ヒューストンを発つ、その瞬間から受験勉強を開始する!と決めていました。
そして自分との約束に従い、ヒューストンの空港での待ち時間から、音楽史の教科書を読み始めました。
読んでいるのは日本語訳でもスタンダードとなっているグラウト・パリスカの共著、『西洋音楽史』。
試験は音楽史だけでは勿論無く、音楽理論、そしてピアノに関する一般知識と
格主題4時間ずつの筆記試験とそれに続く口答試験があるのですが、
まず音楽史から始めるのは歴史的背景が無いからには理論も分析法もピアノの知識も
無意味に近くなってしまうからです。
私は何故か移動中に物凄く集中できるのです。
特に、締め切りを自分に課した場合(例えば『着くまでにプログラムノートを書き終える』など)、
自分でも驚くほど効率よく仕事をする事が出来ます。
理由はいくつか考えられます。
1.他に面白いことが無いので、集中しやすい。
2.時間厳守。
3.座っていると、ドリンクなどを持ってきてくれる。
兎に角、私はこの辞書の様に分厚いハードカヴァーの教科書の最初の二章を
一日の移動日で、熟読し終えたのです!
しかし、そこからがいけません。
飛行機内は狭く、コンピューターを使ってノートを取ることを断念した私は、
教科書に直接簡潔な覚書をする事のみにしぼり、熟読に徹しました。
でも、移動日の後、コンピューターを開け、年号、大事な用語のリスト、などなどのノートを取り始めたら、
とたんに勉強のペースも集中の度合いも減ってしまったのです。
私の弱点は物凄い近視に在ります。
勉強の対象の詳細にこだわり、どこまでもどこまでも狭く深く追求したくなってしまうのです。
でも今回の試験は石器時代から現代まで、
広く、ひろ~く、時代の大きな流れを掴み取らなければいけません。
さらにいけないのは、コンピューターでノートを取っていると、
どうしてもインターネットを駆使して
更なる(どうでも良い詳細に関する)リサーチをしたくなってしまうことです。
そしてリサーチついでにメールチェック、フェースブックチェックなどを実にこまめに行ってしまいます。
今日からはメールとフェースブックは朝起きてすぐと、夜寝る前だけ!
グラウトは飛行機の中での様に、取りあえず最初は教科書の熟読に集中。
教科書に直接行う覚書を、あとからコンピューターへ作るノート作成を念頭に行い、取りあえず読破目標!
それから練習と勉強のバランスも大きな課題です。
昨日は一時間ずつ、タイマーを使って交互にやろうと試みました。
その心は、私は締め切り直前にダーーー!、と猛ダッシュではかどるので、
一時間ごとにすれば、最後の5分のダッシュで物凄い効果が一日で上がるのでは、と期待したからです。
しかし、切り替えが難しく、一時間は短すぎる、と言う結論に達しました。
今日は2時間にして見ます。
それからもう一つの試み。
ノートを買って、勉強と練習の記録を取るのです。
何をどのように行ったか。次はどのように効果を上げるか。
頑張ります!