々は動物性たんぱく質を一切摂らない。
乳製品も、卵も、一切だめなのである。だから、パンや、ケーキなどもだめだ。
今日はその、さらに上を行く、raw veganのレストランに行ってきた。
これは、加熱で食材の自然な栄養や恩恵が壊される、と考えるvegan達が、
48度以上の熱を加えないで、木の実や野菜、果物、海藻、種やハーブや穀物を調理して作る食事。
私には初めての食体験だった。
お店は、ある大きなヨーガ・センターの近くにあり、ヨーガマットを抱えた人達が沢山入ってくる。
皆、大抵20代後半から50代前半のヒッピー的なファッションの白人が多い。
店の中は木造で、いかにも「自然」を意識した作りで、音楽はインドっぽい、瞑想的なもの。
メニューは割と豊富。
お寿司もある。
でも48度ではお米を炊くことが出来ないので、お米の代わりに何か使うらしい。
(今回はお寿司は頼まなかったので、分かりませんでした。)
今回は、私は友達と「スーパー・サラダ」と言うのと、「ギリシャ風ピッツァ」と言うのを頼んで、分けた。
サラダはとても美味しかった。
ケールなどの葉物と、アヴォガド、トマトなどの普通のサラダの上に、焼のりがちぎって載せてある。
シンプルなのだが、アヴォガドの熟れ具合、ドレッシング、焼のりの香ばしさ、全て素晴らしかった。
ピッツァは予想していたのとは全然違った。
まず、raw veganでは(多分加熱できないから)小麦粉を使わないのだが、
ピッツァの生地は木の実や穀物を砕いて固めた、ビスケットのようなもの。
その上にちょっと味噌の味を思わせる、日干しトマトとナッツのペーストが塗ってあり、
その上にオリーブ、ピーマン、玉ねぎなどのみじん切りがふんだんに載せてある。
店は大きく、席は他にも沢山あったのだが、なぜか美人が二人が私たちのテーブルに同席して来た。
この人たちはパスタを頼んだのだが、パスタは作る過程で熱湯が必要?と思いきや、
これはなんと、ズッキーニを細長ーく、麺類の形に切ったものだったのだ!
これに色々なソースをかけて食べる。とても美味しそうだった。
でも初対面だったので「ちょっと味見を。。。」と言うわけには行かなかったのが、残念。
この人たちは、本当にきれいだなあ、と思っていたらなんとファッション・モデルだった。
すっごーく細くて「でも私は大食いなの。何を食べてもお肉にならないの」と言っていたが、
私だったら絶対全部食べている量の半分以上を残してお持ち帰りにしていたので、
(うそつけ)、とちょっと思った。
そうして話しながら判明したのは、私も、私の友達も、この二人の美しいお姉さま方も
4人とも、実は肉も食べるふつう人間だったことだ。
ただ、美味しいし、面白いからこういうお店でも食べる、と言う感じ。
デザートに、チョコレート・ケーキを食べた。
ナッツと乾燥果実とココアをブレンドしたものをケーキの形に切ったもので、砂糖も主義的に使っていない。
加工食品をなるたけ使わない主義なのだ。(だから小麦粉もだめなのかな?)
とても美味しくって、量は控えめだったのだが、この食体験は大満足だった。

2 thoughts on “生、菜食のレストランに行く”

  1. 武士道をゆく、読みました。
    小生も楽な人生とは言えないので、
    なにやらいろいろ考えちゃいました。
    いまや日本も階級社会になりつつあります。
    自分を磨くしかありませんね。

  2. >abbrosさん
    あれは結構突き詰めて書いたし、理屈っぽいので、読みにくいのでは。。。悲しい気持ちにさせてしまうのでは、と心配しながら公開したブログです。読んでいただけて、共感していただけて、嬉しいです。資本主義の世の中、収入が一種の成功のバロメーターとなっていますが、本来成功とは、自分で決めるものだと思います。お金が無くても、例え評価を得られなくても、自分が本当に信念を貫き、自分が一番良いと思われる製作を世の中に提供できるなら、その人は自分を成功者と強く誇りを持つべきだと思います。
    abbrosさんの絵、拝見しています。
    マキコ

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