冬休みは師走!?

久しぶりに休んでいる。
今週末はJASH(Japanese American Society of Houston)の忘年会で一時間ほど弾かせていただくし、まだ生徒の成績を計算・入力していないし、クリスマス・プレゼントの買い物とか、車の整備とか、やることは色々あるんだけれど、久しぶりに友達とギャラリー・オープニングに行ったり、夜更かししてヴィデオで映画を観たり、長いお散歩をしたり…そして久しぶりにどっぷり趣味的に読書!
まずはじめに遠藤周作の「沈黙」を読んだ。天正遣欧少年使節のリサーチを通じて(リサーチ・ペーパーも苦労したルネッサンス音楽の成績も「A]でした!!)キリシタン時代の日本のことに興味がわいた。ペーパーを書き終えるまではノン・フィクションしか読まない、と決意していたが、この時代の記録、特にキリスト教に関する記録と言うのは抹殺されていることもあり、逆に言えば想像力にとどめをかけるものが何もない!と言うことでこの天正遣欧少年使節に関する小説も多いが、キリシタン時代、特にキリシタン迫害に関する小説はとても多い。その中でも特にリサーチをしている中で何度も興味をそそられた遠藤周作の「沈黙」を図書館で取り寄せてもらって、午後の4時にピックアップして、次の朝の10時には読み終えてしまっていた。この小説はポルトガル人の神父で布教活動のリーダー格、信者からも布教仲間からも信望の厚かったフェレイラ神父の拷問後の棄教、そしてその事実確認とフェレイラ神父をキリスト教に戻すために送り込まれた若い神父の続く棄教に関する小説。マーティン・スコルセージー映画監督が映画化するための権利を最近買ったらしい。ここでは敢えてあらすじを書かないが、引き込まれるように読んでしまった。
続いて「ハンガーゲーム」。これは一度読み始めたら読み終わるまで何もできない面白さと言う噂を聞いていた。全3巻。勿論、英語。英語での読書をもっと早く、もっと楽に(日本語のように)できるようになりたい、と思い、この本を友達から借りた。ハンガーゲームは最近映画化されて、私も映画館でとても楽しんだ。ちょっと「バトル・ロワイヤル」のパクリ!?と言う感じが否めないが、暴力とセックスが興味の対象ではなく、反体制の政治的メッセージとか、青春の夢、理想、野心、そう言った物が結構感動的に描かれていて「バトル・ロワイヤル」よりずっと入り組んだ心理サスペンス的な側面のある筋書きになっている。一日半、全てを後回しにして読みふけり、一巻を読み終えた。やはり日本語より遅い。
そうしているうちに、アマゾンからグラウトとパリスカ共著の「西洋音楽の歴史」と言う音楽史の教科書が届いた。博士課程の最終試験の準備にこの教科書推薦されたので、買った物だ。天正遣欧少年使節のリサーチ以来、歴史にはまっている私はちょっとわくわくしてしまい、ハンガーゲームをお休みしてぱらぱらめくってみる。結構カラフルなデザインで思ったよりずっと読みやすそうである。
冬休みが始まっている。

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