論文がどんどん形が整ってきて、同時に自分の中で色々な事が整理が付き、
長い、なが~い冬眠から目が覚めて来ているような感じです。。
全てが新鮮で刺激的で、色々吸収したい!
練習や社交や人生勉強に積極的になっている自分を、嬉しく達観して見ていたりもします。
火曜日の夜はAsia Society Texas CenterのWomen Leadership Seriesに参加して来ました。
Big Data and Social Extremismと言うタイトルで”Linking the World”と言うNPOのCEO、
Mina Changが話しをする、と言う事で、良く分からなかあったけど、
チケットをくださる方があったので「これも縁!」と思っていくことにしました。
Linking the Worldと言うNPOは元々自然災害や難民キャンプなどに行って救済を行う、
と言う事をやっていたようです。
でも、災害が起こってから救済に行くのでは遅い、と言う事で
色々なデータを集めてそれを分析することにより、
どこに投資すれば大災害が防げるか、と言う方法に変えた、と言うお話しでした。
今一番の問題は過激主義です。
貧困にあえいでいる区域では、思想とかの問題の前に救援物資が欲しくて
テロリストでも何でも、仕事や物資支援をオファーするグループに付いて行きます。
テロリストもデータを駆使して、自分たちについて来そうな貧窮区域をチェックしています。
しかしこれらの地域は結果的に自分たちが加害者になってしまったり、
見捨てられたり、殺されたりしてしまいます。
これを防ぐためには、テロリストよりも強いデータ力でどこに物資支援を投資すれば
人害を最小限に食い止められるか、計算するのだそうです。
そのようなデータがどこから来るかと言えば、GoogleやFacebookなどのソーシャルメディア。
避難民は、情報源や情報交換の貴重な道具として、スマホを手放さいそうです。
彼らが何を調べ、何を挙げるか、これらでデータが取れるのだそうです。
この日お話しをしたのは、この人です。
この人は、普通の容姿では無い。
出てきた瞬間「宝塚!」と思いました。
何しろ背が高い。足が細くて長い。顔の堀が深い。鼻筋が非常に通っている。
この人は元々韓国でアイドル歌手をやっていたそうです。
私は野の君と、ご存知私の心の友、佐々木麻衣子さんと一緒に行ったのですが、
3人とも同じような印象を圧倒的に受けた事が講義のあとで分かりました。
「美人の方がお金を集めやすいよね~」と笑い合いましたが、
でも家に帰ってからこれは本当か?とちょっと自省してみました。
この人はこのヴィデオでもそうですが、すごくしっかりと、つっかえることなく、
自分の体験と観察に基づいた、世界の一番窮している場所の状況を冷静に甘えることなく
淡々とお話しをしています。
しかも、聴衆に魅せるビデオでは自ら迷彩服とヘルメットを着け、
堀が深いので分かりにくいけれど多分ノーメークで戦闘地に踏み込んで行っている。
それなのに私たち3人(そして多分私たち以外の人々も多少は)
この人がルックスのお陰でこのポジションについていると判断している。
美人じゃないことは、明らかに社会的に不利になります。
それは問題だ。
でも、美人でも、それなりに不利になり得ることがある。
私は「自分のルックスには無頓着です」と言うスタンスで今まで来ました。
コンサートは慣習に従ってドレスを着用しますが、ドレスを褒められると
「古着屋で2千円でした!」と言ったりして、良く周りに怒られたり、あきれられたりしました。
私は自然美・健康美、無駄遣い(お金だけじゃなく)や環境破壊をしない『美』を目指す!
文化や時代で移り変わる、年齢と共に代わるものに自分を決定させるなんてばからしい。
だから化粧もほとんどしないし、洋服はほとんどおさがりだし、
高校生の時から持っている服を今でも堂々と着用したりしています。
私は理想的に、「一緒に居て気持ちよいと思っていただけるようになりたい」と
表情や、発声や、優しさを体現する言動、と言う物には心がけているつもりです。
私は、50万とかそれぐらいのお金をかけて、例えば歯を矯正するよりは、
そのお金や時間をチャリティーに回している方が、自分で自分に自信が持てます。
でもそういう自分の態度が、本当は矯正や美容整形をしていないのに
したかも知れないくらい美人の人を過小評価することにつながっていたら、
それはそれで間違っていると思う。
水曜日はケニヤ出身の博士課程の女性とお散歩をしました。
この人はアフリカの植民地化の歴史や、
言語政治学(政府が学校などで使う国家言語を決める時の政治、逆にこの言葉をしゃべったら罰を受けるなどの圧力をかけるときの政治)や、奴隷制の歴史を勉強している人です。
私とは全然違う社会背景を持った人が、真剣にそれと向き合って、
それから独立した自分の視点を持つためにお勉強をしている。
この女性はもう50代です。
自分も息子たちがイギリスで、
黒人と言う事でいじめを受けた時になんと説明をしてよいか分からず、
だから息子たちと一緒に大学に入学し、勉強を始めて今、博士課程だそうです。
凄い。本当にすごい。
特に純潔な黒人と言うのは、現代の「美人」に当てはまらないことが多いです。
それこそ、人種差別だと思う。
クリス・ロックと言う私の好きな黒人のコメディアンは、この問題に関して
『Good Hair』と言うドキュメンタリーを作っています。
黒人女性たちが、借金をして、膨大な時間をかけて、自分たちの髪の毛を白人の髪の毛に近づける事で、社会的に受け入れられようとしているかと言う事を追うドキュメンタリーです。
私と昨日2時間も一緒に公園をぐるぐる歩き回りながら一杯笑って一杯お話ししてくれた
Wambuiと言う50代のケニヤ出身の女性を、私
は非常に美しく、強いと思う。
は非常に美しく、強いと思う。
私が強く憧れるタイプの美人です。
昨日の夜はHouston Grand Operaで
ジョン・アダムスの「Nixon in China」と言う政治オペラを観ました。
Nixon とトランプは似ている。
私は政治を芸術作品で使うのは好きではありませんし、
特にJohn Adamsのやり方は、作為的だと思いますが、
昨日はオペラを見ながら色々考えました。
ちなみにこの「Nixon in China」も昨日の午後になって
「チケット2枚あるけれど一緒に行かない?」と誘ってくれた友達があって行ってきたのです。
この友達は中国系アメリカ人。私よりずっと若いけれど、癌克服者です。
この人もすごく強い人。楽しい人。そしてとても良いピアニスト。=美人!
今はそう言う星並びなんだと思う。
来るものは全部拒まず、積極的に謳歌しようと思います。
音楽人生万歳!