June 2016

本番の朝

忙しい時期に本番があると、本番当日の日は却ってゆったりする。 (これもしなきゃ、あれもしなきゃ)と頭の中でリストを作るのをやめ、 自分の状態に気を配りつつ、一つ一つを丁寧にゆったりとやる余裕を取るから。 昨晩は9時に就寝してしまった。 同居人の驚愕をよそに堂々とぐっすり寝て、起きたのはなんと朝の8時。 自分でも信じられないが、必要だったのだろう。 朝一でしたことは白髪染め! 染料を浸透させている時間にいつもと同じ内容でもよりゆったりとした朝食を取り (マイナスコーヒー、カフェインはやはり本番当日は控えます)、 そして眉毛を整えたり(なぜ眉毛でこんなに顔の印象が変わるのか…面白い) いつもより丁寧に歯を磨いたり(歯茎マッサージ)、 ブログを書いたり…そうこうしていると、染料を洗い流す時間。 本番前の今日は、 明日から怒涛の様に始まる 6月14日の演奏会と 6月12日の博士論文ミーティングの用意に 専念できるように、まず簡単作業を片づける。 1.ラフマニノフの演目解説。 日本用のプログラムのためだが、今日ラフマニノフを弾くので丁度良い復習。 2.木曜日に教えている14人の生徒のレッスン成果を親御さんへメールで報告。 そして今日弾く曲の確認練習。 演目を書き出して、復習する箇所をここに箇条書きしてみよう。 今日の演奏会は「『クラシック』って何⁉」3回シリーズの最終回。 題して「Folks in Classics~クラシックに於ける民族音楽」 ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ 難しいパッセージをゆっくりとかリズムを変えてとか、数回繰り返してOK. ラフマニノフ 「音の絵」作品39-5と、「哀歌(エレジー)」作品3-1. スローモーションで手と指の位置を背筋を意識しながら確認。 ジョップリン 左手のみの練習をしながら、右手を乗せていく練習。 ホロヴィッツ クラリネットとピアノのためのソナチネ。 ジャズっぽい意外な和音を耳と指で再確認。 リズムをメトロノームでもう一回ゆっくり目に確認。 ブラームス「ハンガリア舞曲」 特に練習必要なし。 リスト「ハンガリー狂詩曲」 重心を下げ、肋骨を意識して開き、腕の重みと勢いを意識すると言う事を スローモーション練習で再確認。 左手に意識を集中し、それに右手を乗っける。 ジョップリンとつなげて考える。 バルトーク「コントラスツ」 パッセージとか、和音の再確認。 弾きすぎないように、楽譜をしっかり意識して読んだり、音源を聞いたり。 楽しみ~、ワクワク♪。 音楽人生、万歳!

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生徒から最高のプレゼント

今日は夏休みの前、最後の教える日だった。 色々な生徒が居る。 インターナショナル・スクールなので、親の転勤などで転校して行ってしまう子も多い。 9歳の生徒に涙ぐまれたりすると、こちらもググっと来てしまう。 生徒はやっぱり可愛い。 そんな中、最高の贈り物をもらった。 14人教えている中の2人がそれぞれのレッスンで息せきって真っ先に報告してくれた事。 ちょっとさかのぼって。 私の教えている学校では先月「発明週」と言うのがあった。 クラスの中で4~5人のチームを作って世界に貢献できるような発明を考え、 自分たちの学習を総動員して出来るだけ具体化し、提出して学校内のコンクールをし、 それで勝ったチームは学校外の同じようなコンクールにエントリーする、と言う物だ。 私の生徒から聞いたので、一番すごいと思ったのは、難聴者用の眼鏡! 難聴者、あるいは聾唖の方がこのメガネをかけると、 周りの会話が字幕になって眼鏡のガラスに表示される、と言う物! 凄い。 これは6年生のアイディア。 テキサス・メディカル・センターの「若い発明家」のファイナリストに選抜された、 私の生徒の二人がチームメンバーの、4人組。 この4人は7歳~8歳。 彼らのアイディアは、指が無い人、あるいは麻痺している人のための手袋。 この手袋には電気シグナルで指令が出せるような仕組みになっていて、 麻痺していたり、無かったりする指が、動いて作業を出来るようになる。 「だから、指が無い人でもピアノが弾けるでしょ?」 と、言われたときはもう本当に、本当に嬉しくってギュッとしてしまった。 4人組の内、二人は私と一緒にピアノを本当に始めた。 どの鍵盤が「ド」か、楽譜はどう読むのか、リズムはどういう仕組みなのか、 そう言う全くの初歩から始めて、今では二人共簡単な教則本の曲は弾ける。 その二人が「指の無い人でもピアノを弾けるように」と言ってくれたのは 本当に本当に、本当に嬉しい! ピアノを教えていて、良かった~!!!! 音楽人生、万歳!

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正念場!

今、夜の10時54分。 朝型人間で夜が弱い私が、本番3日目としては驚異的に遅い。 今日は朝家事やメールに追われ、 10時半のレッスンぎりぎりに学校に到着し、 11時半から2時半まで6月14日の演奏会用の練習を主にし、 空港で演奏のアルバイトに出発。 空港では麻衣子さんとのデュオと、私のソロの6月4日の演目を繰り返し通し、 空港アルバイトが7時に終わってから学校に舞い戻りして ヴァイオリニストとの6月4日用のリハーサル。 それが終わったのが夜の10時。 そして朝書く時間が無かった急ぎのメールをバ~~~っと出して今の時間。 昆布茶がしみじみと美味しい。 明日は朝の8時から教えるために家を出発が7時15分! お弁当も作っていく。 8時から6時まで教えて、その後練習。 音楽人生は、中々充実しているのである。

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