洒脱日記175:黒船と西洋音楽の日本到来


出展:https://news.yahoo.co.jp/articles/0c7a01e35fe9ef88b86d135a96db2a4684802d35

上は黒船到来の時の瓦版のイラストです。この瓦版は記録的な売り上げだったそうです。

私がなぜピアニストなのか…ということをマクロな歴史的の観点から検証していったら、とうとう黒船に行きついてしまいました。面白い!そして調べれば調べるほど、黒船来日も簡単に善悪で判断できるものではなくそれぞれに複雑な事情があり、反応も実にまちまちで、その歴史的影響も短期的にも長期的にも黒白つけがたい。

しかし、掘り下げて掘り下げてどんどん人間臭くなればなるほど、面白い。

黒船を一目見ようという人だかりはお祭りのようだったそうです。そして上陸して来た船員たちに人々は水や桃などを差し出したそうです。なんだかこういうのを読んでいるとニコニコしてしまいます。

ここで聴いた軍隊マーチが「軍の士気と統率を高めた」と政府が判断した事が、日本政府が積極的に西洋音楽を教育や軍隊に取り入れ、西洋音楽が広まったというのが私の大雑把な理解でしたが、それもやはり簡潔すぎた。まず出島などでオランダ人と交流のあった人々がすでに軍隊音楽にそのような認識を持っていた。さらに、海防体制強化のために黒船到来の翌年に始まった長崎海軍伝習所では、伝習性が太鼓伝習やマーチの訓練を好んだことをオランダ人の教官が回想しています。文化帝国主義と一口にいっても、やっぱり音楽は楽しいし、そんなにはっきりした物じゃない。

それまで体験した一番乗りやすい音楽が盆踊りだった10代の若者が、2拍子のマーチを聞いたらそれは興奮して一生懸命歩きたくなると思う!

問題は一つの音楽がもう一つの音楽を消してしまうことであって、音楽そのものが悪いということは、やっぱりあり得ないと思う。

何よりも今日は私は、今朝知らなかったことを沢山知った状態で就寝できる。嬉しい!感謝!感動!音楽人生万歳!

そして音楽はやっぱり世界の共通語なのかも。

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広がっています。煙さが悪化しています。でも昨日、あまり交流の無いお隣さんがドアをノックして「大丈夫?どう?」と様子を見に来てくれて、それが物凄く嬉しかった。そのお隣によると、先週の段階で実は一時的に避難勧告が出ていたそう。ええ??...全然知らなかった。急いで調べて市の緊急連絡網に登録。それからサンフランシスコに住んでいる友達が「空気清浄機はこの機種のこれくらいの値段の物が良い」とか「クーラーのファンを回して」とか色々教えてくれた。避難はまだしなくて良さそう。

嬉しかったことのリスト

  • 生まれて初めて作った筑前煮がもう超おいしくて、自分は天才じゃないかと思った。
  • 執筆がぐんぐん進んでいる。ずっと苦しかったけれど、今すごく楽しい。
  • 毎日バッハの平均律とベートーヴェンのソナタを読み進んでいる。ベートーヴェン生誕250年は全然お祝いできなかったけれど、7年後にベートーヴェンの死去200年になる。その時ソナタ全部弾くつもりで今から色々考えています。ベートーヴェン、やっぱり好きだなあ。
  • 今、毎日思いっきり一時間一時間を充実して過ごせているのは、火事場の馬鹿力なのか?それともヨーガと瞑想が効果を発揮して来たのか?分からないけれど、信じられないほどの集中力が続いています。

2 thoughts on “洒脱日記175:黒船と西洋音楽の日本到来”

  1. お疲れ様です。

    いつもながら軽快な文章は快適です。
    きのうは、起承転結、まとめ方まで公表するなど大胆不敵でした。
    それは、自分に自信があるための所作で、潜在的意識がそうさせているようです。

    小川久男

    1. 小川さん

      ありがとうございます。
      昨日のエントリーはMITの教授の動画をまとめたものです!
      断定的な書き方は、彼の長年の経験と評価に基づいていると思います。
      私もあやかりたいものです。
      真希子

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