Rice University

発芽玄米

ライス大学に来てから、入学式から始まってクラスでもレッスンでも友達との会話でも、運動、健康的な休養、そして健康食、自然食の大切さが事あるごとに強調される。つられて私も、割高でも放し飼いで自然に育てられた鶏の卵を買ったり、無農薬の野菜を買ったりするようになって来た。 そして今日は発芽玄米造りに挑戦! この間韓国系スーパーマーケットでゲットした玄米の新米をぬるま湯に浸して、度々お湯を代える。玄米が息をし始めるのか、段々水の上に泡が浮かぶようになって来て、甘いにおいがし始め、「ぷつぷつ」と玄米が水を吸収する音が聞こえてくる。宿題に疲れるとキッチンに走って行って、玄米のお湯を変え、観測する。とても楽しい。そして本当に玄米が生きているのが実感出来て、感動。段々胚芽の所がプックリ膨らんできて、ついに芽が出始めました。ただ今炊飯中。 私の母は本当に「母は強し」の母だったなあ、と何故かヒューストンに来てから思うようになりました。例えば私が子供の時以来の自転車を購入して、ふらふらと自転車登校を転びながら始めた時、母が妹と私をそれぞれ前と後ろに取り付けた子供用シートに乗っけて狛江市じゅうを走り回ったのを思い出して、かなり感心してしまいました。それから10歳の時、私が肝臓病を患ってからは本を読んで完全無農薬、自然食を心がけ、食品添加物の入った物を避けるべく、一時期は自家製味噌、醤油、納豆、そしてうどんまで作っていた時も在りました。本当に脱帽。一食10品目、一日30品目、と言うのを毎日目指して、子供の時は食事の度に母と妹と一緒に「きゅうり、ごぼう、ごはん、ニンジン。。。」と指を折りながら食材の品目を数えていたのを懐かしく思い出します。そうやって育ててもらったから、今一人暮らしの苦学生でも、割と楽しみながらこうやって健康食に手間暇をかける事が出来るんだろうなあ、と思います。 おかあさん、ありがとう。

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この冬の予定

私は日本には年に一、二度は帰国する。大抵、演奏の為である。 いつも冬は学校や、年末年始クリスマス・モードの演奏などで忙しく、帰国演奏は夏の初めか終わりが多かった。 最後に正月を日本で過ごしたのはもう何年も前の話だ。 今年は、色々な理由で日本に正月に帰国する予定で、とっても楽しみにしていた。 私の母は料理がとっても上手で毎年恒例でリンゴきんとんを作ってくれるし、お雑煮も凄く美味しいし、日本の布団の温かさは、部屋の寒さに反比例して本当に嬉しい物だ。石油ストーブの音やにおいまでが懐かしかった。ところが、なんだかんだしている内に年末年始の飛行機代が急上昇してしまい、とうとう高嶺の花になってしまった。仕事無しでは帰るのが勿体ないし、練習の事情や色々考慮して自分で決断して家族に伝えたのだが、実は、とてもとても悲しかった。自分で理不尽と思えるほど1週間ほど落ち込んでしまった。 でも、運命と言うのはあるんだなあ、と思う。 そうやって落ち込んでいた先週、学校からメールが来た。「ここ数年、毎年恒例で博士課程の音楽学生を数人、ワシントンD.C.にあるLibrary of Congress(米国の国会図書館)にリサーチと演奏の為に学校がスポンサーして送り出しています。今年は貴方が選ばれました。おめでとう」この企画、冬休みの最初と春休みとさらに3月、3回にわたって出かけるのだが、最初の旅行が12月上旬、丁度私が日本に出発しようと思っていた頃なのである。まだティケットに何とかぎりぎり手が届く頃、それでも(もしかしたら値段が下がるかも知れない)とか、(日程がきっちり決められない)などの理由で優柔不断にぐずぐずしていた自分を頭の片隅で不思議に思っていたが、あそこで買ってしまっていたら、ワシントンへの旅行を棒に振っていたかも知れない。何とこういう展開になるとは! まるで私には超能力で未来を予測する事が出来るようでは無いですか! と、言うことで12月はワシントンD.C.に行きます! 学校が取ってくれたのは国会図書館に隣接したホテルでHPを見たら、とってもゴージャス!今から凄く楽しみです。

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今日はテストが在りました。

今日は、Mind/Bodyのクラスのテストが在りました。演奏家が健康に高齢まで演奏を続けていくための健康管理法、医療の利用法、運動方、食事方などに関するテストです。 クラス中に配られた参考書類やノートを自由に使って良いテストだったので昨日の晩ざっと復習はしましたが、それほど心配せずに行きました。クラスに着いたら、先生が「じゃあ、テストの前に皆でしっかり復習をしましょう。これから私が黒板に書く事は皆きちんとノートに取るように」と真面目な顔をして、言います。皆、思わずぎょっとしてお互い顔を見合わせました。それぞれのゲストの講義から印象に残っている事を生徒から聞きだし、「じゃあ、この事に関しては何と云われましたか?」「注意点は?」などと質問して行きます。皆ノートをめくりながら答えていくと、先生はそれをどんどん箇条書きにして、「皆、ちゃんとノートに取っていますか?このノートはテストで使っていいんですからね。」と念押しします。 テストが配られました。ほとんど復習通りのテスト内容です。皆、楽勝で、すらすら回答して、今日のクラスは終わりでした。私は少し居残りの用事が在ったので、先生と話す機会が在りました。 「このテストでそれぞれの生徒が何点取るか、と言うのは全く関係ない。どれくらいそれぞれの生徒が吸収しているか、どう言う態度でクラスに臨んでいるか、私は観察から把握しているつもりです。それよりも私は皆に少しでもこれからの音楽人生で役に立つ情報を吸収して欲しいんです。ゲストにお越しいただいて講義してもらって耳から聞いて、さらに参考物件を宿題で読んで目から吸収し、そしてこうして皆で復習、最後に『テスト』と言う形で書き出させて、何度も同じ情報を違った方法で繰り返させれば、少しでも多く記憶に残るでしょう。」と語ってくれました。何て良い先生なんだろう、と感動しました。

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上手く行った日

効率よく一日をフルに有効利用出来た日は、気持ちが良い。 昨日はとても上手く行ったと思うので、書き出してこれからの参考にしたいと思う。 6時半 起床、ブログとメール、洗面、朝食(トースト、ハマス、アボガド、チーズ、野菜ジュース) 8時 登校、メトロノーム60に設定して①ゆっくりストレッチ、②指揮と③ピアノ、それぞれ準備練習。     朝一の練習はいつもバッハ。この頃はゴールドべルグ変奏曲。     ヒンデミット「白鳥を焼く男」ピアノ伴奏譜の練習と指揮の練習交互に。 12時 図書館に行く。調べ物。メール。 12時半。 持参したお握りに副菜を買い足し(インゲンと玉ねぎの炒め物ー2ドル)昼食。 1時 ピアノ教授法のクラス「練習法の伝授の仕方」 2時。ジムでひと汗かいて、シャワー。医療リサーチの為にボバ茶を売っていたので、おやつ(4ドル)。 3時 ちょっと練習。ゴールドべルグとヒンデミット 3時半。オケのリハーサル見学「ツァラツーストらはかく語りき」 4時半。「白鳥を焼く男」のヴィオラ独奏者、モリーと打ち合わせ 5時。夕食お握りとカロリーメート系の物。図書館。 6時。 練習。バーバー 7時。 録音。博士課程セミナーの模擬教授職応募の為の録音プロジェクト。 ベンの録音を担当し、自分もベンの作曲を録音する。 10時半帰宅。   昨日上手く言ったのは、まず朝の練習をストレッチから始めた事。一昨日のお医者さんの話に触発されてやってみた新しい試みなのだが、瞑想の効果が在り、特にメトロノームを聴きながら(ストレッチは20秒ずつやって初めて意味が在る、と読んだ事が在るので)、これからの練習の準備になり、その後の練習がはかどった。   それから炭水化物系をお弁当に持って行って、野菜を書い足してお昼にする、と言うのはヒット・アイディアだった。お家に帰ってご飯食べるとどうしても一時間以上取られてしまうし、お弁当はちゃんと作ると朝の一番頭が冴えている時に時間がもったいない。でもお握りとかサンドウィッチだけのお昼は栄養が心配だし、なんか物足りない。かと言って、学校で全て買うと高いし、まずいし、不健康。と、言う事でこれはとても上手く行った。   細かい時間でもあきらめずにちょっとずつ練習。私は午前中一杯とか、時には半日、一日丸々練習に没頭するのが好きなタイプなのだけれど、この頃思うのは10分でも練習すれば練習の前後は練習の予習と復習を頭がいやでもしているし、小さな時間の有効利用と言うのはとても大事。   午後の半ばに運動したのは良かった。さらにおやつを食べたのも。一日の最後まで集中が途切れること無く、楽しく頑張れた。 今日も頑張る!

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今日から秋休み

"Fall Break"と呼ばれる秋休みが今日から始まります。 土曜日、日曜日と言う通常の週末の休日に加え、月曜日と火曜日はクラスが在りません。 これは私もライス大学で初めて聞いた休みで、 学部生にとっては中間試験の準備の為の勉強日ですが、 修士や博士課程のクラスは中間が無い事が多いので事実上、秋休みとなるわけです。 私も今日、金曜日の正午に一つ大きなプロジェクトの締め切りが在りました。 博士課程セミナーで、大学教職に応募する為のCVと手紙を書く、と言うプロジェクトです。 CV(curriculum vita)と言うのはレジュメよりもずっと細かく自分の過去の記録を書いた書類です。 過去の演奏や曲目の記録、教えた経験、自分の受けた教育に関して長々と書きだすので、 かなりの時間を要しました。 インターネットで自分に付いて書かれた記事を探し出したり、 全く失念していた過去の演奏をいきなりインターネットで発見して もう一度そのセクションを始めからやり直す羽目になったり、ハプニングが色々在りました。 また、これは模擬応募なのですが、 出来上がった書類と手紙はきちんと透明のプラスティックの入れ物に入れ、 さらに茶封筒に入れて、住所の書き方まで細かく指導に従って提出したので、 最後の最後まで気が抜けませんでした。 昨日も、一昨日もこのプロジェクトの為に睡眠時間が大幅に削られ、 今日朝の11時にやっと提出した時はもう家に戻って眠る事しか考えられませんでした。 それにしても昨晩の真夜中の図書館はびっくりでした。 前にも書いたように、ライス大学の図書館は月曜日から金曜日までは ライスの学生にとっては24時間開いています。 私は昨日、どうしても聞きたい演奏会(来月私が出演するSyzygyと言う現代曲シリーズです)が在り、 それを聞き終えて10時半ごろに図書館に到着しました。 長丁場を前に、とりあえず腹ごしらえ、と思い最上階の休憩所に在る自販機に言った所 ほとんど全てのスナック菓子が売り切れになっていたのです! なんと。。。。 残り少ないポテトチップスを買ってお腹をごまかし、 さて、新たに始めるぞ、とコンピューターに向かった所、 夜の11時近くとは思えない活気と緊張感で図書館がブンブン唸っています。 私はそれでも夜の12時半には退出したのですが、 去って行く私の周りにはこれから図書館に入場して行く生徒が沢山。。。 凄い。。。 皆、髪を振り乱して、世も末、と言う感じで文献を読んだりペーパーを書いたりしています。 ノビタ君状態で机の上で寝ている人も、 「飲み食い禁止」のはずの図書館の机の上に堂々と食べかけのサンドウィッチを乗っけている人も。。。 いつもは静かな図書館が、ハイテンションの人同士の高らかな会話で結構煩い。 何だか、「こういうのが、『大学』っていうんだなあ~」と、改めて思う感じです。 昼寝をし、昼食を食べて、これから秋休み。 4日間、久しぶりにバリバリ練習するつもりです。

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