ピアノらしくなく、弾く

9-10   練習 10-12    研究生たちのコンサートを聴く(今日は金管アンサンブルと、打楽器アンサンブル中心) 12:30~2:30 Emanuel Ax のコーチング、メンデルスゾーンの三重奏 2;30~3;30 友達とお昼 3;30~4;30 ジュリアード弦楽四重奏のコンサートの第二部を聴く 4;30~6;30 寮に戻り、急いで練習と夕食と電話、再びキャンパスに移動 6;30~7;30 ちょっと練習 7;30~9:30 Emanuel Ax の公開レッスン 9;30~10;30 明日の研究生たちのオーケストラ・コンサートのリハーサルを聴く 「リズムは指先には無い、体に在る物だよ。もっと体を演奏に取り入れて、リズム間にアクセスしよう!」 これは、ここタングルウッドではなく、二年前に参加したフランスの音楽祭のジャズのレッスンの時に言われたこと。 「歌手と一緒に息をして、手首を息と一緒に動かして、弾く準備をしてみよう!」 「腕を弓だと思ってピアノを弾こう!」 これは、ここで色々な先生に言われていること。 「自分は、ピアノと言う楽器においてはピアニストひとりひとりの実際の音色の個性と言うのはない、と思っている。違いは、(発音の)タイミングと声部の弾き分けだけで、しかしその違いによって音色までも違って聞こえてくる。だから、タイミングと声部の弾き分けには、死に物狂いになれ。」 これは、Emanuel Ax氏に言われたこと。 ピアノと言う楽器は、一回発音してしまうと、そのあとはなすすべが無いから、 他の楽器が伸ばした音をどう処理するか、と言うことにすごく神経を使い、 結果歌い回しに気を使うことになっている、その手間がない。 ということで、タイミング、リズム間に無神経になりやすい。 ここ、タングルウッドでは、声楽家、弦楽アンサンブルとの共演のコーチングで そのことが一貫して、強調して、教えられている気がする。 今日は、アックス氏との最後のコーチングだった。 アックス氏はいつもニコニコとして、優しくって、とても人当りが柔らかいが、 レッスンは実に忍耐強く、大変細かく指示を出し、できるまで何度も繰り返させる。 今日のレッスンの結論付けとして、 「君はすごい、よく弾けているよ。こんなに音が多い曲で全ての音をちゃんと弾いているなんて、尊敬する」 と言われたが、ちっとも褒めてもらってる気持ちがしなかった。 まだまだ、まだまだ。Pateince, patience…

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