生まれて初めて「物を書くピアニスト」ではなく、「ピアノを弾く物書き」になっています。そして一日中書くことだけに没頭し、書くために生活しています。別に誰に言われたわけでも、監視されているわけでも、必要があるわけでもないのですが、初日からルーティンが自然と成り立ち、書くことのみを優先させています。
寝覚め:早起き
なぜかここでは非常に早朝、4時~5時半に目が覚めます。そして不思議なことに過去に関する夢や、意味深な象徴的な夢を沢山見ます。寝覚めがけにつらつらと夢のことや昨日書いた事を思い出し、これから書くことに思いを馳せていると、忘れていた過去の記憶が蘇ったり、今まで見えていなかった逸話と逸話の共通性を発見したりします。叫んで寝床から飛び起きるくらいです。そして忘れないように30分ほど夢のことや新しい切り口などを手書きした後に、コンピューターでの執筆に移行します。
朝の散歩:
朝日を浴び外の空気を吸うこと、そして散歩をすることの効果を信じているので、欠かしません。でも時々散歩を始めた途端に大事なストーリー展開を思いつき、走って帰って書き留めて、また散歩に再出発…なんていうこともします。
ひたすら書く
ここからはひたすら書くのみ。夢中で書いていて、ふと顔を上げ(ああ、そういえばここラスベガスだった…)と思う時があるくらいです。10時くらいに朝食を取ります。でも普段は大変な食いしん坊の私が、ここに来てから食べる時間がもったいなく感じてしまうのです。
事実確認や着想を得るために、昔の日記や手紙やなんかを読んだりもします。実は私は学部時代の倫理の教授と恋仲になったのですが、恋仲になる前まだ私がクラスの学生だった頃の私の宿題の添削に仰天しました。これは…この時から私に興味があったのか、それとも非常に閑だったのか…
気分転換
ここには幸いピアノがあって、一日30分から1時間くらい、指を動かしています。バッハを弾くと本当に心が洗われます。それから読書。非常に大きな本屋さんに隣接していますし、泊っているアパートにも本がぎっしりと詰まった本棚がいくつもあって、背表紙を眺めたり、何冊か手に取ってパラパラめくったりします。でも自分でも今書いている本に関係性のある本を5冊持ってきていて、そちらを優先して読んでいます。なぜかここでは何をしていても没頭してしまい、読書もすごい勢いではかどります。本当になんでなんだろう。
メールや教えているクラス関連の事務などは、疲れて気分転換が必要な時にやります。
舞台恐怖症で調べていたら、カナダのかつての超有名子役の手記が上がってきて一気に読み上げました。(今は素晴らしい舞台監督・脚本家・著者として活躍しています。)深い洞察とピカイチの文章力の素晴らしい手記に触発されました。その手記に出てくる有名監督の映画が、隣接している映画館で上映されていたので、気分転換に観てみました。この映画館は、今私がお世話になっている本屋さんが経営しているもので、芸術性の高い映画のみを上映します。古い映画や社会問題を扱ったドキュメンタリーなど。
明日から野の君が二泊遊びに来ます。まだ全然観光をしていないし、そろそろ休暇も必要かな…明日の晩御飯は二人でおいしいものを食べるぞ!
ロス近郊では新しい山火事が発生。サンディエゴ付近でも。そして第二トランプ政権は…OMG…