放射能について

昨日の夜、ギャラリー「静」での演奏会も無事終わり、ほろ酔いでとても幸せな気分でいた、帰途の電車のホームでのこと。背の高いアメリカ人が電車情報の出る電光掲示板と自分の手帳を何度も見比べながらとても困った顔をしている。「Can I help you?」と声をかけるととてもほっとした顔をして湘南新宿ラインと東海道線の関係について聞かれた。私はそんなことは(自慢ではないが)ぜんぜん知らないが、彼の行き先と私の行き先が同じだったため、自信を持って「Come with me!」と胸を張って言うことが出来た。

それでその道中約40分、1週間ぶりに英語で話すことになったのだが、彼の話は面白かった。彼は放射能関係の技術者で、今日本にいるのはアメリカ海軍で地震直後福島近辺で救助活動に当たった軍人たちの放射能レヴェルを計る仕事をしている。そして2,800人の測定をしたが、その中で少しでも放射能のサインが在った人はわずか二人。しかもそのレヴェルは単位は忘れてしまったが40何とかで、その40何とかと言うのは例えばヒューストンから成田まで往復すれば、その高度で絶対に受けてしまう程度の、普段なら問題にならないレヴェルだったのだそうだ。

「だから、日本は大丈夫。」

彼の説明にはとても説得力があり、私は彼の訪問、仕事、そして説明に私は多いに感謝した。

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