イヴェントとしての食

そ、そう言えば大昔し入院している時も食がビッグイベントだったよな~、 と、タイトルを打ち込みながら思い出しました。 が、今日のブログは「論文執筆ばっかで食しか楽しみがありませ~ん」と言う 侘しい物ではありません。 私の食生活がいかに、いかに素晴らしいものか、と言う自慢話です。 まず、私は最近、一人ご飯がすごく少なくなっている。 一人で食べるときは大抵論文を書きながら、ワンパターンの健康ヨーグルト! 材料: ヨーグルト(半カップ) 自家製豆乳(半カップ) 黒ゴマ黄粉(大匙山盛り一杯) 100%カカオパウダー(新陳代謝を高める効用がある。そして美味しい) 麻の実(大匙一杯) フラックス・シード(亜麻仁種子?大匙山盛り一杯) プルーン(3) バナナ(半分) ひまわりの種(殻は剥いてある、中身はナッツのような感じ。一掴み) かぼちゃの種を炒ったもの(これもナッツのような感じ。香ばしい。一掴み) 混ぜて、食べる。終わり。 これは低糖、高タンパク、そして大腸善玉菌の強い味方! と、言うことでできるだけ頻繁に食しています。 そして、じゃあ一人で食べていないときはどう言う物を食べているかと言うと… まず、最近発見したのは納豆みそ汁! 噂には聞いていたものの、いささか試す気がしなかった納豆汁。 しかし最近、大腸善玉菌に熱情を持つ、心強い勉強仲間を見つけ、 一緒に勉強をする度に健康と私的経済発展と時間節約のため 納豆汁とか、納豆みそ汁、とかキムチ納豆みそ汁とか、 兎に角そう言う物を、感嘆しながら食べている。 納豆汁は素晴らしい! 概念的にはぞっとしないが、よ~くかき混ぜて納豆菌を活性化させた納豆の上に 具だくさんのみそ汁をかけてかき混ぜると、 あら不思議! とろろ汁のような感じになるのである。 そして、これが本当に美味しいのである!! 更に私は最近、適当な頻度でグルメなお夕飯をイベント的に食べている。 この間は雉の肉の中にフォアグラを差し込み焼いたものが野菜のごった煮 (非常に美味しい:特にその抽出液がなんとも言えない)の上に乗っかってくる、 と言うお料理を頂いた。 しかもゴージャスな事に非常に気前のよい黒トリュフがまんべんなく削って乗っかってくる。 今思い出しても幸せな気分になる。 美味しい物を、コンサートを拝聴するように、一口一口味わって食べると、 生きる活力が出てくるし、 この料理が私の口に届くに至る長~い歴史と行程を想って 「人間みな兄弟!みんな、ありがとう!私も頑張る!」 と言う気持ちになる。 その思い出をこうしてブログにつづって気分転換をした後は さ、マキコさん、頑張って論文の続き!

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「口がさびしい」のは実感が乏しい時!?

「博士論文執筆中に太った」と言う人は多い。 受験勉強中も、同じだと思う。 私も何かに付けて食べたくなる時がある。 今読んでいる文献は、19世紀の音楽史を理解する上ですごく重要らしいのだが、 原語がドイツ語で、その英訳を読んでいる上 言及する概念も政治史、哲学史、美術史と、私の及ばない分野にどんどん行ってしまう。 それに何しろ文章が長い! 特に長い文章を数えてみたら9段もあった! ので「~がああ~~~~、何を言ってるんじゃ~~」と分からなくなって 何度も読み返している内に目も頭もさまよって来て 気が付くと頭の中は全く関係ない事を考えたりしている。 (そう言えばMちゃんにご飯さそわれていたな~)とか。 今まで自分が考えるに及ばなかった考え方とか情報と言うのは、中々消化しにくい。 そういう時に、気が付くと口がさびしくなっている。 知識が頭で消化できないので、せめてカロリーを胃で消化しようとしているのだろうか。 今、ホットチョコレートをグッとあおって、 そのあまりのコクの深さにハッと思い当たった。 口がさびしい時に口にしている物は、ちゃんと味わって食べていないものが多い。 よし、「実感」をテーマに、まず食べるときはきちんと味わおう。 そして、分からないときは「分からない」と実感しよう。 どうやったら分かりやすくなるのか、工夫してみよう。 それでも分からなかったら深呼吸とかストレッチとか、 ちょっと視点を変える努力をしてみよう。 そしてできるだけチャレンジ精神で 知識を食べるつもりで口で発音しながら、情報をかみ砕いて行こう! 頑張るぞ!

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アメリカの小学生に出される宿題。

私はアメリカは高校生からだし、 生徒を教える楽しみの一つは彼らの学校生活や学校のカリキュラムについて聞く事だ。 日本とはあまりに違っていて、正直びっくりする。 先週、いつもはシャイで反応を引き出すのが難しいSちゃんが もう止まらないほど興奮して話してくれた学校のプロジェクトはこんなものだった。 (ちなみにSちゃんは小学六年生) アメリカ合衆国がゾンビに乗っ取られてしまった。 クラスで4人のチームを作り、その4人プラス、リストから選ぶ3人で力を合わせて 生存を賭けたアメリカ合衆国脱出計画を練れ、と言うのがプロジェクト。 まず、ゾンビの特性については詳しく書かれた資料を渡される。 力は人間の数倍出せるが、走るのは人間の半分の速度。 知力が無くなっているが、お互いとのコミュニケーションは取れる。 視力・聴力は人間並み、など) リストから選ぶ3人については、 職業、特技、年齢、健康状態などが詳しく書かれたリストから 自分たちの生存の確立を最も助けてくれそうな3人をチームで討議して選ぶ。 食糧確保から、交通手段、逃走ルート、最終目的地まで 地理、算数、社会、チームウォーク、道徳、読解力、など 本当にあらゆるスキルを総動員して取り組むプロジェクト。 そして何より、楽しそう! 先生だってかなりの時間と労力と工夫を費やして ゾンビの特性のリストや、チームメート候補者のリストなど 頑張って作っているのだろうけれど、 でも、生徒が生き生きとプロジェクトに取り組むのを見れるのは楽しいだろう。 そう言えば、私の生徒でカタツムリの様な上達を一年続けて来て やっと両手で弾けるようになった二年生が突然 スターウォーズのダースベーダ―のテーマを両手で立派に弾きこなして 得意そうに弾いて聞かせてくれた。 リズムも複雑で、レッスンでまだ教えていなかった黒鍵も駆使して、 蛇の様な物凄い指使いで、でも使えることも無く楽しそうに何度も弾いてくれる。 やっぱり「好きこそものの上手なれ」なんだな~、と思います。 ゾンビ・プロジェクトの先生もゾンビが好きなのかな?

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Sublime and Beautiful

今、文献をが~っと読んでいる。 3章目を書き始める下準備で、どの本を読んでいても必ず何等かの形で引用されている 19世紀ロマン派思想と文化史に音楽史を照らし合わせると言う教科書のような本。 どうしても避けては通れないと言う感じだったので腹をくくって専念して読んでいる。 Carl Dahlhaus ”Nineteenth-Century Music” English translation by J. Bradford Robinson, University of California Press/Berkeley, Los Angeles. 1989 む、難しい… イントロでまず最初に19世紀の政治史をバーっと出されて 「1830年の革命がこの様な音楽的傾向を引き起こしたとする音楽学者は多い」とか。 でも、私は『1830年の革命』がまず何たるかを知らない。 あわててWiki.…おお、そうか、そうだったのか~。 そういう作業をカタツムリのように続け、 やっと政治史の箇所を読み終わったと思ったら結論が 「要するに、政治史と音楽史に重要な関連性は見られない」 が~~~~~~~ん。…。 私の4時間を返して… しかし、やっぱり新しい情報を取り入れていくと言う作業は楽しい。 ワクワクして、次は何を提示してくるんだろう、と待ちきれない気持ち。 その中でたった今、どでかい概念にぶちあったった。 「Sublime and Beautiful」 これは私も聞いた事があるぞ! しかも、ロマン派を理解する上で非常に大事な概念だと言うことくらいは知っているぞ! と、言うことで、ブログに書いて復習。 まず最初に、今私たちが「ロマンチック」と言うときに意味する いわゆる感情的に「甘い」「心地よい」「美的」と言う感覚。 これは実は19世紀では無く、18世紀の考え方に基づいている。 啓蒙主義と、貴族と教会の絶対権力の崩壊を経て、 個人の思想と言うものが重要視され、教育の権利が広まった。 それまで沢山の文化活動にアクセスする機会を持ちにくかった社会階級が 一挙に公開演奏会などに聴衆やアマチュア奏者として参加するようになり、 そして音楽に求めたものは「感情」だった。 感情を呼び起こさない音楽はただのノイズとされた。 しかし本当の意味での音楽に於ける「ロマン派」が確立するのは19世紀。 私の拙い和訳でDahlhausの引用をどうぞ。ちなみにページ88です。 19世紀の音楽美学の一般を、音楽を人間的行為のヒエルアーキーの一番上に押し上げようとする努力だったとすることは可能である。E.T.A. Hoffmanは純粋な器楽音楽―ハイドン、モーツァルト、そしてベートーヴェンの交響曲―を音楽以外の高尚な概念に基づき、「永劫」と「絶対性」を垣間見させるものだとした。リストは彼の交響詩に於いて、文学や伝説の傑作を音楽と言う言語に置き換えることで器楽曲をより高尚な物にしていると考えていた。二人共、Eduard Hanslickが言うように、音楽と言う物を「知性に影響を及ぼす可能性を秘めたもの」とした。 It is possible

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Information wants to be free vs. expensive

Aaron Swartz(1986-2013)と言う人は日本ではどれくらい知られているのだろう? 今、ヒューストン日本人会の餅つき大会・新年会の帰りの車の中で Aaron Swartzの短い生涯を描いた本の著者がインタビューされていて、 それにびっくりした。 Aaron Swartzは情報の自由化を呼びかけた、インターネット『革命』の活動家。 彼はJstorと言う、学術論文を主に公開する会員制のサイトから 非会員として学術論文を4万以上ダウンロードし、 Jstorのサーヴィスラインをパンクさせて、罪に問われ訴訟された。 JstorはAaronが論文を全て返却した段階で 検事側に「もう求刑は必要なし」と通告したのだが アメリカ政府はAaronがハッカーなどの間でアイドル的な存在だったことも在り 彼を見せしめにするために求刑を続行。 二年間の裁判争いが実刑に終結しそうになったところで Aaronは26歳で自殺した。 しかし、私がびっくりしたのはすでに大まかに知っていたAaronの生涯よりも (自殺はアメリカでは大きなニュースになった) 著作権をめぐる歴史とその賛否両論。 コンピューターがまだ巨大計算機に過ぎなかったころ 「コンピューターの将来は計算機能では無く、 情報を貯蓄し、自由にアクセスして配布できる機能にある!」と宣言して Project Gutenbergを立ち上げたMichael Hartと言う人。 1971年に立ち上げた当初はコンピューターがある大学で不法に寝泊まりし、 日中はバイトで稼いで、夜は一人で兎に角聖書をコンピューターに手で打ち込んだらしい。 Information wants to be free vs. Information wants to be expensive. このジレンマ。 皆が良識を持っていて、 社会が著者や研究者の最低限の生活を保証してくれる世の中であれば 情報の完全自由化はこの世を良くするかも知れない。 Information wants to be free. 私だって、報酬無関係に、 好きな時に聞いてくれる人にいつでも演奏できたらどんなに楽しいか。 私たち演奏家は弾きたい、演奏したいんだ! そして著者は皆、読んで欲しいんだ! しかし同時に私たちはそれに生活を賭けている。 さらに、報酬が成功・価値・必要性などを反映するバロメーターになっている資本主義の中。 Information

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