トーマス・マン・ハウスでのヴィデオ収録のお仕事が5月末に入ってきて張り切っていたら、今度はなんと一週間半後に別のヴィデオ収録の話しを頂きました。突然、本番に向けて急速に仕上げなければいけない曲が増えました。どちらもスタインウェイのフルコンと調律師さん、ヴィデオグラファーと録音技師が付く、多いに活かしたい音楽造りの機会です。
ちょっとヴィデオに撮られる練習もしよう...13歳の時から愛用のスタインウェイ以外のピアノで弾くのも、自宅の居間とは違った音響で弾くのも、そして人前で(お客様は入りませんが)弾くのも14か月ぶりです。兎に角できる練習をしよう。そう思って久しぶりに練習録画を一時間程撮り、それを編集しながら色々な気づきを得ました。なんでも練習は大切です。結局バッハのフーガ1番ハ長調をYouTubeにあげました。こちらです。
まず、なぜヴィデオの最初と最後に楽譜が被せてあるかというと、私の自意識過剰のせいです。
オープニングでは、主題の所で右手で指揮をしてテーマの形を作ろうとしています。邪魔!更に口がもごもご...これは16分音符を「ドレミ」で唱えているんです。音一つ一つに気を配るためにたまに練習中にやるのですが、気になります。そしてちょっと笑ったりするんです。これは弾いてて好きな和音とかでニコニコしてしまうのですが、やっぱり聴き手としては音楽から気持ちがそがれてしまいます。
ヴィデオの最後にも楽譜をかぶせてあるのは、私の目玉のせいです。まず、カメラとモニターをばっちり5秒ほど見据えている時間が在ります。なんか自分の姿って見てしまいますよね。姿勢とか腕の動きとかチェックしているんですが、やっぱりよくないですね。それから最後の和音を引っ張りながら目玉がぎょろぎょろ動いているんです。聴くことに集中すると目ん玉が動いている時があります。どうしてなんでしょう...これは絶対にやらないようにしないと。
あと、上体の重心をもっとどっしりと下げて、あまり前後左右に揺れない方が視覚的にも良いし、多分テンポの安定性にも関わってくると思います。フレージングももっと大きく取れるようになるのでは...?明日試してみよう!楽しみ!
自分の録音・録画は本当に勉強になります。弾きながらでは絶対分からない事が色々一目瞭然になります。これから本番に向けて、この様に練習録画をちょっとずつ上げていこうと思っています。
お疲れ様です。
朗報が次々と。
辛抱の賜です。
録画から様々にイメージして最後はピアニスト平田真希子が溢れていますように。
小川久男
ありがとうございます。
今まで蓄積してきたものを思いっきり出せるように頑張ります。
応援してください。
真希子