May 2018

わたなべ音楽堂「ベルネザール」大成功!

5月21日(月)は夜19時から、足立区のわたなべ音楽堂「ベルネザール」で「恋するピアノ」。 月曜日の夜...と言うことでお客様の集まりが心配でしたが、幸いご近所の方々、わたなべ音楽堂の渡辺ファミリー、そして私のお友達・音楽同志が集まってくださり、アットホームな素晴らしい会となりました。 一人ひとりの表情を見ながら、対話的に音楽を弾き進めていける会って理想ですよね。興行として成功することを考えなければ、歴史的なサロンはみんなこうだったのですからこの方が良いです。 お客様の息遣いが手に取れる、そしてその感動を次の音、和音、そして自分自身の呼吸に活かせる。 演奏冥利の瞬間です。 ピアノはヤマハ。 ホールは高い天井、柔らかい木材、そして包み込んでくれる暖かい残響が、手造りの教会を想像させる空間。 ウィーンでピアノをお勉強なさったお嬢様のためにお家にあった事務所を改築されて作られた音楽堂。 駅から少し遠いのですが、芸大などが学校の行事などのために使用もする本学的音楽空間です。 http://watanabeongakudo.la.coocan.jp/

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通し稽古の復習。

このブログのタイトルに「通し稽古のふくしゅう」と打ったら漢字変換が「復讐」と返してきた(笑) レヴェンジと言う意味では「復讐」でも良いのかな? 日本への出発がもう一週間後に、そして日本での最初の演奏会が10日後に迫てきました(ワクワク)   最初の演奏会は千葉県の佐倉駅南口から徒歩0分の「カフェ・ド・パリ」さんで17時開演。焼きたてクロワッサンと香ばしいコーヒーが出るライヴハウス。私も初めての会場です。https://www.croissant-and-coffee.com/ 17日に成田着で、19日の「カフェ・ド・パリ」。 そして一日中日を置いて、21日に東京都足立区にあるわたなべ音楽堂で19時開演。http://watanabeongakudo.la.coocan.jp/ 翌日群馬に移動! かなりの強行軍に対応するためには、しっかり準備!       ...と、言うことで昨日の朝はアマチュアピアノ愛好家の皆さんの前で通し稽古をしてきました。 ホストしてくださった方はHIVウィルスの細胞の増加を抑える研究をされていた引退した学者さん。引退後はピアノと音楽にフルタイムで情熱をかけられています。練習、レッスン、受講、リハーサルとスケジュールが音楽でびっしり!素晴らしいブーゼンドルファーが絶景の窓たちに囲まれた居間に座っています。昨日のためにわざわざ調律師さんまで呼んでくださって、準備してくださっていました。集まられたのは、近所のピアノの先生たち。「日本について行きたい!」と演奏後は大きな拍手で皆さん応援してくださいました。 さて、最初の通し稽古を経て学んだこと。 1.新しいピアノや音響でいつもの自分の演奏をするためには、もっとしっかり音や曲のイメージを確立。特に歌曲の編曲はもっともっと歌詞の勉強をする。 2.ピアノに慣れるための試弾の際、どのパッセージをどういうルーティーンでこなしてそれぞれのピアノや音響に慣れるのか、これも前もってしっかり確立。 3.特に「糸を紡ぐグレートヒェン」と「魔王」で、難所の演奏はやはり練習より体に力が入っている。意識して脱力。そして息に集中。どんなに難しくても呼吸は平常に。かすかにほほ笑むと筋肉が緩む。それから難しいパッセージ担当の手と反対の手に集中する。 4.ソナタはやはり長丁場。練習の時のペース配分は大分つかめてきたが、本番はやはり最初で張り切って途中で疲れてしまう。頭が飛んだ状態で、あり得ない間違えをして、慌てて集中を戻す、と言うことが何度かあった。これを避けるためには:  歌曲と同じくらいイメージを確立させる。どの箇所でどのイメージに集中するのか。  難所はソルフェージュとか、和声分析、片手練習、動きの振り付けなどで徹底的に理解。  楽章と楽章の間、どのように呼吸とイメージで頭の中の音世界を瞬時に切り替えるのか、作戦を練る。  「分かれ道」の箇所。どの音から変化が生じるのかをしっかりと把握。   こうやって書き出すと、練習の励みになります。頑張るぞ~。 5月26日(土)13時半開演の群馬県みなかみ町カルチャーセンター、そして6月1日(金)19時開演の山梨県上野原市のもみじホールもよろしくお願いいたします。    

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今年の演奏会は参加型!リクエストもOK!?

私の日本出発も10日後に迫ってまいりました。毎日楽しみに準備しています。 今年の演奏会テーマは「恋するピアノ」。主にシューベルトの作品を中心にしています。 「歌曲の王様」と言うあだ名を持つシューベルトの「アヴェ・マリア」「糸紬」など、特に有名な歌曲を中心に、前半ではのピアノ独奏用にリストが編曲した歌曲をご披露します。例えクイズ形式で、二つの「愛」をテーマにした曲を演奏して、一つは人類愛、一つは男女間の愛を歌っていますが、さてどっちがどっちでしょう!?とやってみたり。お客様参加型で楽しいクラシック体験を提供できれば、と今からワクワク計画を練っています。 前半で強調したいのは、メロディーとは何か、と言うことです。メロディーと言うのは人間の感情や意思の伝達のための声の抑揚を体系化したものだ、と言うのが私の考えです。感情が高まれば声のピッチも高くなり、安定すれば低くなる。それを、この歌曲メドレーで実感していただければ、と思います。 後半ではシューベルトの死去数か月前の傑作、ピアノソナタ21番変ロ長調、D.960。全4楽章を弾きとおすと40分以上かかる大曲です。 これが、大まかな私の演目の流れです。 でもクラシックの演奏会様式に色々疑問を持っている私は、今年の帰国ツアーの際に試してみたいことがあります。それは、お客様からのリクエストを受け付けてみると言うことです。 お客様により積極的な姿勢で演奏会に参加していただく、体験型音楽会を押したい、と言うこともあります。 それから最近演奏会型食体験、と言うのがアメリカで話題になっているのを受けて、逆にレストラン型演奏会と言うのが可能か、実験してみたい、と言うのもあります。 演奏会型食体験と言うのはこうです。レストラン側は数週間前から、カレンダーでその日に提供されるメニューのコースを発表しておく。お客さんは予約の際に、その料金はもう払っている。そして、時間は限定。例えば6時に食事開始なら、お客様は演奏会のために集まるように6時の開始前にはすでに全員着席している。そして、コースはすべてのお客様に同時進行で配膳され、みんなが同じメニューを共体験する。それぞれのコースはメインシェフによってその材料、心、季節性などが説明されながら配られる。   この形式だとレストラン側は、材料や料理に無駄が排除でき経費削減できます。さらに、同じ料理を同じタイミング食べることでお客様側に連帯感が生まれる。 この発想を聞いて、私がじゃあ逆に演奏会をもっと自由な注文型にできないか、とおもって考えたのはこういう形です。まず、その演奏会で演奏可能な演目をあらかじめお客様にお知らせしておく。お客様に「この曲が生で聞きたい」と言うご希望を持ってご入場いらしていただければ最高です。そして会場で多数決などで、演奏する曲と、その順番などを進行型で決めていく、と言う方法です。                               下にその演目メニューを書き出します。私の演奏会にご参加ご予定の方々に多く読んでいただいて「これを平田真希子の生演奏で聞きたいな」と思って楽しみにご来場いただければとてもうれしいです。 大まかな流れ 前半「歌は感情伝達の声の抑揚の集大成」 どっちがどっち?「人類愛」vs。「男女愛」 リスト作曲「愛の夢(Libestraum)」(1850) 5分 シューマン作曲リスト編曲「献呈(Widmung)」(1840)4分 「歌曲の王様」シューベルトの有名歌曲 シューベルト作曲リスト編曲「アヴェ・マリア」(1825-1838/1876)6分 シューベルト作曲リスト編曲「糸を紡ぐグレートヒェン」(1814-1838/1876)5分 シューベルト作曲リスト編曲「魔王」(1815-1838/1876)4分 ここでリクエストや質問を受け付けます! 後半「大曲の中のメロディー展開」 シューベルト作曲ピアノソナタ21番変ロ長調、D.960 (1828)43分 第一楽章「モルト・モデラート」20分 第二楽章「アンダンテ・ソステヌート」11分 第三楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ・コン・デリカテッツォートリオ」4分 第四楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポープレスト」8分 アンコールにもリクエストや質問を受け付けます! お客様のリクエストに応じられる曲:テーマとの関連性 メロディーは世界共通語!? 「『サクラ』に恋するブラームス  ブラームス作曲「狂詩曲作品79-1」(1879)9分 ブラームス作曲「間奏曲作品116-2」(1892) 4分 「恋するベートーヴェン」 ベートーヴェン作曲「エリーゼのために」(1810) 3分 「苦しむ反逆児モーツァルト」 モーツァルト作曲「幻想曲」二短調K.397/385g(1782) 6分

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