コロナ日記⑫:在外日本人と桜考察

  • 東京オリンピック延期が正式発表。
  • 米人口の43%が外出禁止令下。
  • カリフォルニア州知事ニューサムは先週「入院患者用のベッドが2万足りなくなる」と発表したが今日「足りなくなるのは5万」と修正。
  • アメリカではじめて18歳未満のCovid-19による死亡が確認。ロサンジェルスの17歳の男の子。

Covid-19感染者の多くに嗅覚や味覚の喪失感が見られることが話題になっている。そのせいか。今朝のジョギングでは、草木や花の香りがより一層すがすがしく、ありがたく感じられた。

これは何という花なのだろう?この香りが大好き。

コロナ日記を付け始めて実に初めて、私は自分らしい、誇りに思える一日を過ごす事ができた。

5マイル(8.2キロ)のジョギング・筋トレ・シャワー・朝食・瞑想を終えた後、即練習。昼食をはさんで3時間以上みっちり集中する。夕食後、二つのオンラインコースをそれぞれ一時間ずつ。昨日も書いた音楽療法士のための心理救急法のクラスと、今日から始めたイエール大学の「幸福の認知心理学」のクラス。

練習や勉強の合間に、施設にお住まいの高齢者のために音楽を提供するお仕事のメールのやり取りがいくつかある。

高齢者は感染のリスクが高いため、外出禁止令が出る前から隔離状態で、すでに数週間以上の方が多い。このためすでに不安感や鬱、食欲減退などが見られているそうだ。こういう方々にどうやって音楽を届けるか?私が録画したヴィデオを施設の近くのビルの屋上で投影して、皆さんにそれぞれのベランダ見て頂くとか(でもその場合音はどうするのか?)、3-4分の録音を電話でそれぞれのお宅に流して差し上げる、とか色々な案が出ている。お役に立てるのなら、本当に嬉しい。

今朝、また桜を見つけた。

今ご高齢で施設に入っていらっしゃる方々は日系人として、あるいは移民として、毎春どんな思いでサクラを見たんだろう?日本には電話すらできない環境の中で、どれほどサクラに胸が熱くなっただろう。

トランプ大統領がCovid-19を「China Virus(中国のウィルス)」と呼び続けることもあり、アジア人に対する人種偏見や差別的行為がニュースになっている。「コロナはアジアの責任だ」と怒鳴られたり、唾を吐きかけられたり、暴力沙汰になるケースも報道されている。「移民の国」や「多様性」の理想は、この様な非常時のストレスがかかると、お互いへの疑心暗鬼に繋がりやすい。自分と違う文化背景を持つ人間が非常時にどう対応をするか分からない。その中でどうやって自分と家族、更には自分の常識や価値観を守っていくか…と言うサバイバルモードになってしまうのだ。でも多分「Diversity and Inclusion」の理想が高らかに謳われる今日の疑心暗鬼は数十年前、私たちの先輩が耐え忍んだ人種差別とは比べ物にならない。

渡航規制がどんどん厳しくなる中今、色々な在外日本人が色々な恐怖や心配を抱えて耐え忍んでいる。私に何がしてあげられるだろうか…?在外日本人同士で結束してお互いを支え合うにはどうしたら良いのか?

2 thoughts on “コロナ日記⑫:在外日本人と桜考察”

  1. 小川 久男

    お疲れ様です。

    人種差別は、アメリカにあっては普通に起こることだと承知しました。
    島国日本は、太平楽です。
    外出禁止にも飽き飽きして鎌倉の二週間前は観光客がなくガラガラでした。
    が、昨日あたりから混雑しているそうです。
    唯我独尊、我が道を歩んでください。

    小川久男

    1. オリンピック延期が決定となった今、日本はコロナにどう対応しどう報じるのでしょうか?
      興味を持っています。
      単一民族国家にはまたそれなりの違ったチャレンジが在ると思います。
      表向きには非常に礼儀正しくても痴漢が横行するなど…

      真希子

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