これからの演奏に向けて練習作戦!


私は物欲や金銭欲と言うのは、ほとほと無い。
家族が心配するくらい、そして友達が疑ったりあきれたりするくらい、無い。
でも、時間とエネルギー言うのに限りあるものだ、と言う事は痛感している。
この時間とエネルギーをいかに効率よく有効利用するか。
時間とエネルギーで面白いのは、
私の経験から言うと、
使うから無くなる、と言う類の物ではなく、
上手く勢いに乗って有効利用している状態になるとどんどんアクセスしやすくなる、
惰性の力が物凄いものだ、と言う事。
この「乗った状態」と言うのは物凄い快感。
ぎりぎりの所で頑張って、そして信じられない量の良い仕事をこなしてしまった時の
非常な満足感・達成感と、そこから生まれる次への意欲と自信。
これをどんどん、どんどん培っていきたい!と言うのが私の野心。
と、言う事で今午後の3時。
朝のレッスンと昼の会食と諸々の用事を済ませ、
これから就寝までは、全て練習に捧げられる、贅沢な午後・夜。
これからの演目を書き出して、今日これからの6時間ほどの練習作戦を練り、
いかに効率よく「乗れる」か、そしてこれからの勢いを作り出せるか、
ブログに書き出しながら考えてみる。
5月21日のブログに書いた「本番当日の覚書ーChin Up!」で書いた、
上体を起こし、
耳をピアノから遠ざけホールの音を聴き、
目線が天井に向く姿勢で弾く、
あれは本当なのだが、アレには落とし穴があった。
重心が上がってしまうのだ。
5月7日に発見したあれで5月7日はうまく行ったのは、
椅子がスタインウェイの私の座り慣れたどっしりした椅子だったことと、
5月7日は私自身がもう少し落ち着いていたから。
しかし、5月21日にはあまりの新曲と演奏会の多さに、
自分に落ち着きが欠けていて、それで上体を起こそうとしたときに
重心が浮き、上体が浮いて、結果不安定になり、焦った。
今日の練習は、上体を起こして胸を張った姿勢を保ちつつ、
丹田を意識し、重心をしっかり下げ、お尻をどっしり落ち着け、呼吸を深くする。
そうしながら、6月4日、6月14日と続けてある新曲の譜読みをし、
技術的難度の高さを見極めて練習の優先順位を頭の中ではっきりさせる。
同時に、曲の大きな構築・構成を見極め、それぞれの曲の大体のイメージを把握する。
さらに、新曲ではないけれど、6月4日、14日、
そして日本(6月19日、21日、22日、25日ーみなとみらい、30日、7月8日)で弾く
「『クラシック』って何?!」のソロ曲をしっかりと掘り下げ、
今までの演奏で成功した点、失敗した点からしっかり学び取り、
どんどん高上させる。
下にこれから練習する曲目を書き出します。
曲名の右の数字は練習の優先順位。
かっこの中は今日のこれから6時間缶詰でする練習の中でその曲に使える分数。
(この分数が無い物は今日の練習では割愛)
鍵かっこの中は練習時の注意事項。
6月4日「『クラシック』って何?!」in Houston、3回目「民族音楽に憧れて」
①.新曲!バルトーク「コントラスト」(3楽章:一時間)
「録音を一か所一か所聴きながら、部分を把握し、全体像をつかむ努力をしながら、難所パッセージを解読し、指使いを決め、ゆっくりかみ砕いて消化していく根気強い練習」(60分)
「60分3楽章を練習して見て:この曲はリズム感が一番大事だ。指揮者になったつもりで、セクションごとのテンポの変化と、セクション内でのリズムの安定、それから音楽の方向性をしっかり見極める。214小節から230小節まではこれから毎日メトロノームを使った地道な練習が必要。数あるグリッサンド、それぞれに音楽性とそのセクションに見合った性格を持たせて。」

「30分一楽章を練習して:3楽章よりは全然技術的に簡単。ホッとする。この曲の民族性はどこにあるのか?ピアノは民族音楽とは程遠い楽器だ。そのピアノでこの曲をどのように弾けば、民族音楽風を演出できるのか?ユーモアとタイミングと、ピアノの常識に囚われない解釈。頑張る」

「2楽章を聞いて:う~ん、これを一般のお客様に楽しんで頂くのにはどのようにお届けすれば良いのか?もっとこの曲の背景とバルトーク自身に関する勉強が必要。」

新曲!ブラームス「ハンガリアン舞曲5番」ヴァイオリンとピアノのための編曲 byJoachim
「簡単!後回し」
ドビュッシー、ヴァイオリン・ソナタ
ホロヴィッツ、クラリネット・ソナチネ
リスト「ハンガリー狂詩曲2番」
スコット・ジョップリン「ラグタイム」
ガーシュウィン「3つの前奏曲」より
⑦ラフマニノフ「楽興の時、作品39-5」と「哀歌、作品3-1」(20分)
「ゆっくり左手中心の練習」
6月14日ルイジアナ州、Lake Charlesの音楽祭でフルート、クラリネットと。
②新曲!Florent Schmitt 「Sonatine en Trio」作品85(1934)(60分)
「調性がしっかりあり、一見単純そうだが、3度のパッセージがやたらと多いのと、右手と左手が近くてちょっと、弾きにくい所がありそう。指使いをしっかり決める。」
「録音を聞いてちょっと譜を読んで:これは新古典派の曲。フランス風でおしゃれだけど、ちょと技術的に難あり。おしゃれに弾きこなすには、2楽章はかなりしっかりやらないと。ピアニストでいるのが一瞬悔やまれるほど弾きにくい。」

③新曲!Maurice Emanuel「Sonate](1907)(60分)
「跳躍とSchmittと同じ両手の接近や3度が多いが、音形をはっきりと把握し、指使いと右左に上手く和音やパッセージを分散させることをしっかりやる」
「一楽章を聞いて、譜読みしてから:最初に聞いてゲゲゲ!と思ったよりもずっと弾きやすい。難しく聞こえて実はそうでも無いーこう言うのが良い!すんなり手にはまる。」

「3楽章を聞いて、譜読みして:上と同じく!」

新曲!Saint-Saens「Tarantella」作品6.(1857)
「難所と簡単な箇所、伴奏とソロ部分がはっきり分かれる曲。難所とソロだけとりあえず習得」

ドビュッシー「月の光」
日本「『クラシック』って何⁉」
第一部:ばりばり『クラシック』~ウィーン楽派!
モーツァルト「きらきら星」変奏曲、K. 265 (1781/2)
シューベルト「楽興の時」D.780 (1823-1828)より 
No. 2 Andantino    
No. 3 Allegro moderato   
ベートーヴェン ソナタ8番、作品13 「悲愴」(1798) 
一楽章:Allegro di molto e con brio
二楽章:Adagio cantabile
三楽章:Rondo: Allegro
④ベルグ ピアノソナタ、作品1(1909)
「耳で音を聞いてイメージを作る練習から離れ、目で楽譜を読み直し、対位法やモチフィック・デヴェロップメントをもう一度復習し、ペダル無しで、指で楽譜を解読しなおす、脳みそを使った練習。客観的に、きっちりと冷めて・覚めて」(20分)   
第二部:ぎりぎり『クラシック』~民族音楽に憧れて
ジョップリン Maple Leaf Rag(1899)   
   The Easy Winners(1901)   
⑤    The Entertainer (1902)(20分)
「水曜日のHobbyで暗譜で弾けるように、左手のパターンを中心に練習)     
ガーシュウィン 3つの前奏曲 (1926)  
Allegro ben ritmato e diciso
Andante con moto e poco rubato
Agitato
⑥ リスト (1811-1886) ハンガリー狂詩曲2番(1847)(20分)
「難所パッセージを集中して練習する、と言う事と、弾きとおしてスタミナとペース配分の確認。弾きとおす練習はペダル無しで、しっかり聞いて、テンポ落として、ミス回避の方法を頭で練りながら」