美笑日記10.10:音楽外交

「音楽は、お互いそれぞれ誰でどこから来て何を大事にしているかを交信する手段です。個人同士でも、国家間でもそうです。アメリカの歴史はその楽器に反映されています。主にアフリカ系アメリカ人たちによって約百年前に発明されたドラムセットは、何世代もの移民たちがアメリカに持ち寄った楽器を組み合わせて作ったものです。中国のトムトム、トルコのシンバル、ヨーロッパの大太鼓…」

https://www.state.gov/secretary-antony-j-blinken-at-the-launch-of-the-global-music-diplomacy-initiative/

自称「とってもアマチュアなギタリスト」、ブリンケン米国務長官が先月27日音楽外交イニシアティブ(Global music diplomacy initiative)を発表した際行ったスピーチの一部です。ブリンケン氏はこの発表イベントでスピーチと共に演奏も行ったのですが、「とってもアマチュア」の謙遜が小憎らしくなるほど、実はなかなかいけるのです!

ブリンケンのスピーチに出てきたドラムセット。これを叩いた8歳の時の動画が世界に拡散されたYoyokaさん(13)は去年、音楽の道を進むために北海道からカリフォルニアにご家族と一緒に移住してこられました。今週日曜日10月15日の17時から、JANM全米日系人博物館にて、今年25周年目を迎えるオーロラ日本語奨学金基金の秋の企画でご一緒させていただきます。基調講演は在ロサンゼルス日本国総領事、曽根健孝(そねけんこう)氏という何とも豪華なイベントです。イベントの詳細はこちら:http://www.jlsf-aurora.org/eng/whatsnew/view/the-25th-aurora-benefit-fall-event(ご予約ご希望の方はお早目にどうぞ。)

国・言葉・文化・社会層・人種・世代…様々な条件をすべて超越して、「我々は時空をともにする運命共同体-共感を慈しむ社会的動物だ」と思い出させてくれるのが音楽だと私は信じています。将来の不安が蔓延する今だからこそ、音楽のパワーを通じた国際交流が必須になってきます。今回のイベントはたくさんの方々の選択の集大成です:お忙しい中ご参加くださる総領事;日本語奨学金基金と共に「世界の共通語」としての音楽の力を大事にして長年日米の架け橋を培ってきたオーロラ財団代表の阿岸明子さん;音楽活動のために太平洋を飛び超えて渡米したYoyokaさんご一家。音楽の輪が広がって実現する今週日曜日のイベントです。

音楽万歳!

この記事の英訳はこちらでご覧いただけます。https://musicalmakiko.com/en/life-of-a-pianist/3012

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