Rice University

充実した非練習日

ここ数日、無視しようと努力をし続けていたけれど、 今朝起きたら疑いの余地なくのどが痛くて、しかも外は土砂降りの摂氏7度。 (う~ン、この感謝祭の週末は一杯練習しようと思っていたけど、この雨の中をこの体調で自転車漕いで学校まで行くのはちょっと非生産的だなあ。)と、急遽作戦を変えて、宿題を片付けました。学期末なので片づける宿題は沢山在ります。この日は午前11時から11歳の少女のレッスン、それからお友達と昼食、動物園、そして夜また練習と言う予定だったのですが、11時まで家にいて、レッスンには少女の母親に事情を話して車で迎えに来てもらい、友達とは昼食だけ参加して動物園はパスするつもりでした。ところが少女はかわいらしく一生懸命で、レッスンは楽しく、昼食会はさらに盛り上がって大変楽しく、私はすっかり良い気分になってしまい(脳内モルヒネは免疫力を高める)と言うつぶやきながら楽しいままに動物園に同行!この頃にはカラリと快晴で(日光はビタミンを多く含んでいる)とか、動物園に行く正統的な理由は幾らでも思いつきます。ところがこの動物園で、大変愉快な、絶対一生笑い話の、しかし風邪には最悪のハプニングを体験してしまったのです。 諏訪湖など、ちょっと観光地的な水遊び場でレンタルしている、ペダルボートをご存知でしょうか?何故か良く白鳥の格好をしていていて、足でキコキコ漕いで水の上をゆっくり進んでいくちょっと滑稽な乗り物です。私は子供の頃家族旅行の時これをやった思い出が在って、動物園のあるメモリアル・パークの池でも同じレンタルをしている、と分かった時はとても嬉しかった。そして皆で「じゃあ、借りよう!」となった時、(水上はさらに気温が低いだろうウなあ)と思いつつ、反対しなかったのも認めます。このペダルボートは4人掛けで、足こぎをする二人が前部に座り、残りの二人は後ろ向きに(漕いでる二人と背中を合わせる格好で)座る形になります。前には男の子二人、後ろには私ともう一人女の子が座る事になりました。池は結構大きく、カモやハクチョウなどの水鳥も多く、真ん中には大きな噴水が奇麗な水しぶきを空高く吹き上げています。遠くの岸辺で子供が手を振っているし、座っているだけでボートはスイスイ進むし、私と隣の女の子は良い気持ちでおしゃべりをしていました。前の二人も楽しそうにキコキコ漕いでいます。突然二人が「後ろの眺めはどう?」と、こちらを覗きこんできました。。。と、思ったら、ザ====!!!!っと音がして、一瞬何が起こったのか分からなかった!運転の二人が意図的に噴水の真下にボートを突っ込んだのです! もう土砂降りどころの騒ぎでは在りません! 白鳥ボートには小さな屋根が在って、デモ4人をすっぽりカヴァーするには小さすぎます。皆で争って屋根の下にもぐろうとおしくらまんじゅうになりました。物凄い水の量!滝の真下に来たようです。前方も予想を遥かに上回る水量に度肝を抜かれて、漕ぐのを忘れて屋根を求めてしまったので、私たちは10秒ほど噴水の真下でギャーギャー大騒ぎをする羽目になりました。きっと公園中に聞こえたのでは。。。ハハハ。 結局男の子たちがずぶぬれになりながら責任を持って白鳥を運転して、噴水は脱出。幸い携帯などの電気製品も故障なく、でも多分風邪の治療には、ならなかったような。。。 なんと、大学生活をしているんだ、私は。普通に年齢的に言えば、私は青春と言うよりは初夏に近い年頃なのですが、何だか生まれて初めて、絵に描いたような大学生活、青春をしている様な気がする。どう言うめぐりあわせで私の人生はこういう順序になったか知りませんが、感謝。楽しんでいます。

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七面鳥で感謝祭!

今日は感謝祭当日です。 感謝祭はもともとアメリカに一番最初にヨーロッパから来た清教徒たちが食糧の蓄えが少なくキュウキュウとしていたところ、アメリカ先住民たちが親切に七面鳥やトウモロコシを分けてくれた事を記念して出来た祝日です。だから、食べる事がとても大事な行事でもあります。 一番伝統的な感謝祭のご馳走は私が知る限り、こういうものです。 #1 七面鳥。(丸焼き) #2 詰め物(パンをつなぎにして香草や、野菜など、色々混ぜる。七面鳥のお腹の中に詰めて焼き、肉汁を吸わせる。それぞれの家庭、地域、伝統などによってレシピが異なる。私が食べたので今まで一番おいしかったのは栗が一杯入った詰め物。安いレストランで食べると肉汁でグチョグチョにしたパンに味付けして焼いてあるだけ。) #3 マッシュド・ポテト #4 何らかのサツマイモのレシピ。 #5 由来は知らないが、何故か大抵インゲンのレシピが在る。クリーム煮が多い。 #6 デザートはかぼちゃパイが感謝祭の定番。 今日、私が招待されているのはモリーとベンと言うカップルのお家です。モリーとベンは健康食に対して物凄い情熱と宗教的な信念を持っていて、レストランも自然食の所しか行かないし、そういうレストランでも注文する際、「貴方の所で使用している牛肉は、草をたべさせて飼育した牛肉ですか、それとも穀物?」など、質問が根本的に違う。そう言う人が買う七面鳥はどんな味がするんだろう! 今からワクワク。ご馳走まであと一時間ちょっと。

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盛り沢山な週末です。

今週末は沢山イベントが在ります。 その1. 土曜日、午前中。ドヴォルザークの交響曲9番から2楽章と3楽章を指揮する。 ライス大学の音楽以外の専攻の生徒たちで結成されているオケ「カンパニエーラ」が在って、いつもそのオケを振っている、私の先生ラリーラックレフのアシスタントのクリスティが今週末は出張と言う事で、私と私以外の指揮に興味ある二人がドヴォルザークを指揮することになりました。一人が一楽章、もう一人が4楽章で、私が2、3楽章です。凄く楽しみ。 その2.土曜日、午後。Menil Collectionと言う美術館で演奏する。 これはDa Camera of Houston, Young Artists Programのイベントです。「Stop, Look, and Listen!」と言うイベントで、それぞれの展示室で展示物に関係ある音楽を提供する事で、美術館を音楽と統合して楽しんで頂こうと言う企画です。私の展示室はKurt Shwittersと言うドイツ・ダダイスムの視覚芸術化の特別展示室で、私は同じくドイツ・ダダイスムの作曲家Erwin SchulhoffのJazz Etudesからブルースとトッカータを演奏する他、打楽器奏者のルークとこのイベントの為にジョージの作曲した曲を演奏します。私たちの一角のプログラムは15分程度、その後聴衆は案内人に導かれて古代ギリシャの展示室でフルートの独奏を聴いたり、フレスコを見ながら弦楽四重奏を聴いたりします。これが3時から5時まで何度も繰り返されます。4,5度同じプログラムを弾く予定です。 その3.パーティー! Da Camera of Houstonのスポンサーの人が、今日のイベントの後慰労会を開いてくれるのです! 美味しい物が出ると良いな。 その4.日曜日から一泊二日でテキサス州のサン・アントニオに行きます。 「ドット・コム・ラヴァーズ」をはじめとする数々の本の著者で、私にとってはもう姉の様な存在の、Amerian Studiesの教授、吉原真里さんが学会でヒューストンからバスで3時間ちょっとのサン・アントニオと言う街に来ているので、訪ねてきます。真里さんは学会は日曜の午前中で終わりなので、二人でサン・アントニオを探索して、一泊して、帰ってきます。 来週は木曜日から感謝祭で学校がお休みだし、性急な宿題も無く、今週末は多いに楽しみます。

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「ながら」廃止!

と、タイトルを入力しながら、夕飯のカレーを食べているのだが、今日はブログを書き終わったら、コンピューターを閉じて、勉強に専念するのである。この頃勉強をしながら、必要も無いのにメールや、ソーシャル・ネットワークサイトを息抜きにちょこちょこ回覧する癖がついてしまったのである。(う~、難しい。。。)(う~、分からない)と息づまると、(じゃあ、ひとまずメールでもチェックして。。。)とやってしまう。 でも、これからは休憩したいなら、料理の下ごしらえでもしてみよう。ずっと座り続けて、目ばっかり使っていてもだめである。休憩する時はもっと動こう。机から離れよう。全く違った事をしてみよう! 今日のトピックはドヴォルザークの交響曲9番「新世界」。今度の土曜日に、ライス大学の音楽以外の専攻の生徒によるオーケストラのリハーサルを振らせてもらえるのです!感激!さ、勉強、勉強。

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マキコの進化

新しい環境に来れば、ある程度当たり前なのかも知れないが、ライス大学に来てから今まで想像もしなかったような事に色々挑戦し、そしてそれぞれの挑戦を勝ち抜き、マキコは(我ながら感心な事に)学習、成長して行っている。 例えば今朝、ブログを書きながら食べているのは、親子どんぶりスタイルの「キノコと長ネギのふわふわ卵とじを発芽玄米に乗っけた丼」である。私は今までこう言うお料理を自分で出来るようになるとは想像もしたことが無かった。今朝起きて、(こう言う物が食べたい!)と強く思ったのは寝る前に読んだ本で警察にしょっ引かれた主人公が尋問中にふるまわれた親子丼が美味しそうだったから。 その強い欲望に導かれて、「こうかな?」「こうかな?」と適当に作って行ったら、出来てしまった!凄い!そして、美味しい! それから、DMC(Digital Media Center)と言う、あるだけでも驚異なライス大学のある一角に、私は今学期何だか通い詰めている。DMCと言うのは、コンピューター、録音・録画・印刷・コミュニケーションなど、ありとあらゆるハイ・テクの機材がそろっていてライスの一員には図書館の様に使用や貸出がしたい放題のほか、そう言う事に詳しいスタッフが常備していて、いつでも必要な助けを提供してくれるところである。博士課程のカリキュラムの一環で、「自分で録音製作をし、編集、パッケージング全てを出来るようになる」と言うのがあり、今まで私は自分のCDをコンピューターでコピーすることさえままならなかったのだが、何と全て出来るようになったのである。始めは私はコンピュータが本当に恐ろしく、スタッフが横に座って、「さあ、次はこのアイコンをクリックして」と優しく指示してくれても「え!どのアイコン?アイコンって何? え? え!?」とおろおろしている感じだった。もう一時は絶望感にひしがれていた気持ちだった時も在った。ところが、やれば結構出来るものである。自分でCDを製作する、と言うプロジェクトは、お陰さまで「A」をもらえた!編集はものすごく時間がかかったけど、今では自分でさえ、CDを聴いて、つぎはぎの部分がどこか全く分からない程である。指揮のヴィデオを編集して、DVDに焼くのも、「やらなきゃいけない」と自覚した瞬間は泣きたい気持ちだったが、やってみたらちゃんと出来たのである。凄い!そして、DMCのスタッフは今では正規で常勤のスタッフ、パートのアルバイトも全員が私の名前を覚えていて、DMCに出向くと「おお、また来たね!」と、笑顔で迎えてくれる。こんなに手間をかけてしまってすみません、と私は最初は縮こまりたい気持ちだったが、案外私の事を面白がって、皆喜んで助けてくれるようなのである。有難い。凄い! まだまだ、いっぱい進化の余地あり!マキコ、前進!

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