ライスの図書館は堂々とした4回の建物です。
正門からヨーロッパ風の広々とした前庭を経た所にド~ん、と建っています。
入学式の時に受けた説明によると、毎年卒業式はこの前庭で行われ、
卒業式の閉会と共に卒業生たちは正門を出て、現実の世界へと羽ばたき、
残された教授たちは、すごすごと図書館へ戻って行く、と言う象徴的な演出がされるそうです。
図書館の4階には、大きな窓からこの前庭が見渡される広々としたスペースが在ります。
ここにはお菓子やジュースを売る自動販売機が在って、飲み食いが許され、
地面にじかに置く巨大な座布団が沢山点在しています。
この座布団は身を沈めると自分の体の形に合わせて形が変わり、とても座り心地が良いです。
勉強の休憩や、読書の為にここに来る人は多くいます。
この図書館は一定の会員費を払えば一般の人も入れるのですが、
ライスの生徒に限って、月曜日から金曜日までは24時間利用可能です。
いつも沢山の人が本当に真剣に勉強しています。
この図書館の静けさは特筆ものです。
演奏会の時の静けさの様に、ぴーっと緊張感が走った静けさです。
今日は私はベル・ボトムのジーンズだったのですが、
図書館に行って急に、歩くたびに自分の立てる衣擦れの音が気になりました。
そういう音まではばかられるほどの緊張感なのです。
ここに来ると(集中して、一杯効率よく勉強しなければ)と、キリリとした気持ちになります。
今日はモーツァルトの交響曲41番「ジュピター」の4楽章と、
ベートーヴェンの交響曲7番を勉強しました。
わたしの住処の近くにある区の公共図書館はとっても貧弱です、蔵書量も少なく読書室は受験生が独占したいます、なのでこの数年殆ど足を運びません。やっぱり大学図書館は良いものですね。
ところで前回の終身教授の制度が無くなるかもしれないという話、行き届いた教育や学術的な面から考えるとかなりの問題がありますよね。やっぱり教育や学問は経済効率だけで押しかかること自体無理があるように思います。
>abbros.kawashimaさん
全く同感です。医療、教育、さらには宗教にまで経済観念を入れてしまう所が、これからの資本主義の発展における致命傷になると思います。
でも、今はライスは本当に素晴らしい教育環境です。私は恵まれている、と思います。
マキコ