コロナ日記⑪：

• NY市長が「医療用品が今週いっぱい分しか残っていない」と発表
• 日本の外務省が海外からの入国者に対する検疫強化を発表。
• 米軍医総監が今週中にCovid-19の悪化が劇的になると警告。
• ロサンゼルス・カウンティ公衆保健局長は、今後3週間に爆発的に感染が広がる恐れがあることを発表。

飲食店が配達やテイクアウトのみの営業。学校も閉鎖。結果、山道や海岸に子供連れや家族が殺到して逆効果だとして、公園や海岸も閉鎖が相次ぐ。

飲食店の儲けが少しでも上がるようにと、ロサンゼルス市長ガーセッティは外出禁止令中、飲食店がアルコールの配達をする事を許可すると発表。また外出禁止令中家賃を払えなくなった人の強制立ち退きを違法にしたり、ホームレスのために300以上の手洗い場が設けられたり、ホテルやモーテルなどをホームレスの一時居住に充てるなど、行政も今回の非常時を受け色々な対応を試みている。

私個人としては昨晩、喉の左奥に腫れと痛みを感じ、だるさや目の潤みなど、他の症状もあったため、今日は「病欠の日」宣言。一日引きこもり、パジャマで過ごす。この際ここでコロナにかかり、さっさと抗体を作っておくのも悪くない。それに私個人のコロナ体験もブログに書けるし…など気持ちの準備は万全で挑んだのだ。が、今はケロリである。ちょっと拍子抜け。

そして全く練習も、やると決めていた掃除や整理もしなかったにも関わらず意外と忙しい一日となった。

まず朝の9時に「非常時に目的意識を持ってリーダーシップを務めあげるためのテクニック」と題する一時間のクラスに参加。私自身が音楽を使ったチームビルディングとリーダーシップのワークショップをやっているので興味が在った。「幸福心理学」の話しが一番面白かった。「絶望と言うのは意味の無い苦しみ」と言うヴィクトール・フランクル（ユダヤ人。ナチスの強制収容所生存者）の引用に一番感銘を受けた。要するに、意味付けさえできれば、苦しい状況も絶望に繋がらない。じゃあ、何にどういう意味付けをどうやってするのか？と言う話しである。

さらに「音楽療法士のための災害対応テクニック」と言うオンライン授業が今無料で公開されているので今朝から始めてみた。自然災害やテロ行為など沢山の人が一度にトラウマを受けた状態になった時、音楽療法士としては何ができるか、と言うクラスである。私は音楽療法士では無いが、でも赤十字などの規定に沿ってデザインされた「心理的救急法」と言うのは資格が無くても使って良いらしいし、今まさにこういうテクニックが必要とされているのではないかと思い、やってみることにした。面白い。

夜は、去年からお世話になっている日本人や日系人のための起業家や中小企業のための支援団体のマリコと電話でのミーティング。彼女からの情報で今、イベントへの予算はあるけれど企画が白紙になってしまった団体への連絡を勧められる。例えばストリーミングで演奏を提供するとか、ヴィデオ参加とか、色々可能性はあるのでは？更に、孤立化した日本人・日系人の高齢者たち。彼らは英語やネットに不自由だったりする。こういう人たちのお世話をする福祉事業化たちは、反対に日本語が不自由だったりする。私の様な人がお手伝いできるかも！マリコにはいつも勇気づけられる。ありがたい。

今日在った嬉しいこと3つ。

1. 私は幼少時代6歳まで香港で過ごした。その時定期的に家事手伝いに通ってくれていたアランと言う女性がよく作ってくれたサツマイモとか白菜など野菜が沢山入ったコンジーと言うおじやを今日玄米で再現してみた。大成功！甘くてとろとろでとっても美味しいのである。これを食べればちょっとした風邪なんてすぐ治っちゃう！
2. コンジ―を作って思い出した幼児期の記憶に自分で大笑い。幼児のマキコはアランの作ってくれるコンジ―の事を「おかゆさん」と呼んでいた。ある日私が高熱を出した。両親が心配そうに私の顔を覗き込んで「何か食べたいものはある？」とすご～く優しい声で聞いてくれたので、心の中でガッツポーズで「…おかゆさん…」と弱弱しく答えてみたところ、出てきたのが白いおかゆ。私は白いおかゆなんて見たのはその時生まれて初めてだったのだ。一口食べて「…もういい…」と言ったときの母の心配そうな顔を思い出して恐縮、かつ大笑い。
3. 今日は走らず、午前中はベッドでずっと過ごした。寝っ転がってゆっくり窓の外を見るなんて実に初めての事だったが、柳が風に揺れ、鳥の鳴き声が聞こえ、本当に美しい。風景って素敵。