芸術が実際に出来ること

NYは素晴らしい! 今日は、NYでも私が特に気に入っている美術館、Museum of Arts and Designs(http://www.madmuseum.org/)に行きました。この素晴らしい美術館は毎週木曜日の6時から9時までは、入場料はpay-what-you-whish(何でも寄付したい額だけで良い)です。特別展示は"Global Africa Project".。今や世界中に散らばったアフリカの血を持つアーティストたちが、そのアイデンティティーを問いながら、作った作品の展示です。アフリカの内部戦争で使われた武器や爆弾の抜け殻や、弾痕のあるブーツなどを使って作った「王座」や、日本の物にそっくりな染物、木の皮を使って作った衣装などに交じって「The Heidelberg Project」と言うのがヴィデオで紹介されていました。 今、経済困難の結果貧困にあえいでいるデトロイトでも、特に影響を大きく受けたHeidelberg Streetでは、余りの経済状態、そして治安の悪化に、住民がどんどん撤去してしまい、そこにある住宅の多くは空き家になって荒れ果てています。このHeidelberg Projectを始めたアーティストはまさにここで生まれ育ちました。ある日、朽ちた家たちに明るい色で装飾を施し始めました。そして、ぬいぐるみを並べたり、廃品を積み上げてオブジェを前庭に作り上げたり、どんどん創造を続けているうちに、他のアーティストもこのプロジェクトを支援、宣伝、そして協力するようになり、今では学校の遠足などで子供たちが訪ねてくるほどです。余りの治安の悪さに人が怖がって近づかなかったこの地域を、アーティストが装飾を施すことによって一変させたのです。 凄い!  http://www.heidelberg.org/

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