音楽人生

余裕と運動

体育は本当に苦手だった。 補助なしで逆上がり出来たことは一度も無し! 私の家族は皆本の虫で、インドア家族だった。 それに幼少期から病気がちで、ピアノの練習もあったし。 兎に角運動と言うものにあまり縁なく、この年になってしまった。 ヨーガに凝ったのはヨーガが一番運動らしからぬ運動だったからかも知れない。 瞑想的な一面に共感した。 そんな私が友人にFitbitをプレゼントされて、 自分でも滑稽なほどはまってしまった。 Fitbitと言うのは豪華万歩計と思ってください。 歩数だけでなく、燃焼カロリー、歩いた距離なども計算してくれる。 また、オンラインで食事を記録することで消費したカロリーを計算してくれたり、 Fitbitと提供して、運動量に対して消費するべきカロリーを提示してくれたり。 今では私は万歩計の虜! 練習や論文の気分転換にはビルの周りをぐるっとお散歩! レッスン教えるときは今まで手を叩いて拍子をとってあげていたところを 全て足踏みに変換! トイレだって遠い方のトイレまでわざわざ小走りで行ったりする。 お陰で毎日一万歩は軽くクリア。 今日は1万3千674歩。 大満足で、快調で、毎日元気に過ごしています。 それにしても私は素晴らしい友人に恵まれている。 ちょっと最近論文やなんやで疲れ気味だった私を 一気でここまで幸せにしてくれるプレゼントを考え付くなんて、 私の事を本当に考えていてくれているんだ、と思う。 幸せです。

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本当に好きな事

私は子供の頃、「本の虫」だった。 本が好きで好きでたまらなくて、夢中で読んで、読むのを辞めたくなくて、 次のページに何が書いてあるのか知りたくて一生懸命で 授業中にも、練習中にも、トイレの中でも、5分休憩でも どんな機会でも読みふけっていた。 病気の時「疲れるから」と読書を禁止されても、布団をかぶって読んだ。 大人になって、犯罪にも巻き込まれてしまったりして、 せっかく論文書こうと思って楽しみにしていた午後の4時間が 野暮用で思いがけず潰れてしまったりして、 気分をそがれて悲しい気持ちになっていたとき、子供の頃の読書を思い出した。 本当に好きな事ならば、どんなに短い時間でも飛びついてやる。 他にやらなければいけないことが邪魔に思えるのではなく、 それをできるチャンスの全てがうれしい。 論文執筆と論文のためのリサーチを本当に好きになろう。 練習を好きになろう。 野暮用は、それを終えれば嬉しい事にありつける、ちょっとしたチャレンジだ。 好きな事が出来ることを楽しみに、ちょっとだけ我慢すればよい。

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Information wants to be free vs. expensive

Aaron Swartz(1986-2013)と言う人は日本ではどれくらい知られているのだろう? 今、ヒューストン日本人会の餅つき大会・新年会の帰りの車の中で Aaron Swartzの短い生涯を描いた本の著者がインタビューされていて、 それにびっくりした。 Aaron Swartzは情報の自由化を呼びかけた、インターネット『革命』の活動家。 彼はJstorと言う、学術論文を主に公開する会員制のサイトから 非会員として学術論文を4万以上ダウンロードし、 Jstorのサーヴィスラインをパンクさせて、罪に問われ訴訟された。 JstorはAaronが論文を全て返却した段階で 検事側に「もう求刑は必要なし」と通告したのだが アメリカ政府はAaronがハッカーなどの間でアイドル的な存在だったことも在り 彼を見せしめにするために求刑を続行。 二年間の裁判争いが実刑に終結しそうになったところで Aaronは26歳で自殺した。 しかし、私がびっくりしたのはすでに大まかに知っていたAaronの生涯よりも (自殺はアメリカでは大きなニュースになった) 著作権をめぐる歴史とその賛否両論。 コンピューターがまだ巨大計算機に過ぎなかったころ 「コンピューターの将来は計算機能では無く、 情報を貯蓄し、自由にアクセスして配布できる機能にある!」と宣言して Project Gutenbergを立ち上げたMichael Hartと言う人。 1971年に立ち上げた当初はコンピューターがある大学で不法に寝泊まりし、 日中はバイトで稼いで、夜は一人で兎に角聖書をコンピューターに手で打ち込んだらしい。 Information wants to be free vs. Information wants to be expensive. このジレンマ。 皆が良識を持っていて、 社会が著者や研究者の最低限の生活を保証してくれる世の中であれば 情報の完全自由化はこの世を良くするかも知れない。 Information wants to be free. 私だって、報酬無関係に、 好きな時に聞いてくれる人にいつでも演奏できたらどんなに楽しいか。 私たち演奏家は弾きたい、演奏したいんだ! そして著者は皆、読んで欲しいんだ! しかし同時に私たちはそれに生活を賭けている。 さらに、報酬が成功・価値・必要性などを反映するバロメーターになっている資本主義の中。 Information

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トイレに行く時間があるならば…

教えていると、段々常套句と言うものが出来てくる。 私の常套句は色々あるのだが、その一つは 「トイレに行く暇があるならば練習する時間もある」と言うのだ。 大人の生徒さんにも言ったりするが、 大抵はまだ下ネタで笑い転げる年齢の若い生徒に言う事が多い。 子供だって皆、忙しい。 お稽古事、学校の宿題、テスト勉強… でも、だからと言ってレッスンの前の日に1時間練習するのじゃ、ダメなんだよ。 本当に忙しかったら一日10分でも良いから、「毎日やる」と言う事が大事。 毎日やることで脳がピアノ・モードになる慣習が付く。 練習の準備に費やす時間、そして練習の後の時間と言うのは 脳はすでにピアノ・モードの準備と起こった練習の復習をしている。 皆、ご飯食べる時間はあるでしょ? トイレに行く時間もあるでしょ? そしたら、ピアノのために10分作ることは絶対に可能なんだ! …と言うのがお決まりのお説教です。 一回お説教した後は、「トイレ…」と言うだけで通じるので楽である。 しかし、同じことを自分にも言い聞かせる。 最近、特に充実している。 返信を要するメールが毎日怒涛のように押し寄せる。 会わなければ行けない人、済ませなければいけない用事、と言うのも必ずある。 その中で何とか練習し、論文執筆し、運動し…とやっているとどれかがおろそかになってくる。 でも、その時自分に「トイレに行く時間があるならば。。.」と言ってみるのである。 トイレに行く時間があるならば… ―ブログも書ける! ―1時間でもちょっとの前進を論文でも練習でも達成できる! ―1分の待ち時間にはストレッチができる! 充実しているのは、本当にありがたい事です。

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ヒューストンに帰ってきました。時間差・気温差・意識の差。

クリスマス前に着いたNYは記録的な温暖で20度くらいあった。 でも、昨日の朝飛行場に向かう途中の温度計は零下11度。 それがヒューストンに帰って来たら、13度で皆が「寒い!」と文句を言っている。 それでも空港からお家までのドライブは羊雲が流れる小春日和で、 本当に気持ちよかった。 NJも「お家」だけれど、ヒューストンもすでに私の「お家」になったんだな~、 と思い、そして同時に2週間過ごしたNY・NJが 非常に長旅だったような、はたまたアッと言う間だったような あるいはもしや、夢だっただけど本当はずっとヒューストンに居たかの様な、 不思議な、不思議~な気持ち。 旅から帰るといつもそうです。 何しろアメリカは広い! 西海岸から東海岸まで飛行機で6時間。4つのタイムゾーンがあります。 ヒューストンからNYまでは乗り込みを入れて飛行場から飛行場まで7時間の旅。 溜まっていたメールと用事を済ませ、 ブログでご挨拶をしてから さあ、初仕事! 行ってまいりま~す。

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