May 2016

今日の練習計画ーラフマニノフは本能寺の変!?

最近、練習が打開続きである。 これも、ブログに練習計画を書くようになってから。 ちなみに、こういう風に朝一で「今日はこれをやる!これが目標!」と書き始めてから 毎日論文ノルマの2時間も必ずこなしているし、だからと言って練習も妥協していない。 その上、ずっと(しなきゃ)と思っていた広報などのやることリストも きちんと少しずつ片付いて行っている! 素晴らしい!お読みくださってありがとうございます。 ずっと譜読みが指にも頭にも入らず苦しんでいた6月14日の新曲が 小節区分に特徴があってそれでいわゆる「てにをは」が見えてこず、 だからメロディーやフレージングが意味をなさず、分からなかったのだ! と気が付いたのを初めに、 一昨日は何だかミスタッチをしてしまう、 クライマックス前にすでに音量はマックス・アウトしてしまい、 どうやってクライマックスをさらに盛り上げられるか分からない、などと模索していた ラフマニノフの「音の絵」作品39-5が急に分かってしまった。 この曲です。 この曲は主旋律の周りに音が一杯在る。 その音の中には副旋律とか、副・副旋律とかになり得る音も沢山、沢山ある。 私はこの全てにそれぞれ感情移入しようとしてそれで一杯一杯で弾けなくなっていた。 これはいわば、一人何役もやろうと舞台を駆けずり回っているようなものである。 例えば「本能寺の変」を芝居で再現しているとする。 主役(主旋律)は織田信長。 もう自決を覚悟している。 その周り(伴奏)に、怯える小姓や、一緒に自決を覚悟している家中の物や、色々居る。 それぞれが台詞を言ったりする。(「殿、お供いたします!」とか) さらに、明智光秀も副旋律が在る。 これを一人で全ての視点に感情移入しようとすると全く収集がつかなくなってしまう。 私は織田信長になり切る。 信長の視点から「明智光秀はもしかしてだから…」と思いを馳せたり、 周りで走り回っている(居たかもしれない)小姓とかをクールに観察したり、 「皆の物、ご苦労」とねぎらったりして良いのだが、 この「下々の者ども」に成り下がってはいけない。 私は信長!これでラフマニノフはOKである。 昨日のリハーサルでバルトークの「コントラスツ」も完全に見通しが立った。 一安心である。 今日は6月4日に麻衣子さんと演奏するホロヴィッツのソナチネを見直し。 この曲は3月1日を筆頭にすでに何度か演奏しているが、 最近その重要性を再確認した楽譜の分析をきちんとやり直して、 もう一度復習してみる。 それから6月14日の新曲を完全に譜読み終了。 そしてこれが一番重要なのだが、 6月4日に弾くソロ曲(ハンガリー狂詩曲、ラフマニノフ、ジョップリン)を しっかりと難点に焦点を当てて、小さな打開を沢山目指して、 腰を据えて練習。 目標がはっきりしていると、頑張るのが本当に楽しい。 音楽人生万歳! 今日は朝と午後は練習に集中。 途中でいくつかミーティングがあるが、それ以外は練習に専念。 夜は論文!

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時には休養が最優先事項!サステイナビリティ―の大切さ。

今朝は起きて即机に向かい、 自分に課した毎日2時間を超える約3時間を論文リサーチに費やしたのち、 日本の演奏会に関するメールや広報の数数をこなした。 遅れてしまったあわてて学校に着いたのが11時半。 自分の練習を積み込み、1時から約4時間リハーサル。 その後麻衣子さんとの夕食(ラーメン、ヒューストンで流行中!)を経て また少し一人で練習していたら、めまいがするほど疲れている自分に気づく。 最近、頑張っていたからなあ~。 でも元気が一番の基本。 身体と心のメンテナンスは最重要事項。 今日はもう寝ます!

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半日休んだ!これから頑張る!

3連休の中日の日曜日。 …と言っても私は明日は6月4日のリハーサルが6時間の予定で入っていますが。 でも、今朝は思い切って半日休みました。 だって5月に入ってから初めて、演奏会の入っていない週末なんです。 まずちょっと寝坊。 最近寝起きが辛いのは多分、脳が睡眠中に処理しているインプット情報が多いから? そして、メールチェックなどを素早く済ませてから、 ヒューストンの郊外に小一時間。 ずっと探検して見たかったエリアに到着したら7キロ走ります。 その後、ドライヴで付近を探検。 歴史あるOld Springの街並みや、森の中のWoodlands、 そこから意外に近い工業地帯などを運転して、 物思いにふけったり、同行人との会話がはずんだり。 途中でずっとピンチだった食材色々買い込み。 ブルーベリーが美味しくてお手頃な季節になりました。 スイカもゲット! 帰宅して、お気に入りのパンケーキにバナナとブルーベリーを満載にして、幸せ。 …とやっていたら、すでに2時半。 ここからは真剣モードに切り替えて、頑張ります。 今日はこれから日本に出発する(6月16日)までの 教えとリハーサルのスケジュールをまず調整。 さらに、日本での演奏会の広報活動・予定調性。 それからバルトークの楽譜を分析・理解して、明日のリハーサルに備えます。 そして2時間、論文に費やした後、 学校に行って練習。 そうそう、6月14日の譜読みは譜の分析により、打開したのです! ちょっと込み入った音楽理論の話しになりますが… 私がなぜあの二曲をあんなに読みにくいと感じていたかと言うと、 実は普通の曲だったら句読点が来るべき所に、フレーズの区切りが無く、 その為にフレーズのユニットやテーマのパターンが全く見えなかったために 暗中模索でいつも次の音・和音を探る、と言う状態を続けていたから いつまでも音が耳にも頭にも入ってこずに苦しかったのです。 普通、西洋音楽の拍や小節区分やフレーズの長さは、2とか4とかが通常です。 これは、人間が二本足でいつも「一、二、一、二」と歩いているので、 2拍子や4拍子が一番すんなり来る、と言うのが理由です。 6月14日にやるMaurice Emmanuel(1862-1938)もFlorent Schmitt(1870-1958)も 新古典派の曲風で、それで私は4小節とか8小節とかを区切りと思い込み 全然パターンが見えてこなくて、ぎりぎりしていたのですが、 昨日Emmanuelは9小節を基本的な単位、 Schmittは5小節や7小節を多くひとまとめにし、時たま8小節を入れる、 と言う事をしていたので、分からなかったのだ!と言う事に気が付いたのです。 そこで気になって調べてみたら… Emmanuelと言うのは後にメシアンやデュティユーを教えた作曲家で 古代ギリシャの音楽について本を書いたり、 東洋の音楽や中世ヨーロッパの音楽に興味を持ち、 その異色ぶりは自分の先生や同世代の作曲家に反感を買ってしまうほどだったそうです。 Schmittは20世紀初頭には非常にはやった作曲家だったようです。 彼の「サロメの悲劇」(1907)と言うオペラは ストラヴィンスキーの「春の祭典」(1913)を彷彿とさせる要素が多くあり、 ストラヴィンスキー自身、このバレーを好んで勉強した、と言及しているそうです。 まだまだすらすら弾けるようになったとは言えませんが、 理解したことによって、パターンが明確になり、

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譜読みも人生も、バランスが大切!

昨夜は眠い目をこすりながらブログで公開した練習ノルマを何とかこなしてバタンキュー。 今朝は朝方人間の私には珍しく、起きられなかった。 同居人に声をかけられ、なだめすかされて、何とか6時45分に起きたら頭の中は練習一色。 寝る前に譜読みを進めようと頑張った6月14日の新曲2曲が どうしても指にも頭にも入って行かない。 今日は一日練習しなきゃ!缶詰!今でも走って練習室に行きたい! この強迫観念には私のプロ意識と、誇りみたいな物があるのかも知れない。 こんなはずない。 こんなに譜読みに手間取るはずが無い、 何かを間違えているに違いない。 アプローチか、態度か、集中度か、自分の状態か、練習の仕方か... それさえ分かれば一気に簡単になるはず! 早くその打開に達したい。 しかし、譜読みと言うのは時間と根気を要するものなのだ。 喉元過ぎれば…で、いつも忘れてしまうのだが。 焦っても、逆効果。 それを思い出させてくれたのが、音楽家でない同居人。 昨日の洪水警報が嘘のような青空の快晴の中、私をジョギングに連れ出してくれ、 そして私が(早く練習に行かなきゃ)と焦ってシャワーを浴びている間に 素早くゴージャスな朝ごはんを用意してくれた。 スイカや淹れたてのコーヒーの香りに即されて、会話が弾み、 「焦ってもしょうがないよ。頑張ってね」と送り出してくれた同居人に感謝。 そうなのだ。 焦れば焦るほど、視点が近視になる。 次の音、次の和音と、読み解いていこうとしてしまう。 でも全体像が把握できていない状態で、焦って次の音だけに集中しても、 次の音の予測がつかないので、それは意味の成さない音を覚え込もうとしていること。 最初に楽章ごとの全体の構築を把握。 テーマはいくつあるのか。 どこで・どのようなパターンを成して発展しているのか。 どこに再現部が来るのか。 そして、フレーズ毎のメロディーとハーモニーの進行を把握する。 ここまでは指を動かしながらではなく、譜を読んだり、音源を聞いて。 それから初めて、鍵盤に向かい練習と演奏の作戦を練る。 どの指使いが一番効率的か、 難所は何が難しいのか、どうやったらターゲットを絞って練習できるか。 今日の計画。 10時から12時半まで。(タイマーを使って) Emmaneulのクラリネット・フルート・ピアノのトリオ。 3楽章(25分) 2楽章(15分) 1楽章(15分) Schmittのクラリネット・フルート・ピアノのトリオ、作品85 4楽章(10分) 3楽章(10分) 2楽章(10分) 1楽章(10分) ハンガリアン狂詩曲 (15分) ラフマニノフ (15分) Op. 3-1『哀歌』 Op. 39-5 「楽興の時」より。 ジョップリン3曲 (10分)

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今日の練習!

昨日、朝練を始める前に一日の練習計画を書いたのは素晴らしい効果があった。 何だか読者の方々にお約束したような気持がして、 書いた事を実行しようとして、一生懸命頑張った結果 効果が上がり、楽しくなって相乗効果が最高だった。 練習以外の用事はほとんど手つかずで終わってしまったが、 でも練習合間の散歩やおやつやストレッチで疲労回復も達成! 今日は教えやリハーサルが適当に入っている。 これを上手く利用して、練習にメリハリをつける。 9時から11時。ソロ曲の練習。 ハンガリー狂詩曲は、左手中心の練習。 左手のリズム感とハーモニー、バス旋律をはっきりと意識することで、 右手をより楽に、乗せて弾けるように。 ジョップリン。昨日の左手中心の練習を続け、上のリストと同じ効果を増長。 暗譜を目指す。構造を頭の中ではっきりとイメージ化する。 ラフマニノフ。 難所はすでに分かっているので、そこに集中。 難所を難所たらしめる側面を切り離して集中練習。 例えば左手の跳躍に集中。速すぎるならゆっくりテンポを落とす、など。 ガーシュウィン前奏曲、3つ目の最後の左手の跳躍だけ。 11時から12時までレッスン。 12時から2時まで、バルトーク。 2時からのリハーサルに向けて、月曜日からの練習の総復習。 難しいパッセージをゆっくりと復習し、イメージトレーニング。 メトロノームと良く聞く耳を持って、走ることを防ぐ。 『速い』と言う事に囚われない。あくまで音楽。 2時から3時半までバルトークのリハーサル。 楽しみ! 4時から7時まで教え。(移動時間も加えると、3時半から7時半までの拘束) 可愛い生徒ちゃんたちを楽しもう。一杯笑おう。リラックスしよう。 7時半から。6月14日の演奏会の譜読みを進める。 楽しい、と言う気持ちとチャレンジ精神を忘れずに。 音・音楽・音楽が出来る特権・共演者を愛でる気持ちを大切に。

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