「書いてない...」
「書けてない...」
…とずっとブログに書いてきたが、
今週末に入ってからは結構書いている。
しかし不思議な物である
皆、そうなのだろうか。
(さあ、書こう!)と机に向かう。
そうすると、頭が真っ白になる。
すでに書いてある数ページを何度も何度も読み返して、
『てにをは』を入れ替えたり、
語順を変えたり、
要するに、遊ぶ。
(もうだめだ!)とあきらめる。
洗濯物を集めていると突然(!)と閃く。
ダダダダダ!とコンピューターに向かって走り
「ぐおおおおお~!」と言う感じでタカタカタカタとタイプをする。
その一筋の論理をまとめあげると、次にどう繋げるか、しばし悩む。
有り余る文献をつらつらと眺め始める。
(これ等の文献は今、私の部屋の床と机の上に所狭しと思い思いの頁を広げて散らばっている)。
こっちの本のページをめくり、あっちの本のページをめくりしていると、
突然(これは使える!)と言う箇所に出会う。
それを、後の引用か参考のために取りあえず論文本体の一番下に写してみる。
タカタカタカタ。
それが終わるとまたしばし空白の時間。
思い余って、部屋の中を歩き始める。
檻の中のライオンの様である。
そうしていると、さっきほっぽリ出した洗濯物収集物が目に入る。
(あ、いかんいかん)とこれらをまとめなおして洗濯機に放り込む。
(お?マキコ、おなかが空いているのかな)と、
食器を並べ始める。
しばし平安な気持ち。
そうするとまた(!)と閃く。
ダダダダダダ!
インスピレーションを待つ時間と言うのは、ちょっとしんどい。
でも、インスピレーションが来て、ダダダダダ!とコンピュータに走っていって
タカタカ、タイプしている時はとっても楽しい。
しかしいつでも不安はつきまとう。
(私の言っている事に本当に大義はあるのだろうか)とか、
(大義すぎて、論点がぼけてきているんじゃないか)とか、
(もしかして、私が言っていることはテンデ間違っているんじゃないか)とか
そう言う邪念を追い払い、追い払い、
(とりあえず)(とりあえず)と書き進める。
昔の物書きがアルコールに走ったわけや、
村上春樹がマラソンするわけが、
ちょっとだけ分かってきたような気がする。
(とか言いながら、まだ10ページ目行ってないんですけど)
歩くことをお薦めします。
走るとドーパミンがでて思考不能になります。
考え事、思想の練ごとには散歩が一番。
カントを見習いましょう。
ギリシャの哲人たちもお散歩哲学です。
>kawashimaさん
ベートーヴェンも森を散歩して曲の構想を練ったそうです!
:)
マキコ