栄養も助言も日光もモリモリ吸収!

今朝の朝食はワッフルが出ました。私は二年目のタングルウッドに参加するに当たり、楽しみな事は沢山会ったのですが、その一つは朝食です。ブルーベリーや、イチゴやオレンジ、グレープフルーツなど、果物とヨーグルトがふんだんに在り、シリアルも10種類くらい会って、ベーグル、目玉焼き、オートミール、などなど朝食に考え付く限りのメニューが並んでいます。特に週末は素晴らしくて、ワッフルマシーンが登場して、自分で好きな焼き加減でワッフルが食べられるのです!私はそこにヨーグルトと果物を沢山載せて食べるのが大好きです。今朝は今年初めてのワッフル・マシーンの登場で、私は大興奮してモリモリ食べました。そしたら今度のオペラ、アリアドネでバッカスの役をやるテナーに嫉妬されてしまいました。彼はオペラの最後で上半身裸にならなければいけないので、今頑張ってダイエットをしているのです。「マキコはどうしてそんなに食べてるのに太らないの?」と聞かれたので、「朝食は王様、昼食は女王様、夕食は小作人の様に食べるのが、健康に良いんだよ。だから朝食は食べられるだけ食べて良いの」と答えた所「いつも見ているけど、あんたは夕食だって王様見たいにボリュームたっぷり食べているじゃない!(この人はちょっとおかまさんなのです)」と凄い抗議をされてしまいました。彼が余り真剣に悲しそうに抗議しているので、テーブル中が大笑いでした。確かにアジア人は一般的に他の人種より太りにくいと思います。私が見ていても、可哀そうなくらいちょっぴりしか食べてなくても、20代後半からどんどん太りやすく成って行く友達が周りに沢山います。これは遺伝子の問題なのでしょうか?私はそうでなくて、良かった!
今日はピカピカの素晴らしい天気でした。朝は肌寒いくらいの13℃でしたが、日中は28度まで気温が上がりました。でも乾燥していて、風が気持ちよく、素晴らしい天気でした。その中を、NYから別荘を借りてこの付近に遊びに来ている友達と、近くのお店でサンドウィッチを買って一緒にピクニックをしました。ゆっくり食べながらしばらく会っていなかった分のおしゃべりを沢山しました。その内にお互いが出会った頃の話しになりましたが、彼女とは実に10年来の友達だ、と言うことに改めて二人でびっくりしました。この10年の間に彼女は癌になり、治療を経て完治し、私はNYでのフリーランス生活からコルバーンに入学してロスに移り、二人とも色々な人間関係や仕事の事を喋り在ったりしなかったりしながら10年間ずっと友達でいたのです。何だか、その事実がすでに愛おしく思えるような、そう言う午後の一時でした。それにしても今年は私を訪ねて色々な友達がタングルウッドまで足を運んでくれます。私がヒューストンに移住するからでしょうか?とても嬉しいです。
それから今日はメトロポリタン歌劇団など、世界で名だたるオペラのステージで大活躍中のメゾ・ソプラノ、Stephanie Blyth (ステファニー・ブライス) の公開レッスンが在りました。彼女はとても朗らかで、愉快で、でもメッセージのはっきりした素晴らしい音楽家で、皆で大笑いして講義を受けながら、沢山の事を学びました。彼女の一貫したメッセージは「自己満足の為の演奏をするな。音楽を通じて自分より大きなものにつながり、自分より大きなものに貢献する、という姿勢を常に持て。」と言うことがまず第一。例えば、自分の肉体の欠陥(背が低い、とか、太っている)とかのコンプレックスに甘えて自意識過剰になるのは、自己中である。本当に音楽につながればそんなことは全く関係なく成るはずで、どんな体型、登場人物にもなりえるはずだ。とか、発声法、外国語の歌詞の正しい発音などに集中する余り、目を閉じて自分の頭の中に閉じこもってしまうのも自己中である。そう言う下準備は出来るだけして、舞台では在るだけのものをさらしだして聴衆と、そして音楽とつながれ、とか。それから「楽しんでやれば、何でもより効率よく、効果的に出来る」と言う事。最後に「お互いを聞きあい、応援し合い、向上し合いなさい。自分の成功の為だけに音楽やっているなら、音楽なんて最終的に無意味」と言うことです。それを証明するかのようにどの研修生に対しても真剣に、汗をかきながら自分の全てを教えることに全力投球している様なレッスンでした。

2 thoughts on “栄養も助言も日光もモリモリ吸収!”

  1. 昨日からちょっと考えてます、記憶が無くなってものこる傷ってのはどんなものだろうかと?詩人の発想の道筋をたどるってのは難しいですね。けどこの行為無しではいつまでたってもアートは理解できない、とそこまで行く必要は無いのかもしれないですけど。音楽もこんぽざーの意図を知っているのと知らないのでは、感動の受容度がまったく変わる、けど直感で味わうのが一番のような気もします。久しぶりに詩を読んだので頭が刺激を受けました。

  2. >abbros.kawashimaさん
    分かります。理屈より、一瞬の勘の方がミステリアスで、パワフルな感じがしますけど、説明が出来ないだけに不安(定)ですよね。私もその狭間で悩みます。
    「記憶が無くなっても残る傷」と言うのは、多分自分でも意識しない、けれど自分の自己形成に関わっている物の事ではないでしょうか?「傷」と言ってしまうとネガティブな感じだし、多分この詩人はそう言う意味で「傷」と言ったのだと思いますが、私はネガティブな影響にするかポジティブにするかは自分次第だと思いますけど。
    マキコ

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