コロナ日記㊴:パンデミックの明暗

  • トランプツウィッター:「目に見えぬ敵からのアタックへの考慮と、偉大なるアメリカ市民の仕事を守るために、米国への移民を大統領命令により一時停止とする。(In light of the attack from the Invisible Enemy, as well as the need to protect the jobs of our GREAT American Citizens, I will be signing an Executive Order to temporarily suspend immigration into the United State) 」(4月20日(月)の西海岸時間19時ごろの発信)
  • ドイツで小規模なお店が再開店を始める。ポーランドは公園や森を再開。ノルウェーでは幼稚園が再開。デンマークでは幼稚園と小学校は先週水曜日から再開、月曜日からは歯科・美容院・入れ墨パーラーなども営業再開。
  • サウスカロライナ州でビジネスが徐々に再開。ジョージア州・テネシー州も続く予定。
  • 4月2日以降初めてNYの犠牲者数が500以下。
  • オハイオの刑務所で爆発感染進行中
    • マリオン刑務所では3/4の収容者がCOVID-19陽性
    • オハイオ州の感染者の1/5は刑務所収容者
  • 原油価格が0ドルを切る:需要は激減ー倉庫がもうない。
色が沢山あって楽しい。

「あららら~~、ちょっと待って~~」

早朝のジョギング中、静かな街並みを女性の高笑いがつんざく。ぎょっとする。(電話でもしているのかな)とそっちを見ると、飼い犬の糞の始末をしようとしていた女性が引っ張る犬に話しかけているのだ。そこら中に響く、誇示しているような大声。異様な感じ。

最近は人とすれ違う時は、一人は歩道で、一人は道路に降りて大回りをするのが不文律。大抵目礼で、声を出して挨拶を交わす事は少なくなった。でも今日、距離を取るために車道を走っている私に、にこにこといつまでも大声で話しかける男性が...「Good morning! How are you doing? Everything OK?」私は全く速度を緩めていないのに、大きな声で異様な感じである。1人暮らしとかだと、声量の感覚とかも狂ってくるのだろうか?そしてソーシャルディスタンシングのために私が車道に出ていることは一目瞭然だと思うのだが、車が私すれすれに通り越しざまに凄いクラクションを鳴らす。鼓膜が痛い。

花の写真を撮ろうと立ち止まったら、後ろからローラースケートで私よりもずっと速い速度で同じ道の同じ方向を来た女性が、私の後ろで急停車し、腰に両手をこれみよがしに当てて私が写真を撮り終わるのを待っている。「どうぞ、先に行ってください。」と言ってみると「あなたの吐く息を吸い込みたくないのよ。」と返される。写真を撮らずに電話を仕舞って、走り出すと、私を追い越さずにゆっくりといつまでも付いてくる。その方が私の吐息を長いこと吸っている結果になると思うんですけれど。やがてUターンしてどこかに行ってしまう。嫌な気持ち。

先週来るはずだった大人一人1,200ドルの経済救済資金は、届いた人もいるけれど沢山の人に色々な手違いで届かなかった。そして中小企業庁から配布されるはずだった経済救済は全然行き渡らずにすぐに底をついてしまっただけでなく、蓋を開けてみたら中小企業の定義から外れるチェーン店にそれぞれ何千万という資金を与えていた。皆やるせない怒りと不満と不安を抱えているんだろうと思う。私もそうだから。

でも、そんな中でも良いニュースもある。Shake Shackというバーガーチェーン店はもらった1千万ドルをそっくりそのまま返すと表明。(200店舗を持つ高級バーガー店がこの中小企業庁の救済金に応募していたことがすでに不審ですけど。)

そして、犬の飼い主の高笑いを聴く前の寝静まった早朝の街のお店のウィンドーでこんなの発見。

前日売れ残ったパンを買い物に行けない高齢者のために無料配布しているパン屋

地域の有志とレストランが協力して毎週水曜日の夜、困窮している人にお夕飯を提供します、というサイン。

さらに、私が最近翻訳などのボランティアで色々携わっているリトル東京でも色々な草の根の優しい試みが。これは私が最近訳したサイトです。寄付金を集めてリトル東京界隈のレストランに食事を依頼し、そのお食事を仕事と収入を失った接客業者たちに振舞おう!という企画。

shop local this holiday season and give back to your community ...

今一番風前の灯の地域のお店。でも個人経営のこういうお店がその地域発展に実は必須ということを示したチラシ。

地域のお店が払う税金はチェーン店が払う税金よりもずっと多く地域のために使われます。また地域の個人経営のお店は同じような地域のお店と取引していることが多く、流通にコストもエネルギーもかかって居ないので、エコだし経済的です。そして地域イベントや慈善事業などで地域還元がチェーンよりも平均して4倍多いのです。

皆頑張れ!私も頑張る!お互い支え合おう!

幸せの脳神経科学のクラスによると、自分にお金を使うより、人にお金を使った方が幸福感という意味ではずっと価値が在るそうです。寄付という習慣は日本よりもアメリカの方が定着していると思うけれど、別に寄付だけでなく、要するに「金は天下の周り物」という一言に尽きると思います。今こそ、まわすことでお互いを支え合える時なんだと思います。あんまり沢山ないので、せめて勢いで...それ!

1 thought on “コロナ日記㊴:パンデミックの明暗”

  1. お疲れ様です。

    コロナ禍と言う前代未聞のことが起きると人は自己防衛本能にかられるようです。
    歩いて7分のスーパー西友に行けば、買い物客で混雑していました。
    レジ待ちに間隔があり並んだところ後ろの夫人に怒鳴られました。
    飛沫感染を避けるために空けていたのでした。

    原油価格の歴史的瞬間が見られましたね。
    原油価格マイナスとは。
    これは世界恐慌を暗示しているようで不気味です。

    共に頑張りましょう!

    小川久男

    共に頑張りましょう。

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