ニュージャージーで、時差調整。

一昨日の夜遅く、ニューヨークの郊外、ニュージャージに着きました。 ここは、私が高校時代を過ごした町です。 父のニューヨーク転勤で来ることになったアメリカですが、 16の時に父が日本の本社に戻ることになった後、 私はアメリカ人夫婦のところにホームステイして、 高校卒業までここで暮らしました。 今では私の第二の家族、そして第二の実家です。 二階には私の部屋、そして地下には私のピアノがあり、 気兼ねなく思う存分朝から晩まで練習できます。 コルバーンに入学し、ロサンジェルスに移る2006年までニューヨークで暮らしていた私は、 仕事や、約束の無い一日があると、ここに来て自然を満喫しながら練習をしたものです。 今練習しているのは、タングルウッドで演奏する曲達。 何しろ曲数が多く、そして向こうに着いてからの練習状況が分からないので、 今できるだけ準備をしておきたい。 こういう音楽祭では、練習室の数に限りがあったり、リハーサルが多すぎたりで、 練習時間に限りがあることがあるし、 それに音楽祭に参加する理由の一つは 同じ世代の色々な音楽家や教授群と楽しく交流して 自分の視野を広げる、ということもあると思うので、 音楽祭で練習室にこもって一人がりがり練習するのもつまらない。 と言うことで、 朝から晩までパジャマも着替えず練習していますが、 時差もあり、寝坊の上に昼寝をしてしまったり。。。 ははは。

ニュージャージーで、時差調整。 Read More »

一日スキップしてしまった。が。。。!

makichaは三日坊主ではない! しかし、明日アメリカに出発だし、 昨日は最後のリサイタルの翌日、ということで 少しダウンしていました。 明日はニューヨークに向かって飛び、 ニュージャージーの高校時代のホームステイ先(今でも家族)の家で 4日間みっちり譜読みと練習をした後、 タングルウッド音楽祭に向かい、研究生として参加します。 日程が、以下。 かなりの強行、全部新曲。 しかし、この修行のプロセスを記録して、 反省しながら前進していく意味も込めて このブログを始めたのです。 06/23/09 aria class (aria from Don Giobvanni "bati, bati") アリア伴奏のクラス 06/24/09 Group sing (歌手とピアニストの顔合わせ) Respighi "Nebbie" レスピーギ、「ネビー」 07/05/09 10:00 AM Mendelssohn, Piano Trio No. 2 in C minor, Op. 66  メンデルスゾーン三重奏第二番 07/05/09 8:00PM Lucas Foss "Scherzo Ricercato" フォス「スケルツォ・リッチェルカート(ピアノ・ソロ)」 07/06/09 8:00 PM Campos-Parsi, Puntos cubanos キャンポスーパーシ、「プントス・キュバノス(歌とピアノ)」 07/8,9,12

一日スキップしてしまった。が。。。! Read More »

リサイタル、終了!

横須賀現代美術館「カスヤの森」においてのリサイタルも終了し、 今回の日本での演奏会はすべて終了いたしました。 途中、特にラヴェルではいろいろハプニングもあったのですが、 お客様の方々にはよろこんでいただけたようですし、 今は、反省するにはちょっと疲れと、演奏会との距離がまだうまくとれず、 とりあえず「終わった」と言うことで。 心配していたお客様の入りも、なんだか入りきらないほどたくさんの方がお見えになり、 びっくりするほどでした。 会場内にみんな入りきらず、入口の外までイスを並べて、座っていただくありさまでした。 CDも沢山売れたし。 ま、とりあえず、良かったということにして、今日はもう寝る。

リサイタル、終了! Read More »

障害者施設、ワイワイクラブにて、訪問演奏

今日は、色々な障害を持つ方が通われる、デイ・ケア・センター「ワイワイ・クラブ」での訪問演奏を行いました。 ワイワイ・クラブではメンバーの皆さんを中心に焼き菓子、パンなどが出されるキャフェ、 そしてビーズなどで作られた小物の展示販売もあります。 http://www.geocities.jp/yycyyh/ そこで、演奏前のお昼ごはんで頂いた、焼きたてのクロワッサンは 私がパリ以外で食べたクロワッサンの中で一番おいしかった、と断言できます。 それから、野菜カレーのデーニッシュ、紅茶メロンパンも本当に美味しかった! 演奏会では、みんなと会話をしながら、曲を弾きすすめました。 はじめにみんなに、フレーズ=呼吸、拍=脈、と言う話をして、 バッハの前奏曲一番をみんなと深呼吸しながら弾きました。 弾き終えたら、kさんが 「疲れがいやされる感じでした。まるでコーヒーをゆっくりと飲みながら聞いていたような・・・」 と、しみじみ言ってくださって、それがとても実感がこもっていたので、みんなで共感して笑いあいました。 びっくりしたのは、 「楽しいベートーヴェンと悲しいベートーヴェンとどちらが聞きたいですか」 と問いかけ、悲しいベートーヴェンの例として、有名な「月光のソナタ」の最初の数小節を弾き始めたらば、 一人のメンバーが 「いやだ、怖い、それは無理です、その曲はいやです」 と、すごくはっきり拒否反応を示したことです。 月光のソナタは有名だし、同情しやすい感情を提示するので、みんなに喜んでもらえるかも、 と思って弾こうかな、と思いましたが、 でも確かにこの曲は「怖い」です。 私はもうあまりにこの曲になじみ過ぎて、この曲を「怖い」と思う気持ちを忘れていた。 そして、そういう風にはっきりと感じてくれて、その気持ちをコミュニケーションをとってくれるのは、 常識に縛られる「常人」では難しいことで、それをはっきりと示してくれるお客さんと音楽を分かち合えたのは 私の幸せです。 そして、「月光のソナタ」の代りに「ロンドハ長調、作品51-1」を弾いて差し上げたら、 「月光のソナタ」を嫌ったその方が 「ああ、良かった~」 と本当に満面の笑みを浮かべて、椅子の中で姿勢を崩して喜んでくださったので、 私も本当に嬉しかった。 そのあと、ラヴェルの「優雅で感傷的なワルツ」からの抜粋や、 ドビュッシーの「月の光」そして、スクリャーヴィンの「左手の為の夜想曲」など、 一生懸命弾き、一生懸命聞いてもらいました。 今日は、いろんな人から「ありがとう」と言ってもらったけれど、 私の方こそ、「ありがとう」です。

障害者施設、ワイワイクラブにて、訪問演奏 Read More »

練習

今日は、一日練習日でした。 明日、障害者施設での訪問演奏、そして明後日は美術館での独奏演奏会と言うことで、 本当はそのプログラムの練習だけなら気楽なのですが、 実は今月末からタングルウッド音楽祭の研究生として、 2か月間ほぼ毎日なんらかの新作演奏があり、 その楽譜の一部が郵送されてきたのが、5月末。 かなり高度な現代曲のソロもいくつかあり、その譜読みを進めているほか、 11月にまた独奏会があるので、そちらのプログラムの譜読みもそろそろ始めないと。。。 と、言う感じなのです。 10時から5時まで、おひるとおやつを除き、みっちり練習。 帰り道は電車で爆睡しながら、練習の夢を見ていました。 少しは復習になったかな。 今回晴れてクライバーン・コンクール優勝の辻井さんは、目が不自由なのに、ほとんどの音を聞いて拾えるそうです。 楽譜が見えるから、見えなくなるもの、って何かな、と考えながら練習しました。 意外にそういうものは多いのかも。

練習 Read More »