January 2016

本当に好きな事

私は子供の頃、「本の虫」だった。 本が好きで好きでたまらなくて、夢中で読んで、読むのを辞めたくなくて、 次のページに何が書いてあるのか知りたくて一生懸命で 授業中にも、練習中にも、トイレの中でも、5分休憩でも どんな機会でも読みふけっていた。 病気の時「疲れるから」と読書を禁止されても、布団をかぶって読んだ。 大人になって、犯罪にも巻き込まれてしまったりして、 せっかく論文書こうと思って楽しみにしていた午後の4時間が 野暮用で思いがけず潰れてしまったりして、 気分をそがれて悲しい気持ちになっていたとき、子供の頃の読書を思い出した。 本当に好きな事ならば、どんなに短い時間でも飛びついてやる。 他にやらなければいけないことが邪魔に思えるのではなく、 それをできるチャンスの全てがうれしい。 論文執筆と論文のためのリサーチを本当に好きになろう。 練習を好きになろう。 野暮用は、それを終えれば嬉しい事にありつける、ちょっとしたチャレンジだ。 好きな事が出来ることを楽しみに、ちょっとだけ我慢すればよい。

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実感の大切さ

私は自分の人生に於ける優先順位に関して熟考する贅沢がある。 熟考した結果を実践してみる自由もある。 その結果、私が自分にとって大事だと思うことは、 今の社会では見過ごされがちな事なんじゃないか、と思い始めている。 まず、打ち込める対象。 芸術でも、肉体鍛錬でも、哲学的探求とか、社会貢献や、真理究明とか、 他人に害を及ぼす事以外なら何でも良いと思うけれど、 本当に情熱と信念を持って打ち込める対象。 それからそれまでの習慣とか考え方にとらわれないで 新しい事を「面白い」「美しい」と思える柔軟さと健康さ。 それから、実感する、と言うこと。 「我を忘れる」とか「息を呑む」とか「時間の経つのも忘れて」とか そう言うチャンスを多く持つ、と言うこと。 食べた事を忘れるような食事はしない方が良い。 空腹感を実感してから、食べた方が良い。 何を達成したか忘れてしまうような練習はしない方が良い。 その肉体的、聴覚的、思考的な探求を面白がって喜んで満喫できるような練習が最高。 そして実感は、信頼できる仲間と一緒に喜び合う方がしやすい。 私は、全てに於いてとっても恵まれている。

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イヴェントとしての食

そ、そう言えば大昔し入院している時も食がビッグイベントだったよな~、 と、タイトルを打ち込みながら思い出しました。 が、今日のブログは「論文執筆ばっかで食しか楽しみがありませ~ん」と言う 侘しい物ではありません。 私の食生活がいかに、いかに素晴らしいものか、と言う自慢話です。 まず、私は最近、一人ご飯がすごく少なくなっている。 一人で食べるときは大抵論文を書きながら、ワンパターンの健康ヨーグルト! 材料: ヨーグルト(半カップ) 自家製豆乳(半カップ) 黒ゴマ黄粉(大匙山盛り一杯) 100%カカオパウダー(新陳代謝を高める効用がある。そして美味しい) 麻の実(大匙一杯) フラックス・シード(亜麻仁種子?大匙山盛り一杯) プルーン(3) バナナ(半分) ひまわりの種(殻は剥いてある、中身はナッツのような感じ。一掴み) かぼちゃの種を炒ったもの(これもナッツのような感じ。香ばしい。一掴み) 混ぜて、食べる。終わり。 これは低糖、高タンパク、そして大腸善玉菌の強い味方! と、言うことでできるだけ頻繁に食しています。 そして、じゃあ一人で食べていないときはどう言う物を食べているかと言うと… まず、最近発見したのは納豆みそ汁! 噂には聞いていたものの、いささか試す気がしなかった納豆汁。 しかし最近、大腸善玉菌に熱情を持つ、心強い勉強仲間を見つけ、 一緒に勉強をする度に健康と私的経済発展と時間節約のため 納豆汁とか、納豆みそ汁、とかキムチ納豆みそ汁とか、 兎に角そう言う物を、感嘆しながら食べている。 納豆汁は素晴らしい! 概念的にはぞっとしないが、よ~くかき混ぜて納豆菌を活性化させた納豆の上に 具だくさんのみそ汁をかけてかき混ぜると、 あら不思議! とろろ汁のような感じになるのである。 そして、これが本当に美味しいのである!! 更に私は最近、適当な頻度でグルメなお夕飯をイベント的に食べている。 この間は雉の肉の中にフォアグラを差し込み焼いたものが野菜のごった煮 (非常に美味しい:特にその抽出液がなんとも言えない)の上に乗っかってくる、 と言うお料理を頂いた。 しかもゴージャスな事に非常に気前のよい黒トリュフがまんべんなく削って乗っかってくる。 今思い出しても幸せな気分になる。 美味しい物を、コンサートを拝聴するように、一口一口味わって食べると、 生きる活力が出てくるし、 この料理が私の口に届くに至る長~い歴史と行程を想って 「人間みな兄弟!みんな、ありがとう!私も頑張る!」 と言う気持ちになる。 その思い出をこうしてブログにつづって気分転換をした後は さ、マキコさん、頑張って論文の続き!

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「口がさびしい」のは実感が乏しい時!?

「博士論文執筆中に太った」と言う人は多い。 受験勉強中も、同じだと思う。 私も何かに付けて食べたくなる時がある。 今読んでいる文献は、19世紀の音楽史を理解する上ですごく重要らしいのだが、 原語がドイツ語で、その英訳を読んでいる上 言及する概念も政治史、哲学史、美術史と、私の及ばない分野にどんどん行ってしまう。 それに何しろ文章が長い! 特に長い文章を数えてみたら9段もあった! ので「~がああ~~~~、何を言ってるんじゃ~~」と分からなくなって 何度も読み返している内に目も頭もさまよって来て 気が付くと頭の中は全く関係ない事を考えたりしている。 (そう言えばMちゃんにご飯さそわれていたな~)とか。 今まで自分が考えるに及ばなかった考え方とか情報と言うのは、中々消化しにくい。 そういう時に、気が付くと口がさびしくなっている。 知識が頭で消化できないので、せめてカロリーを胃で消化しようとしているのだろうか。 今、ホットチョコレートをグッとあおって、 そのあまりのコクの深さにハッと思い当たった。 口がさびしい時に口にしている物は、ちゃんと味わって食べていないものが多い。 よし、「実感」をテーマに、まず食べるときはきちんと味わおう。 そして、分からないときは「分からない」と実感しよう。 どうやったら分かりやすくなるのか、工夫してみよう。 それでも分からなかったら深呼吸とかストレッチとか、 ちょっと視点を変える努力をしてみよう。 そしてできるだけチャレンジ精神で 知識を食べるつもりで口で発音しながら、情報をかみ砕いて行こう! 頑張るぞ!

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アメリカの小学生に出される宿題。

私はアメリカは高校生からだし、 生徒を教える楽しみの一つは彼らの学校生活や学校のカリキュラムについて聞く事だ。 日本とはあまりに違っていて、正直びっくりする。 先週、いつもはシャイで反応を引き出すのが難しいSちゃんが もう止まらないほど興奮して話してくれた学校のプロジェクトはこんなものだった。 (ちなみにSちゃんは小学六年生) アメリカ合衆国がゾンビに乗っ取られてしまった。 クラスで4人のチームを作り、その4人プラス、リストから選ぶ3人で力を合わせて 生存を賭けたアメリカ合衆国脱出計画を練れ、と言うのがプロジェクト。 まず、ゾンビの特性については詳しく書かれた資料を渡される。 力は人間の数倍出せるが、走るのは人間の半分の速度。 知力が無くなっているが、お互いとのコミュニケーションは取れる。 視力・聴力は人間並み、など) リストから選ぶ3人については、 職業、特技、年齢、健康状態などが詳しく書かれたリストから 自分たちの生存の確立を最も助けてくれそうな3人をチームで討議して選ぶ。 食糧確保から、交通手段、逃走ルート、最終目的地まで 地理、算数、社会、チームウォーク、道徳、読解力、など 本当にあらゆるスキルを総動員して取り組むプロジェクト。 そして何より、楽しそう! 先生だってかなりの時間と労力と工夫を費やして ゾンビの特性のリストや、チームメート候補者のリストなど 頑張って作っているのだろうけれど、 でも、生徒が生き生きとプロジェクトに取り組むのを見れるのは楽しいだろう。 そう言えば、私の生徒でカタツムリの様な上達を一年続けて来て やっと両手で弾けるようになった二年生が突然 スターウォーズのダースベーダ―のテーマを両手で立派に弾きこなして 得意そうに弾いて聞かせてくれた。 リズムも複雑で、レッスンでまだ教えていなかった黒鍵も駆使して、 蛇の様な物凄い指使いで、でも使えることも無く楽しそうに何度も弾いてくれる。 やっぱり「好きこそものの上手なれ」なんだな~、と思います。 ゾンビ・プロジェクトの先生もゾンビが好きなのかな?

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