コロナ日記㊺:一日パジャマ。

  • 十分な検査なしの規制緩和は危険(コロンビア大学)
    • ホワイトハウスの新型コロナ対策調性官デボラバークス「規制は夏中続く」(4月26日の発言)
    • 副大統領ペンス「規制は5月の終わりには終結」(4月24日の発言)
  • 主に共和党の州で段々規制緩和。
    • テネシー州:4月27日(月)に飲食店の再開
    • アイダホ州:教会での集会が来週から
    • ミズーリ州:一般のお店が来週から再開。
  • 一億のスマートフォンからのデータによると、数百万人のアメリカ人がソーシャルディスタンスを守らなくなってきている。
  • スペインの子供たちはこの週末、42日間で初めて家からの外出を許可される。

今日の個人的な達成はこのヴィデオをYouTubeに上げたこと。

このヴィデオを撮影した2001年、私は中々大変な人生の過渡期にありました。ひどい舞台恐怖症、困難な人生状況や人間関係。いろいろな決断を迫られている時で、スイスの音楽学校のオーディション用にこのヴィデオを作ったのです。(結局行きませんでしたが。)ずっと忘れていたこのヴィデオ、整理していたら出てきて、今日アップロードを決めました。あの時の自分の主観とは裏腹に、今客観的に見るあの時の自分に、強さと決意を見出して触発されたからです。どんなに酷く思える状況の時でも、前を見て一歩一歩進んできてよかった。今の状況も20年後にそう思えるのではないか、と思ったからです。

...そして私には今日このヴィデオと上のメッセージに巡り合うことが必要だった。

昨日の一日休暇にも関わらず、今朝起きてやっぱり悲しい倦怠感。取り合えず一日を始めてみよう。朝のルティーンを済ませて走りに出ましたが、一マイル走って放棄。

(だめだ。これは一日寝てみよう。)

私が好きな自分は、頑張る自分。必死に寝食を忘れて没頭してゴールに向かって打ち込む自分。でもそれは毎日は無理。そして演奏会や締め切りが無い時にそれをやるのは不健康だし、長期的には非効率。何をしても楽しくないときには寝る、という野の君に見習って、今日は一日寝てみよう。

お腹も空かない。何をする理由も、したいことも思いつかない。しなければいけない事も、無い。 楽しくなければ続かない。無理強いは長続きしない。甘えるのはいけないけれど、休養は必要。

一度着た運動着をまたパジャマに着替えて、カーテンを閉めて目を閉じる。いっそグーグー眠り姫の様に何年も眠れたら良いのに...眠れない。

(う~ん、時間が勿体ない...そうだ!いつもさぼってる瞑想を今こそしてみよう!)

ごそごそと起き出して、スマホを持ってきて、YouTubeの瞑想のお説教を聴きながらベッドで目をつぶる。

「何にもとらわれずに...何にも集中せずに...」と先生が言っているのを(はいはい、何にも集中しません...とらわれません...)と心の中で反芻しながら、段々良い気持ちになってくる。今、自分の参考にするべく色々なYouTuberを観ているけれど、この先生は面白い。ビデオの画質も音質も悪い。この先生の英語は外国語のなまりがあって時々聴き取りにくい。さらに、ライブで大きなグループの前でお説教しているらしく、時々ひどく咳き込む人がいたり、遠くに車のエンジン音が聞こえたり、ノイズがすごいのである。それなのに視聴数が高い。なぜだ。そして、私はこの人のお説教を聴いていると、なぜか必ずグーグー寝てしまう。

「あなたは何もしなくてもあなたです。何に集中する必要もありません...」低い声で歌うように先生がそう言ったその瞬間、先生の後ろで突然芝刈り機がバリバリと物凄い音を立て始める。思わず大笑いをしてしまう。笑い始めたら止まらない。

そして笑ったら急にお腹が空いている。のこのこと起き出す。野の君が嬉しそうに迎えてくれる。

「元気になったの?何か可笑しかったの?」

一緒にがっつり朝食を食べて、今日は一日自分がしたい時にしたいことだけをする。

自分がしたいこと―結局それは沢山の友達と長電話をして、共感の大笑いをすることであり、そして昔しのヴィデオを見直して過去を見返る事であり、そして今日こそは一日ぐらいは休んでも良いのではと思ったこのコロナ日記㊺を書くことでありました。結構生産的に過ごしてしまった。

昨日の海上の雲の写真です。

2 thoughts on “コロナ日記㊺:一日パジャマ。”

  1. 小川 久男

    お疲れさまでした。

    モーツァルト・イン・ザ・ジャングルを観ていたら戦場にピアニストが流れてきました。
    世界中、コロナ禍で大変な目に遭っていますが、ホローコストまでには至っていません。
    今、生きてこの世にあることを感謝しています。

    モーツァルト・イン・ザ・ジャングルはクラッシック音楽界の暴露的ドラマですがほぼ観終えました。
    グダグダと転寝しながら。

    小川久男

    1. モーツァルト・イン・ザ・ジャングル...実は同じ題名の本があります。
      オーボイスとがNYのフリーランス音楽家の生活を諸々スターのゴシップと共に綴った暴露本で、結構有名になりました。
      この本の題名とセンセーショナルなところをパクったテレビシリーズ。私も飛行機の中でいくつかエピソードを観ました。

      楽しめたのなら良かったです。音楽家としては少し現実離れしているところもありますが、でも娯楽性が高くて安心して楽しめますよね。
      平田真希子

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