音楽効果の提供

「音楽ワークショップ」急成長中!

「音楽には社会資源としての大きなポテンシャルが在る!」これが、私の信念です。音楽をどう使えば、私たちの生活や社会をよりよくするために有効活用できるのか?私はこれからの音楽人生をこの課題の研究と考察をしたい。そして音楽の効用を演奏や講義や執筆活動を通じて、出来るだけ沢山の方にお届けできれば、と思っています。 その試みの一つとして始めた、「音楽の効用を職場で活用!」ワークショップ。( こちらでワークショップのプロトタイプの概要をお読みいただけます)。 この数か月で様々なクライエントにご提供させて頂き、参加された方々に大変喜んで頂けています。予想以上の反響に私も多いに勇気づけられ、この音楽ワークショップのポテンシャルを確信し、これからの意欲を燃やしています。さらに良いワークショップをお届けするべく、復習とこれからの更なるグレードアップ計画を公開するのが、今回のブログ内容です。 そもそもワークショップとは何なのでしょう。 伝統的な『授業』では、先生や専門家・権威と言った一人の人間が講義をし、残りの参加者はそれを静かに聞くと言った受動的な学び方が主流です。それに反してワークショップでは、参加者同士で意見交換したり、自分の体で体感したり、グループで共同に実験してみたりして、能動的に学びます。自分の体と言葉と五感を総動員することで、学習内容が体感や思い出に結びつき、より個人的な実感に基づいた学習になります。また共通の課題を受けて意見を交わし、力を合わせることで、参加者同士の交流と理解が深まります。 静かな聴衆に向かって、壇上から音楽を投げかける伝統のあるクラシック音楽の分野で教育を受けてきた私。その上、修士課程を勉強中から大学などの教育機関で、授業やレッスンを教えてきました。特に教え始めたころは、相手の興味の対象や、どの情報を必要としているのかも考慮する余裕も無く、(自分の持っている知識を全てシェアするのが義務)と、真面目に、一方的に、喋りまくっていたと思います。(意見を聞いても、皆シャイで手を挙げない)(参加型授業は先生の怠け)...生徒や非専門家に対する不信感や「教える」と言う行為への誤解は、実は私だけのものではなく、工業革命以降現在に至る教育現場に、歴史的にあるのではないでしょうか? ワークショップをデザイン中も、音楽家としての修行中に自分が体得して来たことをいかに効果的に皆さんの職場や日常に役立てることができるか、それを伝えることに集中していました。 しかし、このワークショップのファシリテーターとしての活動を始めて驚きました。 参加型にすればするほど私が提示するメッセージが波紋を広げ、参加者の中で生きて成長し続ける考えとなっていくのです。これは、ワークショップの最中の参加者の表情やボディーランゲージの変わり様、そして意見交換がどんどん活発になる様、笑い声の出る頻度の増加、さらにその笑い声がどんどん楽しそうになっていく感じなどで、痛いほど感じられます。 「聞く→聴く」「理解→体感→体験」と、能動性を段々強めていき、シャイな参加者でも違和感なく参加できるようにデザインしたこのワークショップですが、頂いた感想を見ると圧倒的に皆さんの印象に残っている部分は、一番能動的な「指揮でリーダーシップ考察!」の所です。最初のワークショップでこれに気づいて以来、どんどん能動的・体験型学習の要素を前倒しにしているのですが、参加者の方々は、臆すること無く、どんどん食らいついてきてくださっています。 頂いた感想からいくつか抜粋をご紹介します。(参加者の了承は頂いています。) 『 飲料事業の経営をしていると、五感の中の聴覚以外についてたくさん考えます。味、デザイン、香り、商品を持った感じなど。平田さんのワークショップを通じて、聴くという動作を、飲み物、そして人間が集まって活動する事業の中でどう設計していくのか、新しい視点をいただきました。受講した社員たちの眼差しも、平田さんのリーダーシップに触れて一層輝きを増し、またチームとしてお互い発信してぶつかりながらも協業し推進力を持って取り組む姿勢が見えました。是非定期的に実施していきたいと思います。』(株式会社チェリオコーポレーション専務取締役 ) 『指揮のワークショップは...音に対する感覚、リーダーシップに関する体感、実感ができて、頭の中だけの理解でなくて感覚を使うので良い。人前でやるので自信を持つ体感の練習になる。自分がしきる!と言う気構えの練習になる。感覚をオープンにする機会になった。こういうワークショップの短いバージョンもありますか?』(ございます!注:この時は5時間のワークショップをさせていただきました) 『指揮のワークショップから、指示(動作)が明確でないとみんなの心を一つにできない、ついてこれない事が分かりました。「音楽」と聞くと苦手意識が先行してしまい、これまでさけてきたけど、今回のワークショップをきっかけに自分の好きな音楽をみつけて探求していこうと思いました。』 『 音楽と脳、からだの関連を身をもって体験できた時間でした。自分が思っている以上に音楽とからだは連携していて、音学の素晴らしさを改めて感じました。』 このワークショップはそれぞれのグループのご要望にお応えして、常にニーズに合った形にしています。今までにファシリテートさせて頂いたワークショップのクライエントやトピックの例は以下です。 Webrain Think Tank LLC. 「音楽でリーダーシップ!」ワークショップ (参加者7人、2時間半)聴覚の再認識→声の抑揚への気づき→生態リズム//音楽のリズム→指揮でリーダーシップ考察 Terumo BCT, Inc. 本社 「『音楽は世界の共通語』を科学する」(参加者約45名、1時間)脳神経科学の側面から、なぜ私たちは音楽で一体感を得ることが出来るのかのデモンストレーションと、それをどのように職場で活用すればうまくコミュニケーションと連帯感を創り上げることが出来るのか、ワークショップ。 Terumo 「サウンドマーケティングと、サウンドロゴデザイン」(参加者8人、90分)なぜ音は感情に直結しているのか、どのような音がどのような感情を醸し出すのか、それを使って効果的にマーケティングするためにはどのような方法が在るのか。最後にサウンドロゴを試験的に作るワークショップ。 チェリオコーポレーション滋賀工場 「『第一部:音楽でより良いチーム、より良いチェリオ』『第二部:音のパワー&聴覚で市場開拓』『第三部:指揮でリーダーシップ体現』」(参加者:中堅以上22人、5時間)部下とのコミュニケーションの向上と、連帯感を醸し出す引率に注目しながら、音楽の効用について再考察。単純作業中の音楽での効率向上や、サウンドキューでのチーム認識など。 チェリオコーポレーション新人研修「音楽でより良いチーム、より良いチェリオ」(参加者15人、4時間)新入社員が、同期としての連帯感を高め、社員としての自覚を確立し、さらにこれからのキャリアに関する展望をより期待に満ちたものにするためのお手伝い。音楽や聴覚を考察しながら、「上がると言う現象」とは、そして「ストレス」とは何か、どう克服できるのか、など。

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音の影響力

ちょっとお付き合いください。 想像力の翼をはためかせて、18世紀のヨーロッパの田舎の農民になってみてください。日中は畑に出て、自然の音を一日中聞いています。働きながら一人で、あるいは周りの農民と声を合わせて、歌っているかもしれません。夜は暖炉を囲んで歌ったり踊ったりしているかもしれない。近所に楽器を弾く人が居たりするかもしれません。 そして日曜日になったら教会に行きます。パイプオルガンが聖堂中を振動させます。オルガンの強音に耳が鳴り、体が共鳴します。そのオルガンと、他の参列者と声を合わせて歌う時、どれだけ神聖な気持ちになるでしょう。 今度は1853年の横須賀の住民になって見てください。220年ほど鎖国が続いて、もう代々日本の音しか聞いていない。 そこに突然黒船がやってきます。その巨大な船の群れの脅威と共に、西洋音楽隊の軍艦マーチは横須賀の住民にどう聞こえたのでしょうか?金管楽器が空気を割き、打楽器が轟いた時、どんなにびっくりしたことでしょう。 1878年4月18日、トーマス・エジソンが全米科学アカデミーの前で蓄音機のデモンストレーションを行ったとき、複数の聴講者が気絶したそうです。なぜ気絶するまでびっくりしたのか、私たちに想像することは難しい。でも論理的に考えることはできます。蓄音機の出現まで、音の出現とその聴き手が時空を共にすることは必須と考えられていた。ところが、蓄音機の出現で、発音の出どころと聴き手が時空を隔てることが可能になった。心理学者でも音楽学者でもあるエリッククラーク博士によると「聴覚の機能とは音の発生の場所と理由を突き止め、それにどう対処するか決めるためのもの」と言うことになります。しかし時空を隔てた音が在りえる時、聴覚の本来の機能は意味を成さなくなってしまうのです。 そしてデジタル化された音が溢れる現在、音源と言うのは仮説的なモノになりました。私たちは今、こういうヴィデオを見ても面白がりこそすれ、気絶をすることなんて思いもよびません。   …むしろこちらの方を気味悪がるくらいです: 人類の歴史の中で様々な文明が音楽を使って人の絆を強めてきました。しかし今日、人はデジタル化された音楽をヘッドフォンやイヤフォンを使って聞くことで自分と世界の間に壁を作ろうとしています。 これはもしや人間性への脅威、ある一種の危機なのでは?

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音楽の効用を職場で活用!音楽ワークショップの提案。

音楽の効用を職場で活用!音楽ワークショップの提案。

(この記事の英訳はこちらでお読みいただけます。) 音楽を使ったワークショップでより生産的な環境づくりと人間関係を!期待できる成果は以下です。 共通のゴールに向けたグループ内での積極的な協力体制と連帯感。 コミュニケーションに於ける聴覚の重要性への認識。 言葉や文化の壁を越えた意思疎通をする方法の取得。 自分の個性に在ったリーダーシップスタイルの考察。 これまでの参加者の声はこちらでお読みいただけます。 音楽には血圧を下げ、呼吸や心拍と言った自立神経機能を整え、ストレス軽減の効果が在るとの研究結果が出ています。音楽活動は言語能力の向上し、思考を柔軟化します。また音楽に合わせて一緒に体を動かしたり、声を合わせて歌うことで得られる一体感は、「愛情ホルモン」「幸せホルモン」と言った俗称で知られるオキシトシンの分泌を促し、仲間との結束を強めます。 これは音楽博士号を持つ国際的ピアニスト、平田真希子が提供する音楽ワークショップです。1.「聞く→聴く」、2.「音楽体感→体験」、3.「チームで作曲」と、段階を踏まえて打ち解けながら、表現力の幅を広げ、チームの結束を強めます。 1.「聞く→聴く」 音を無意識に処理する状態の「聞く」から、積極的に音を解釈する「聴く」に意識を向けて頂きます。ご自身の知覚の変化を意識し、自分自身の発信する表現の多様化を考え、コミュニケーションスキルズ向上への意欲を燃やしていただくことからこのワークショップは始まります。 2.音楽:「体感→体験」 リズム:音楽の拍は人間の心拍や歩行が基本になっています。音楽に合わせた手拍子から始め、足踏みに進み、最後はダンス!? チームとの結束感を高めるための音楽の利用法をご紹介します。 メロディー:メロディーと言うのはごく自然な人間の自己表現欲を体系化したものではないでしょうか?メロディーを考察することで、ご自身が会話・プレゼン・スピーチで使う声の抑揚を見直していただきます。言葉ではなく、声の調子を意識することで何を発見していただけるでしょうか。意思伝達の発信と受信をより効果的に! ハーモニー:協和音では音波がお互い助長し合い、不協和音ではぶつかり合います。一見、協和音が「良く」不協和音が「悪い」ように見えますが、音楽には両方必要です。不協和音を解決して協和音にしようとする方向性が音楽を活性化するのです。声を合わせて「ハモって」頂き、「愛情ホルモン」を分泌し一体感を楽しんでいただきながら、不協和音や意見の相違を、チームやプロジェクトをより強く突き動かす「刺激」「動力」として考察していただきます。 指揮:多数の人に同時に手を打っていただく、あるいは発声していただく合図を出すとき、必要なのは正しい姿勢・目線・明確な意思伝達と目的意識...全てリーダーシップに必要な要素です。一人ずつ指揮を体験していただき、観察や意見交換を通じて、より効果的なリーダーシップ、またプロジェクト成功に最適なリーダーとチームメンバーの関係性などを考察します。 3.作曲 2で踏まえていただいた音楽の3大要素(リズム・メロディー・ハーモニー)を応用して、4~5人のチームに分かれて共同で作曲していただきます。3秒ほどの「サウンド・ロゴ」です。プロジェクトや、チーム、あるいは会社の理念やゴールを音楽に反映していただく共同製作です。 ワークショップの詳細は以下です。 所要時間:2時間~4時間 対応人数:15人~25人ほど。それ以上の場合はアシスタントを起用させていただきます。 スペース:参加者全員がそれぞれ両腕を広げて動き回れる空間が取れるだけのオープンスペース。 対象年齢:高校生以上 対象例: アメリカに進出を目指す日本のプロジェクトチーム:言葉や文化の壁を越えた表現力! 国際化を目指す企業の人事部。 よりスムーズなコミュニケーションや充実したチームワークを求めるグループ。 必要器具・機材: パワーポイントをご紹介できるスクリーン。 録音した音がご紹介できるサウンドシステム。 作曲の際に各チームが使うサウンドサンプル付きの電子ピアノ(4~5人に一台)と、電子ピアノにつないでサウンドプロセスができるコンピューター(4~5人に一台)。(ご相談承ります。) 人数分の椅子と机。 ワークショップにご興味がおありの方はmusicalmakiko@gmail.comまでご連絡ください。

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オンラインイメージ向上作戦!

世界市民、そして音楽家として、私にできる世界貢献とは何か? 幼少を香港、小学校時代を日本、そして13歳以来アメリカで4半世紀以上暮らして来ている日本人として。 世界レヴェルの音楽教育を博士号受け、国際的に音楽活動をするピアニストとして。 そして脳神経科学者たちとの共同研究で音楽の効用をデータ化し、 音楽が私たちの人間性を向上させてくれることに信念と希望を持つ音楽家として。 言語を超えた共感を促す音楽の持つ可能性を、世の中の隅々まで届けて交流したい! そのためにコンテンツマーケティングで、インターネット上での知名度を高めていきます。 Instagramで33万人のフォロワーを持つ私の後輩のフルーティスト、Gina Lucianiに 助言に替えたいくつかの質問を課題としてもらいました。。 ここで公開して、一緒に考えて行っていただければ幸いです。 ご意見、ご質問、ご提案、なんでも結構です。コメントやメールでお考えをお聞かせください。 1)Identify YOUR Brand (自分のブランドを確立させる) ある商品・サービスを、他の同カテゴリーの商品やサービスと区別するためのあらゆる概念 – How do you call yourself? Musicalmakiko On-Call Musical Doctor (音楽博士) Dr. Pianist (ドクターピアニスト) Makiko Hirata (平田真希子) – How do you want to be perceived(どのように認識されたいか) 知的:脳神経科学や音楽史の知識を自分の音楽活動に応用。 使命感:音楽のパワーのメッセンジャー。 国際的:世界平和に貢献する音楽活動。国際的な文化大使。 「音楽は世界の共通語」を体現する日本人女性ピアニスト、西洋音楽専門家 気さく:対話型・参加型・楽しむクラシック音楽。地域浸透。 博愛主義者:音楽を極めると人類愛になる。 ロビンフッド音楽宅配:持てる者に提供するサービスではなく、持てる者から資金調達をして、復興支援として様々な理由から困窮する団体・地域に届ける音楽活動。 – What are you colors/style?(自分の色・スタイルは?) 色:マーケティングに於ける色彩の重要性についてはいろいろな研究がおこなわれています。 私の場合、メッセージ性としては和平・調和・健康・幸福と言った感じで緑色が一番適当。 偶然にも私の一番好きな色はオリーブグリーンです。落ち着く... 青が強いミントグリーンも好き。

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ホームレスシェルターで給食係をしてきました。

自分が今まで培ってきた音楽の技術と知識、そして一般的な世界観をどのようにしてこれからの人生で有効利用するか。色々模索していますが、その一連で今日はLAのスキッドロウと言う有名な貧困地区にあるホームレスシェルターでボランティアをしてきました。このシェルターで将来演奏会をするかも知れないからです。その話しを持ってきてくれたのは、この人です。 このTed Talkで話しをしているVijay Guptaが率いるStreet Symphonyと言うNPOが演奏会を月に一回行っているのがこのホームレスシェルター:The Midnight Mission. 約750人の老若男女の元ホームレスたちに教育とカウンセリングと衣食住を提供し、自立への道を支援する、と言うシェルター。入るためには審査があり、入ったらシェルターの提供するプログラムに沿った生活をします。 正規の雇われているキッチンスタッフは5人。残りはボランティアに頼って750人を賄います。 10時半ごろ現地に到着し、まずそこの視察やプログラムの説明を受けてからキッチンに入り、昼食の準備。人手が足りない。更に、食材が廃棄処分直前の大手スーパーなどからの寄付なので、食べられる部分と食べられない部分の仕分けに余分なひと手間がかかります。一度キッチンに入ったらもうトイレに行く暇も、水を飲む暇もない位の天手古舞です。 一時間ほど、大きな段ボールひと箱のプチトマトをかろうじてまだ食べられるものと絶対に食べられないものに分けて、食べられるものを水洗い。さらに袋詰めになったサラダ菜と人参の千切りを巨大なゴミ箱のような大きな容器に兎に角空けて行く。そして先ほどのプチトマトとドレッシングと、ひたすら雪かきのように混ぜる。それから大量のご飯を工場の様な巨大炊飯器からシャベルで救い出して、大きなバケツに空けて行く。 気が付いたらすでに昼食開始の時間。まず、車いすで自分で食事を取りに行けない人のための給食をお盆に作って、持って行ってあげます。今日の献立はご飯の上にメキシコ風の煮豆をかけたもの、サラダ、コーンドッグとホットドッグ一つずつ、そしてドーナッツとリンゴです。一人90セント(約100円)の予算の割には、思ったより充実!? しかし、コーンドッグとホットドッグはその後まもなく底をついてしまい、その後ブリトス、タキトス、そして最後はピザと、いかにも出来合い・インスタント食品のオンパレード... そして気が付いたら長蛇の列が大きなカフェテリアの壁4面の全てにへばりついています。それからは今度はただ単にドーナッツを配り続ける。砂糖漬けの様なドーナッツは今砂糖断ちをしている私は見ているだけで当てられそうです。段ボールの底には砂糖が結晶になっていて、ドーナツを引っぺがすと、半分くっついて残ってしまいます。 色々な人がいます。全く普通に見える人。とても陽気な人。体から異様なにおいがする人。目を合わせない人。「ドーナッツ要りますか?」と確認してから上げているのに、上げたら不満そうな顔をして投げて返してくる人。嬉しそうにしてくれる人。お礼を言ってくれる人。 ボランティアしている人も色々な人がいます。隣でサラダをよそっていた人はラテン系の人を見かけるとスペイン語で話しかけ、ポケットに持っていた辛いソースを振舞ってすごく喜ばれていました。私が東洋人にお醤油を提供するのと同じ感じかな?ホームレスの人に「東洋人?」と言う人は2、3人しかいませんでしたが…そういえばボランティアも東洋人は私一人でした。後は割と当分に白人・黒人・ラテン系と言う感じです。年は20代半ばから70代くらいでしょうか? 「ドーナッツもう一個頂戴」と言い続けるおばあさんに3個目を上げても本当に良いのかどうか非常に迷って居たら、私の隣でリンゴを配っていたDavidが「麻薬などの禁断状態にある人は甘いものとか体に悪いものしか食欲を示さない人も居る。上げなさい。」と忠告してくれました。 Davidは20年パナマ紛争の時から色々な戦争で戦った退役軍人です。PTSDのためにアル中になり、つい最近アルコール中毒を克服。以来ほぼ毎日午後は正午から6時までボランティアをしているそうです。「人を助けていると言う実感が気持ち良い」のだそうです。 新しい世界が広がりました。 下の写真は先週出かけたStreet Symphony 主催のこのホームレスシェルターの演奏会です。今日は忙しくて写真を撮る暇もなかった。

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